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生き抜くための12のルール の商品レビュー

3.2

10件のお客様レビュー

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2024/09/22

自己啓発書でよく言われている、人生において大切にするべきルールが、何故重要なのかを主に西洋的見解からぐっと掘り下げた本。と、感じました。 自己啓発目的で読むよりは、「何故その価値観が重要なのか?」というのをキリスト教・哲学などの見解から掘り下げて理解する、というのを目的に読む方...

自己啓発書でよく言われている、人生において大切にするべきルールが、何故重要なのかを主に西洋的見解からぐっと掘り下げた本。と、感じました。 自己啓発目的で読むよりは、「何故その価値観が重要なのか?」というのをキリスト教・哲学などの見解から掘り下げて理解する、というのを目的に読む方が妥当です。読みたいと感じた方は、数ページ試し読みして、文体と内容が自分に合うのかを検討した方が良いかなと。かなり難しいです。 「自分を大切にしよう」などの、よく言われる事柄が何故大切なのかの理由は、西洋の価値観に沿って回答するとこうなる、という点を知れるのが非常に面白かったです。非常に博学な方で、色んな論文・知見が散りばめられていて読み応えがすごい。たまに皮肉っぽいユーモアが入っていて笑います。 個人的に想定しなかった面白いコンテンツとして、筆者の子育て理論が載ってます。子育て論だけ抜粋して、もうちょっと平易な表現に置き換えて出版したら売れるんじゃないかな。色んな子育て本読み漁って頭が痛くなってる人には、思考を一度「子供の幸せとは?」という原点に引き戻せる良い内容だと思います。そこだけ読んでみるのもいいんじゃないですかね。

Posted byブクログ

2024/10/04
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第一の感想としては非常に難しい。 ノーマンドイジ博士の寄稿文にもあるとおり、著者は話好きなんだろうなと思うくらい、しっかり読まないと話がどんどん逸れていっているように感じるし、全部を理解はできない。 中にはあまり賛同できない意見もあった。 ただ、敗北したロブスター(セロトニン)の話や、飼い犬には薬を与えるのに自身は全く飲もうとしないなど、あたりまえながらはっとする気づきも多い。 特に、人間は他の動物とは違い、犠牲(労働など)により満足を先送りにできる(社会契約に結び付く)という点は、目の前の快楽に飛び付かないようにする自制にはとても良い気づきになった。

Posted byブクログ

2024/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【虚無感に陥らない、敬虔な生き方】 敬虔な方なのだろう、と思った。 著者が初めに論じられているように、人は分かららないものについて、宗教やストーリーを通して折り合いをつける。 でも、そんな宗教、イデオロギーに殺されることがないように、物語が人を救うものであるように、と著者が願っているように思う。 ・・・ この本では、キリスト教に加え、道教や文学作品、時には生物学的知見も参照されていて、でも聖書の引用がとても多かった。 とくに恥と罪の意識みたいなところは、ああ、こういうふうな思考回路でキリスト教は人々を支えてきているのだなーと考えたりしていた。 そして著者も時々引用するように、これはキリスト教に限った話ではなく、何らかの形で同じようなストーリーがいろいろな文化圏で紡ぎ出されていて、 一方で今日世界がより均一化し、宗教的権威も低下している中で、虚無感に陥らずに、人生にとって大事なこと、をもう一度突き詰めて考えてみる、そんな試みでもあるように思った。 ための行動選択を採れるといいな…。

Posted byブクログ

2023/01/26

「この本はマッチョイズムだ」という指摘が、ハードな現実に対して一体どのような批判力を持つだろうか?真に暗くて惨めで辛い場所から生き延びるために、または二度とそこに行かないようにするにはジョーダンピーターソン先生の強い言葉が必要なのだろう。 一つの領域に対して明示的かつ多面的な表...

「この本はマッチョイズムだ」という指摘が、ハードな現実に対して一体どのような批判力を持つだろうか?真に暗くて惨めで辛い場所から生き延びるために、または二度とそこに行かないようにするにはジョーダンピーターソン先生の強い言葉が必要なのだろう。 一つの領域に対して明示的かつ多面的な表現によって説明がなされている。さらには体験談、比喩表現、詩的表現、引用を多用することによって、どうにか著者と同じ主張を、言葉レベルではなく肌感覚のレベルで感じ取れるように表現しきったかなりの労作である。ただそのような労力が冗長さに繋がっているのも事実だ。 支配と服従の構造と、正のフィードバックの説明は非常に興味深かった。なにより残酷するぎる競争社会の不条理を明示的に解説してくれたことが自分にとっては慰めになった。敗北は負け組の思考を作り上げる。それはロブスターと同じで神経科学的に作られているのだから驚きだ。さらに負けが負けを呼ぶスパイラルの説明、さらには敗北者の内面描写の生々しさが著書の説得力を上げている。おそらく著者も同じことを思ったことがあるのだろう。私は彼の足跡を敬意を払いながら辿らねばならない。 「何を望むかで何を見るかが変わる」という話は私の人生に重要な示唆を与えたように思える。価値構造が私の視界を、いやそれ以上に認知レベルで世界の捉え方を変えているのだ。我々は自らの認識の枠組みの歪みに気づくのが下手である。なぜなら全ての思考は現在の認識の枠組みを通ることによって評価されるが、その枠組み自体が枠組みの中を通ることはないからである。しかし不快という感情から何かがおかしいと気付くことができる。そこから今自分が執着しているもののくだらなさを認めることができれば、認識の枠組み=価値構造を修復する時期が来たと気付くことができる。その修復にも辛抱強い努力と考察が必要なのだが。

Posted byブクログ

2022/12/08

翻訳本にありがちだが、個人的には全体的に読みづらく感じた。 著者はこの過酷な世の中でいかに生き抜いていくべきか徹底的に考察し、明確な言葉で示そうと試みている。 生物学、心理学、政治、歴史、聖書、古代の神話や寓話、映画やアニメの物語、著者自身や友人、家族の体験等、引用元は多岐に渡...

翻訳本にありがちだが、個人的には全体的に読みづらく感じた。 著者はこの過酷な世の中でいかに生き抜いていくべきか徹底的に考察し、明確な言葉で示そうと試みている。 生物学、心理学、政治、歴史、聖書、古代の神話や寓話、映画やアニメの物語、著者自身や友人、家族の体験等、引用元は多岐に渡っている。さらにドストエフスキーやニーチェの話まで出てくる。 しかし、そのために話が過度に哲学的になり冗長になっている印象が否めない。 困難に滅気ずに信仰心と向上心を持って生きていくこと、強い意志やサバイバル精神を持って人格を練り上げていくこと、保守的な安らぎを大切にし一日一日を大切にすること、子供に対して過保護に接するのではなく逞しく育てるように心がけること。これらを説く著者の主張自体は個人的には大いに共感できるし興味深い。 著者は進化論を信じているので福音主義のクリスチャンではないようだが、それでも言葉の端々で信仰心の厚さが伺える。事実、全体を通して聖書からの引用が非常に多い。 私自身がクリスチャンなので、その点もとても嬉しかった。 ただこの本を自己啓発本のようなつもりで読み始めると出鼻を挫かれる(私はそうだった)。普段から高尚な哲学本を読み慣れている人なら楽しめるかもしれないが、一般の人には少々とっつきにくい文体と言葉遣いが多い。シンプルな意見を言う為に何故これほど回りくどい主張をしなければならないのか?読んでいて少し憂鬱になった。

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2021/10/18

相性の問題だろうと思うのですが、私は読み終えるのがつらいと感じてしまいました。 12のルール自体は、賛成できるものばかりで、自分に課したいルールだし、守ろうとする意識があれば、きっと人生は良い方向に向いていくでしょう。 けれど、各章の語りが、どうも私には説明が長すぎて、脱線も...

相性の問題だろうと思うのですが、私は読み終えるのがつらいと感じてしまいました。 12のルール自体は、賛成できるものばかりで、自分に課したいルールだし、守ろうとする意識があれば、きっと人生は良い方向に向いていくでしょう。 けれど、各章の語りが、どうも私には説明が長すぎて、脱線もしているように感じられて、読むのが大変でした。それぞれのルールについて、2,3ページのポイントを押さえた説明でも十分だったのではないか? と感じます。 どれもうなずけるルールなだけに、展開が冗長で残念な気がします。

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2021/10/19

211015*読了 うーん、難しかった。 キリスト教や哲学の要素が多く、説明が頭に入りづらかった…。 自分が馬鹿なのだろうかと落ち込む。 他者のように自分を労わる、嘘をつかない、人の話を聞く、という真理、子どものしつけ方、学びになった部分は多かったです。

Posted byブクログ

2021/09/25

メキシコ人の親友に薦められて読んだ。「秩序と混沌」を軸に、古代の神話の構造や箴言にヒントを得ながら道徳や倫理を語っていく。『反脆弱性』にも似た読後感。「あなたの最善を願う人と友達になりなさい」「世界を批判する前に家のなかの秩序を正す」

Posted byブクログ

2021/07/18

僕には無理です、この本を読み切ることは。 第1章『背筋を伸ばして胸を張れ』だけ頑張って読み切ったけど、なんだか分からないけどすごく読みづらく感じた。というか退屈した。 とても示唆に富んだ意義深い含蓄ある名著なんだろうけど、僕には合わなかった。

Posted byブクログ

2021/01/05

つかみどころがなく退屈で、読んでも読んでもおわらない印象の本。でもまあこういう読書ニーズみたいなのはあるのだろうと思う。ゆっくり再読してみるといろいろおもしろい。現代的モラリストなのよね。

Posted byブクログ