犬の張り子をもつ怪物 の商品レビュー
巨大な犬張り子が何匹も現れて、人間の腸に噛み付き、振り回し、叩き付けて、殺す―。科学的に証明できない殺人を法廷で裁くことはできるのか!?前代未聞のホラー×法廷サスペンス!(e-honより)
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設定が面白かったです。原型は金魚だったらしいですが、この金目の犬張り子の設定ってのが特別感があるなと思いました。犯人が捕まった後は、13匹目にどう対処するのか、公判が重なり、日付けが12月に迫ってくるほど、どきどきしながら読みました。しかし、あれだけ誕生日に1匹増えるって言ってるのに、気付かない設定でいいのかとは思いましたが、それまでのやり取りは面白かったです。
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思念物体である犬張り子を使役して大量殺人を行った恐るべき犯人。果たして超能力を用いた殺人は法廷で立証可能なのか、というとんでもない荒唐無稽でぶっとんだ設定のホラーミステリです。そもそもなんで犬張り子!? 情景を思い浮かべるだけでシュールすぎて、頭がぐるぐるしてしまいます。殺戮シー...
思念物体である犬張り子を使役して大量殺人を行った恐るべき犯人。果たして超能力を用いた殺人は法廷で立証可能なのか、というとんでもない荒唐無稽でぶっとんだ設定のホラーミステリです。そもそもなんで犬張り子!? 情景を思い浮かべるだけでシュールすぎて、頭がぐるぐるしてしまいます。殺戮シーンは相当グロテスクではあるのですが、そのシュールさが勝っているせいなのか何なのか、ユーモラスにすら思えてきました。 ところが。後半はしごくまっとうな論理に従った法廷サスペンス。そして犯人である亜莉亜の動機と目的、さらに犬張り子にまつわる因縁の物語まで、目を離せず読む手も止まらない要素がてんこ盛り。最後の最後まで気を抜くことができず、わくわくぞくぞくさせられっぱなしの一作でした。
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