逆説の日本史(25) の商品レビュー
本巻は、半分以上を急激な国際化の中での日本語のあり方や演劇、歌舞伎、落語等の明治文化に紙面を費やしている。歴史を語る上で文化面を見なければ当時の人々の価値観を理解できないことなどは分かるが、一般の歴史と離れて演劇等の興味を持てない分野を読み進めるのは苦行であった。 文化面以外...
本巻は、半分以上を急激な国際化の中での日本語のあり方や演劇、歌舞伎、落語等の明治文化に紙面を費やしている。歴史を語る上で文化面を見なければ当時の人々の価値観を理解できないことなどは分かるが、一般の歴史と離れて演劇等の興味を持てない分野を読み進めるのは苦行であった。 文化面以外については、日露戦争前夜の記述が主であったが、近代日本史の分岐点となった日清日露両戦争や勃発までの国際関係や背景について、一般に知られている以外の記述がいくつかあり、太平洋戦争に至るまでの大局的な近代史の理解に役立った。
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大津事件が後に与えた影響の大きさ,日英同盟の意義など,歴史的事実としては知っている出来事の有機的な繋がりが分かるので,非常に勉強になります。 近現代史は知識が薄いので,これからも楽しみにしています。
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毎巻そうだが、新たに知ることも多く興味深く読むことができた。 しかし、本巻も含め、ちょっと脱線が多すぎませんか?日本歴史学会の欠陥については、もう幾度となく読んでますので…
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シリーズ25作目にして日露戦争直前まで到達。20年ぶりぐらいに読むのを再開した。通説や権威にケンカを売る独自の見解は相変わらず。言霊、怨霊、宗教をキーワードに立てられているロジックは一定の説得力あるが、筆が脱線するため論理がわかりにくい。 第二章「演劇そして芸術一般改革」は飛ばし...
シリーズ25作目にして日露戦争直前まで到達。20年ぶりぐらいに読むのを再開した。通説や権威にケンカを売る独自の見解は相変わらず。言霊、怨霊、宗教をキーワードに立てられているロジックは一定の説得力あるが、筆が脱線するため論理がわかりにくい。 第二章「演劇そして芸術一般改革」は飛ばした。
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日露戦争前の文化的なお話と日英同盟のお話。 日本語廃止計画の話とか、やはり明治維新の頃は日本を世界レベルの国に改革するために、文化の根源に至る部分までの見直しが行われていたのだなと感じた。 日英同盟については、英国側の思惑よりも、英国側が、日本側の文明国的でないかなり野蛮な行...
日露戦争前の文化的なお話と日英同盟のお話。 日本語廃止計画の話とか、やはり明治維新の頃は日本を世界レベルの国に改革するために、文化の根源に至る部分までの見直しが行われていたのだなと感じた。 日英同盟については、英国側の思惑よりも、英国側が、日本側の文明国的でないかなり野蛮な行動を見つつも、冷静に日本の進展を見通し、大きな国力差があるにもかかわらず同盟を結ぶことを選択したという英国側の冷静な判断力が興味深いと感じた。 歴史学者の呉座氏との論争というか対立については、お互い日本の歴史を明らかにしたいという思いは共通なのだから、なんとか互いに協力し合えないものなのかなと感じた。お互いちょっと強い表現を使ってしまったってだけだと思うんだけど。
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このシリーズは 私の目を 覚まさせてくれました。 日本史は どちらかというと つまらない。 でも このシリーズに 出合って もう一度 じっくり 向合ってみようと思いました。 今回は 日英同盟。 なぜに イギリスが 日本と 同盟を結んだか。 分かりました。 週刊ポストで...
このシリーズは 私の目を 覚まさせてくれました。 日本史は どちらかというと つまらない。 でも このシリーズに 出合って もう一度 じっくり 向合ってみようと思いました。 今回は 日英同盟。 なぜに イギリスが 日本と 同盟を結んだか。 分かりました。 週刊ポストで 読むと なるほどと思うんですが。 こうして 本となり 続けて 読むと もっと 深く わかります。 このシリーズで 私は 信長が 好きになりました。 昔は 家康のほうが 数倍も 好きでしたが。 今は はっきり言えます。 歴史上では 信長が 最高です。 完結したら また 最初から 読んでみたいと思います。 まだ 完結は 遠いですが。
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特に第1章「日本語改造計画の悲喜劇」は、話の筋が見えづらかった。読んでいる話が本流なのか、傍流の話なのかが判りづらく、チョッとイラっとさせられた。 戦争や事件があれば、それに沿って話が進むんだろうけれど、文明史一般史になると文体の欠点があからさまになる。 歴史学者に対する反論も時...
特に第1章「日本語改造計画の悲喜劇」は、話の筋が見えづらかった。読んでいる話が本流なのか、傍流の話なのかが判りづらく、チョッとイラっとさせられた。 戦争や事件があれば、それに沿って話が進むんだろうけれど、文明史一般史になると文体の欠点があからさまになる。 歴史学者に対する反論も時々顔を出すのも、面倒くさいかな。言いたいことは判るんだけどね。 文明開化って色んな可能性があって、色んな方面で進んでいたんだな。再認識させられた。
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心の中で飽きているのはわかっていても25巻にもなると、つい惰性になってしまう。最初のころのワクワク感はもはやない。やはり水は淀むのだと改めて思った。
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ここまで全巻読んできていますので敬意を表して読みましたが、いやー、前からクドイですが、さらにクドくなっており、ちょっと行き過ぎの感がありますね〜 呉座勇一さんに批判されたので反論しているのですが、まあ、お互いそこまでムキにならなくても…と読んでいて思ってしまいます。さすがに… ま...
ここまで全巻読んできていますので敬意を表して読みましたが、いやー、前からクドイですが、さらにクドくなっており、ちょっと行き過ぎの感がありますね〜 呉座勇一さんに批判されたので反論しているのですが、まあ、お互いそこまでムキにならなくても…と読んでいて思ってしまいます。さすがに… まあ、演劇や落語など、これまで知らなかったことを知り得、相変わらず色々と興味深く、それなりに楽しく読みましたが。
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文化大改革から、ロシアとの開戦へと動いていった明治の歴史を描きます。 明治になって進んだ、演劇と芸術の変革、川上音二郎の演劇改良運動、マダム貞奴による女優の復活については興味深いです。 大英帝国が極東の小国日本と同盟を結んだ真意と、ヨーロッパを席巻した黄禍論。 今に続く歴史が明ら...
文化大改革から、ロシアとの開戦へと動いていった明治の歴史を描きます。 明治になって進んだ、演劇と芸術の変革、川上音二郎の演劇改良運動、マダム貞奴による女優の復活については興味深いです。 大英帝国が極東の小国日本と同盟を結んだ真意と、ヨーロッパを席巻した黄禍論。 今に続く歴史が明らかにされます。 冷静に論理的に考えれば、日本国憲法九条は日本が軍隊を持つことを禁止している。自衛隊は言葉でどうごまかそうと軍隊である。そして北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んできた場合、それを迎撃するのは軍隊の仕事である。それゆえ、軍隊を持ってはならないという憲法九条の規定は、日本国に日本国民を守らせることを禁じている欠陥憲法と言わざるを得ない。これは論理的に考えれば誰でも到達する結論のはずで、外国語に訳してもどこの国でも受け入れる考え方だろう。 ー 323ページ
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