平安女子は、みんな必死で恋してた の商品レビュー
テンポよく平安古典を語る。美女といわれるけれど、実は後ろ姿しか分からない小野小町。清少納言、道綱母、伊勢物語の女たち、そして紫式部と有名どころが続く。作品から想像するそれぞれの女性著者たちの性格、当時の社会の中でもがいた姿。平安時代は自由恋愛、通い婚。相手の顔を見ないで恋心を募ら...
テンポよく平安古典を語る。美女といわれるけれど、実は後ろ姿しか分からない小野小町。清少納言、道綱母、伊勢物語の女たち、そして紫式部と有名どころが続く。作品から想像するそれぞれの女性著者たちの性格、当時の社会の中でもがいた姿。平安時代は自由恋愛、通い婚。相手の顔を見ないで恋心を募らせ、「見る」という言葉がすでに男女の関係を持つことを意味した時代。ダンテのイタリアでは「知る」という言葉に相当するという。ダンテがフィレンツェで思いを寄せたベアトリーチェはフィクション半分だろうけれど、最後まで距離を保ったまま。相手とアイコンタクトを取る場所は日曜の教会くらいしかない。教会に行く、と言う行為には、宗教的意味以外に人々のさまざまな思いがあったのだろう。平安女子とダンテの時代の男女関係の比較というのは、著者ならではで面白かった。イタリアの高校生はみな難解なダンテを読まされ、トラウマになるらしい。一度挑戦しなければ、だが、素人でも読める超訳を探さなければ。
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古典がこんなに面白いなんて! 「超訳 古今和歌集」もそうだったが、難しい古語で書かれた内容がこんなに現代人でも理解出来る恋バナだなんて。何で学生の授業ではこの面白さを感じられないんだろう。。せっかく日本人に生まれたのもったいない。学校教育見直して欲しい! 改めてオリジナルも読んで...
古典がこんなに面白いなんて! 「超訳 古今和歌集」もそうだったが、難しい古語で書かれた内容がこんなに現代人でも理解出来る恋バナだなんて。何で学生の授業ではこの面白さを感じられないんだろう。。せっかく日本人に生まれたのもったいない。学校教育見直して欲しい! 改めてオリジナルも読んでみたくなったし、巻末のブックリストもチェックしたい。
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ん?と思うところもあるのですが、森茉莉さんを引き合いにだしたり、筆者のセンスと独自の視点がおもしろいです。イタリア生まれ、イタリア育ちで、こんな文章が書けるなんて、しかも他国の古典に対して、、と仰天します。
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イタリアの方?なのにこんなに古典に詳しいなんて!! 訳が心情をズバッと言い切っていて面白かった。 なんとなく知っていた古典がこんなに面白かったなんて。 高校の授業で聞いてみたかったなー。 かぐや姫の章が1番おもしろかった。 イタリアの古典、ダンテ「新生」の話もイタリア人ならではの...
イタリアの方?なのにこんなに古典に詳しいなんて!! 訳が心情をズバッと言い切っていて面白かった。 なんとなく知っていた古典がこんなに面白かったなんて。 高校の授業で聞いてみたかったなー。 かぐや姫の章が1番おもしろかった。 イタリアの古典、ダンテ「新生」の話もイタリア人ならではの視点で笑った!!
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タイトル通り、みんな必死で恋してた。 彼女たちや彼女たちが描く登場人物のように、命懸けで恋愛をしたことがあっただろうか。恋愛以外でも、例えば仕事や趣味でもここまでの情熱を注いだことがあるだろうかと考えさせられるほど彼女たちの生き方はカッコよかった。 京都に行きたくなった。ついで...
タイトル通り、みんな必死で恋してた。 彼女たちや彼女たちが描く登場人物のように、命懸けで恋愛をしたことがあっただろうか。恋愛以外でも、例えば仕事や趣味でもここまでの情熱を注いだことがあるだろうかと考えさせられるほど彼女たちの生き方はカッコよかった。 京都に行きたくなった。ついでに来年の大河ドラマが楽しみになった。
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恋をしていた。と言うが、現代の価値観と平安時代の価値観は全く違かったのだろうなと想像すると、恋をするにも必ず死ぬと書いて必死にというのはまさにその通りだったんじゃないかなぁと。
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すごく面白い。面白すぎて何回も吹き出した。 昔から古典文学は好きだったけれど、この本では、その古典文学がより身近に、親近感を感じられる。時代違えど、同じ女だもの、と本気で感じる。一緒に妄想の渦に巻き込まれてしまっている。 カフェかバールで、古典文学の面白さを、すごい勢いで語られ...
すごく面白い。面白すぎて何回も吹き出した。 昔から古典文学は好きだったけれど、この本では、その古典文学がより身近に、親近感を感じられる。時代違えど、同じ女だもの、と本気で感じる。一緒に妄想の渦に巻き込まれてしまっている。 カフェかバールで、古典文学の面白さを、すごい勢いで語られて、その勢いと話の面白さで爆笑してる自分が想像できる。 そんな本。
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とにかく面白い!最終章を読みながら、ベアトリーチェが平安女子だったらと想像したら面白すぎた。「伊勢物語」を改めて読みたくなるし「蜻蛉日記」はこんな本だったのかと驚かされる。「とはずがたり」がブルガリアでベストセラーになっていることに驚いた。
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かなり昔NHKでやってた漫画で読む古典という番組が好きで、なんだかそれを思い出しながら読んでた。古典はそのままの文章だと読みずらいので、いろんな人の翻訳で読むのが楽しいんだろうなぁと改めて読み返したい気持ちになりました。
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