発火点 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不穏な雰囲気で始まる。殺害された2人の環境管理官。容疑者をそれと知らず取り逃がしたピケットは山狩りに強制参加させられるが。 ジョー・ピケットシリーズの1冊。キンドルアンリミテッドになっていたのでうっかり読んでしまったけど、これほどはまるとは。シリーズは長くなると冗長になるイメージがあったけど、謎解き要素といいアクション要素といい、最後に一矢報いる感じといい、家族のサイドストーリーといい、完全に好みすぎる。 アメリカ中西部の大自然とか野生動物とかの描写が多いのもよき。これは、続きが気になってしまう!!
Posted by
猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ、13作目。(電子書籍を別にすると12作目) 「鷹の王」に続く作品。 今作から版元が創元推理文庫に代わって、引き続き発行されてます。 ジョー・ピケットは広大なワイオミング州で、国立公園を管理する仕事を愛し、大自然に日夜触れている男。 一見ごく...
猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ、13作目。(電子書籍を別にすると12作目) 「鷹の王」に続く作品。 今作から版元が創元推理文庫に代わって、引き続き発行されてます。 ジョー・ピケットは広大なワイオミング州で、国立公園を管理する仕事を愛し、大自然に日夜触れている男。 一見ごく普通の善良な人物だが、小さな兆候も目に留め、どんな難題にも愚直なまでに対処し、逃げることなく突き進む。 その結果、豪放な知事には信頼されているが、与えられた車両は何度も大破、堅苦しい上司とは反りが合わない。 環境保護局から、裁定指令を持ってやってきた役人二人がいた。ジョーの知人のブッチの所へ。彼らはなぜか、武器を所持していた。 ところが、死体で発見され、ブッチは最有力容疑者に。 ブッチは工務店を営む寡黙な男で、ジョーの娘ルーシーの親友ハナの父親だった。 たまたまブッチに出会っていたジョーは、事態に不審を覚えます。 環境保護局のバティスタという癖のある人物が強硬策を取ろうと躍起となる。命令を受けた捜査官アンダーウッドは、慣れない乗馬用の馬に乗った部下らを従え、険しい山中に分け入るのだ。 ジョーはブッチの命を守ろうと同行することに。 一方、妻のメアリーベスは、かっては有名だったホテルを改築し再開発するという企画に乗りますが、そちらにも難題が起こります。 8月半ば、前作から1年近く経ち、1作目からは13年ほどになるそう。(シェリダン7歳だったもんね。) ブッチに賞金が懸けられたと聞いた元保安官マクラナハンは案内人と銃の達人を連れて、ブッチの居所を探しに向かう。 ジョーの宿敵ともいうべき強欲なマクラナハンと、いい加減男の案内人、おまけに銃を撃ちたくて仕方がない男まで加わった大混乱。 そもそも環境保護局がブッチに押し付けてきた難題が非情過ぎて、先を読みたくなくなるほどなのだが。 いえ、どんどん意外な展開していきますからねえ~(笑) 事件は実際に起きた出来事を反映しているそう。 経過はもちろん一捻り二捻りしてあり、森林火災まで起きて、大自然の中での決死の脱出行となる大迫力。 家族が晒される苦悩には、胸苦しくなりますが。 善意の折れない強さ、互いを守ろうとする熱い思いが切ない。 レベルの高い作品が続くことにも感嘆します。
Posted by
こいつの面白さはアレですな。 「事件は現場で起きている!」ってアレ 東京お台場でもワイオミングの山の中でも…… しかし、主人公ジョー・ピケットはいい男ですね〜、まぁ現実には滅多にいないですけど。 始まりから終わりまで、森の中。 特に後半の迫る山火事と丸太での渓谷下りは、圧巻!...
こいつの面白さはアレですな。 「事件は現場で起きている!」ってアレ 東京お台場でもワイオミングの山の中でも…… しかし、主人公ジョー・ピケットはいい男ですね〜、まぁ現実には滅多にいないですけど。 始まりから終わりまで、森の中。 特に後半の迫る山火事と丸太での渓谷下りは、圧巻! 迫力がありました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いやー、面白かった。正直であろうとするジョー。薄汚いマクラナハンや異常者バティスタなど、多彩な人物が登場し、物語を盛り上げる。最後は悪魔の化身、ネイト! 素晴らしい! この存在感はどうだ! へなちょこ暗殺者(灰色男)を懲らしめてやってくれ、ネイト! 人間の邪悪さ、忍耐強さ、人を信じる強い心、親子の情愛、何度目頭が熱くなったことか。傑作です。
Posted by
初読の作家さん。シリーズものと知らず、読んだのですが思いがけずグイグイ引き込まれる面白さでした。真相に深い愛情を感じました。シリーズをこれまで全く存じ上げず、損をしてた気分です。これから取り戻したいです。何から読んだら良いですかね?年の瀬に良い出会いでした。楽しみが増えました。
Posted by
猟区管理官ジョー・ピケットの知人、ブッチの所有地から2人の男の射殺体が発見された。殺されたのは合衆国環境保護局の特別捜査官で、ブッチは同局から不可解で冷酷な仕打ちを受けていた。逃亡した容疑者ブッチと最後に会っていたジョーは、彼の捜索作戦に巻きこまれる。大自然を舞台に展開される、予...
猟区管理官ジョー・ピケットの知人、ブッチの所有地から2人の男の射殺体が発見された。殺されたのは合衆国環境保護局の特別捜査官で、ブッチは同局から不可解で冷酷な仕打ちを受けていた。逃亡した容疑者ブッチと最後に会っていたジョーは、彼の捜索作戦に巻きこまれる。大自然を舞台に展開される、予測不可能な追跡劇の行方は。手に汗握る一気読み間違いなしの冒険サスペンス! シリーズ第13作。5作目から前作までは未読のまま。この密度、たまりません。
Posted by
誠実そうなジョー・ピケット。過去のシリーズを探してみよ。 それにしてもちょっと無茶苦茶な気もするが。
Posted by
え!こんなことで!と思わざるを得ないほど、発端は些末、それが人は死ぬし森林は消滅する結末に。そのスケールには驚かされます。ミサイル搭載の軍用ドローンまで登場し、後半はスペクタクル映画を彷彿とさせる展開。場面が目に浮かび、息つく間もないほどのめりこめました。広大なワイオミング州を舞...
え!こんなことで!と思わざるを得ないほど、発端は些末、それが人は死ぬし森林は消滅する結末に。そのスケールには驚かされます。ミサイル搭載の軍用ドローンまで登場し、後半はスペクタクル映画を彷彿とさせる展開。場面が目に浮かび、息つく間もないほどのめりこめました。広大なワイオミング州を舞台に、厳しい自然の中で正義をまとい行動するピケットに惚れ惚れ。かっこよすぎです。アンダーウッドが生き方を語るシーンも、こういう人は多いんだろうな、と思えました。次作がありそうで楽しみ。本作から読んだので、ピケットの頼もしい友人ネイトとの前日譚も紐解きたいです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 猟区管理官ジョー・ピケットの知人、ブッチの所有地から2人の男の射殺体が発見された。殺されたのは合衆国環境保護局の特別捜査官で、ブッチは同局から不可解で冷酷な仕打ちを受けていた。逃亡した容疑者ブッチと最後に会っていたジョーは、彼の捜索作戦に巻きこまれる。大自然を舞台に展開される、予測不可能な追跡劇の行方は。手に汗握る一気読み間違いなしの冒険サスペンス! どこまでも正義を求めるジョーがいい。今回もメアリー・ベスのリサーチ力を借りて真相を解明していく。 シェリダンが久しぶりにシェリダンらしくなっててにやつく箇所在り。鷹匠になりたいのは大きくなってもかわらないのよね。ネイトも出てきたし。 それにしても個人の恨みで政府のシステムを悪用されて一人の男を破滅させるって、どうにかしようよ、こういうシステム。知事がなんとかしてくれるのかなぁ。 ジョーの番号が21番に戻ったけれども、仕事やめちゃったのよね?時間でのジョーのお仕事も気になります。 早く次ぎ翻訳されると良いなぁ。 Breaking Point by C.J.Box
Posted by
今回も安定のストーリー展開と惚れ惚れする自然描写。まるで原始の時代みたいなワイオミング州の山の中で生き、遊ぶ知恵を蓄えた大人たちがうらやましい。今回はネイトの出番が少なかったけど、魅力的な悪役との対決が読みどころ。あー面白かった。4.3
Posted by