毒を売る女 改訂完全版 の商品レビュー
「糸ノコとジグザグ」のみ読了。 紫電改のような爽やかな終わり方と、洒落の効いた暗号解読が良かった。御手洗シリーズほぼ全てに言えることなのだが、御手洗が決めてくれるだろ!ってところでちゃんと決めるのが最高だと思う。
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収録されている一編の『糸ノコとジグザグ』が御手洗潔シリーズものだと聞いてそれ目当てで読んでみたが、表題作の『毒を売る女』や奇妙な出来事が最後に意味をなす『渇いた都市』、吉敷竹史シリーズものの『土の殺意』、SF仕立ての『ダイエット・コーラ』などバラエティに富んでいた。勿論『糸ノコ...
収録されている一編の『糸ノコとジグザグ』が御手洗潔シリーズものだと聞いてそれ目当てで読んでみたが、表題作の『毒を売る女』や奇妙な出来事が最後に意味をなす『渇いた都市』、吉敷竹史シリーズものの『土の殺意』、SF仕立ての『ダイエット・コーラ』などバラエティに富んでいた。勿論『糸ノコとジグザグ』も面白かった。
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短編集だが、その内の1作に御手洗氏が現れるとのことで読んでみた。 全体のタイトルが「毒を売る女」となっているだけあって、 一番印象に残ったのは、毒を売る女だった。私も幼稚園に通っていたので(試験などない地方の幼稚園だが)、ママ友のつながりの感じが、すごく分かって、怖かった。 梅毒にかかったママ友も異常かもしれないが、 一番怖かったのが 語り手のお母さん本人であった。 この語り手 自身が狂っているんではないかと思いながら読み進めてしまった。 この話が書かれたのが30年前、平成初期 ということで、 私が幼稚園生だった時代と重なる。 確かにあの時代は、こういう雰囲気があったのかもしれない。自分の周りだけだろうか。 だから、語り手の母親に私の母親を投影し、語り手の母親に 一番 狂気を感じた。結果、 梅毒のママ友が1番狂っていたので、私の母親も含め、狂ってなかったんだと、安心した。 御手洗が出てくるイトノコとジグザグは、段々と最後に御手洗が謎を解くのだろうと予感はしてて、それは外れていないのだけど、それでも楽しめた。予定調和が心地よいときもある。解いた謎は普通にすごい。グーグルマップで見てみようと思った。笑
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・毒を売る女 何とか梅毒を移してやろうとしてあれこれ接触してくる女が気持ち悪かった。元々仲良かった訳じゃないなら「もう家に来ないで欲しい」とか正直に言って早々に縁切ればいいのに子供がいると幼稚園やら習い事やらでなかなかそうもいかないなんてママ友繋がりって厄介で面倒だなぁ… ・渇いた都市 読み進める程、冒頭のトイレの件は必要だったのか?って不思議だったけどなるほどそういうことか。 ・糸ノコとジグザグ 御手洗ってしっかり名前が出る訳じゃないけどはっきりそれとわかる描写でテンション上がる。 もっと出番が欲しかったけどそれはやっぱりシリーズ本編のお楽しみ✨ あの内容聞いてすぐ自殺宣言と決めつけて勢いで放送に乗り切っちゃうの安直過ぎん?と思ったけど本人も若気の至りって言ってたしハピエンで良かった。 ・ガラスケース 短編集の中でも特に短いけど、人生の走馬灯じゃなく人類の走馬灯ってとこがすごく印象強くて面白かった! ・バイクの舞姫 正直そんなにピンと来ず…^^; ・ダイエット・コーラ SF風の短編。普段SFってあんまり好きじゃなくて読まないけど面白かった。同じように西へ西へ行ったら本当に身体に変化が訪れるんだろうか…気になる笑 ・土の殺意 じいさんの話がめちゃくちゃに長い!!いつまで喋ってんの⁉︎って正直怠くて少し読み飛ばしてしまった^^;笑 ただその話の中で土地の高騰を始め山積みの日本の問題点が挙げられる… 憎いわけでもないけどお金が理由で已む無く…っていう真相が遣る瀬無いなぁ… ・数字のある風景 これもちょっとSFっぽいのかな。世にも奇妙な物語みたいな…
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最高でした。島田荘司は初めて読んだのだけどめちゃくちゃ面白かった!!まずタイトルの「毒を売る女」は主人公を追い詰めていく梅毒になったママ友の描写が恐ろしかった。個人的にお気に入りなのは「渇いた都市」「糸ノコとジグザグ」です。結末はまったく違うのだが両方ともあらゆる場面の伏線が最後に繋がってまとまっていく様がとてもよい。これから島田さんの本を沢山読めることが幸せだなと感じるレベルで出会えて良かった1冊でした。
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短編集だが掌編のようなモノもありサクッと読める。 個人的には表題作が印象的。形を変えて「感染」というジャンルは残るであろうがホラーでなくサスペンスというのが面白い。
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島田先生の短編集。 精神的に追い詰められる恐怖が襲いかかる表題作「毒を売る女」。短編とは思えない濃密さ。 そしてショートショートの、星新一先生を思い起こさせるような1編、とバリエーションにとんだ一冊。
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⚪︎全325p ⚪︎短篇集 ▪️毒を売る女 ▪️渇いた都市 ▪️糸ノコとジグザグ ▪️ガラスケース ▪️バイクの舞姫 ▪️ダイエット・コーラ ▪️土の殺意 ▪️数字のある風景
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「毒を売る女」 医者の夫に、相談してきた友人の病 が、旦那から染った梅毒だった 友人が、主人公に病を感染させよう する行為がエスカレートする。 映像化したら、面白そう。 「ガラスケース」「数字のある風景」 僅か10数ページの短編ながら、世に も奇妙な物語のショート作...
「毒を売る女」 医者の夫に、相談してきた友人の病 が、旦那から染った梅毒だった 友人が、主人公に病を感染させよう する行為がエスカレートする。 映像化したら、面白そう。 「ガラスケース」「数字のある風景」 僅か10数ページの短編ながら、世に も奇妙な物語のショート作品のよう。 手軽に読む本としては、おすすめ。
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本格推理小説の旗手島田荘司御大による傑作推理短編集。この本に御手洗潔シリーズの短編が収録されているという事で読んでみた。御手洗シリーズはまだ最初の方までしか読んでないのだが、順番を守った方が良いという事なので。本作の中では表題作「毒を売る女」「渇いた都市」「糸ノコとジグザグ」が良...
本格推理小説の旗手島田荘司御大による傑作推理短編集。この本に御手洗潔シリーズの短編が収録されているという事で読んでみた。御手洗シリーズはまだ最初の方までしか読んでないのだが、順番を守った方が良いという事なので。本作の中では表題作「毒を売る女」「渇いた都市」「糸ノコとジグザグ」が良かった。逆にいまいちだと思ったのは「ガラスケース」「バイクの舞姫」「ダイエットコーラ」である。いまいちだという理由は、短すぎるため。作者も力を抜いて書いてるな~というのが透けて見えてくる。そんなわけで良い方は三つ星、ダメな方は一つ星、間をとって全体は二つ星くらいか。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou5111.html
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