青春ノ帝国 の商品レビュー
学校帰りに峯田さんから言われた言葉がわかりすぎて辛い。浮かれては怯え、の繰り返しで愚かな青春。YA本らしいが、自分が10代の頃にこれを読んでどう思うか想像できないな…。
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YAと思って読んだけど、23年経った現在だからわかる視点が、とてもリアルに感じられてとても良い。帝国での思いを胸に、世界のどこかで頑張れている人がいる。色んな思いが凝縮されて一切の無駄がない、そんな本だった。ぜひ大人に。
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中学校教師の関口佐紀にかかってきた電話は恩師の訃報を伝えるものだった。 自分しか見えていなくて、仮面をかぶりながら、まわりに憎しみをまき散らしていた14歳。 大人だとあおいでいた人や同級生の心の痛みを知り、優しさを知り、少しずつ成長していく。 14歳というのは本当にしんどい。...
中学校教師の関口佐紀にかかってきた電話は恩師の訃報を伝えるものだった。 自分しか見えていなくて、仮面をかぶりながら、まわりに憎しみをまき散らしていた14歳。 大人だとあおいでいた人や同級生の心の痛みを知り、優しさを知り、少しずつ成長していく。 14歳というのは本当にしんどい。たくさんの出会いや経験で、大きく変化する年齢なのだろうな。
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青春という名の帝国での日々。ともに戦った同志の奈良くん、久和先生、百瀬さん。不思議なお話だった。"関口佐紀"の過去の回想って形だったけど、中学時代の忘れられない出来事だったんだなって感じた。 外からは見えなくてもみんな色々抱えていて、自分の嫌なところだって見え...
青春という名の帝国での日々。ともに戦った同志の奈良くん、久和先生、百瀬さん。不思議なお話だった。"関口佐紀"の過去の回想って形だったけど、中学時代の忘れられない出来事だったんだなって感じた。 外からは見えなくてもみんな色々抱えていて、自分の嫌なところだって見えてきて…でも青春の時代をいっしょに過ごしてきた同志とはつながってる。共感できる部分もあったし、最後のまとめ方が素敵だった。
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後半、思わず涙が溢れてそのたびに本を閉じて深呼吸する、というのを何度か繰り返した。 それは具体的な描写や展開に感動したというよりは、登場人物達の心の機微に、作者のその切り取り方や言葉選びの細やかさに胸が一杯になったからだった。 主人公は、どうして自分はこうもみじめなのか、という...
後半、思わず涙が溢れてそのたびに本を閉じて深呼吸する、というのを何度か繰り返した。 それは具体的な描写や展開に感動したというよりは、登場人物達の心の機微に、作者のその切り取り方や言葉選びの細やかさに胸が一杯になったからだった。 主人公は、どうして自分はこうもみじめなのか、という自意識に苛まれている14歳の少女。YA作品では定番の人物像だけれど、これまでのそういった人物像と少し違って新鮮に感じた場面があった。 "いつかきっと、わたしもあの輪の中に入ろう。根気よく足を進めて、いつかあの場所までいき着こう" あの輪の中というのは、賑やかでキラキラしたクラスメイト達のこと。 序盤でも彼女は本当のわたしはもっと明るくて、誰とでも楽しくお喋りできるのに!と心の中で叫んでいる。 そういったクラスメイト達を冷めた目で見るわけでもなく、そこから離れた場所で自分の道を生きていくと決心をするわけでもない。輪の中に入りたいけれど入れない自分というものをちゃんと自分で認めていて、その上であの中にいつか入りたい、と思っている。 それがすごくいいなと思った。 夏の夕暮れの透明で濃密な空気の漂う、胸がぎゅっと締め付けられる物語だった。 感想を書かずにはいられない、そんな作品に出会えたことをとても幸せに思います。
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当の本人たちにはわからない でもこんなにもキラキラしてる時があり 思いがあり 誰も悪くないのに 終わってしまうって・・・ 切ない
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