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おやときどきこども の商品レビュー

4.6

28件のお客様レビュー

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2024/09/22

こんな教育書(と言っていいかどうかわからないけど)、今まで読んだことがない。親と子、子供同士、人と人との関係を俯瞰して見て、共に井戸の底まで降りて、伴走しているような。自分でも何言ってるのかわからないけど、心が震えた。 ●現場にいる大人たちが、勉強が苦手な子に対して、あなたを見...

こんな教育書(と言っていいかどうかわからないけど)、今まで読んだことがない。親と子、子供同士、人と人との関係を俯瞰して見て、共に井戸の底まで降りて、伴走しているような。自分でも何言ってるのかわからないけど、心が震えた。 ●現場にいる大人たちが、勉強が苦手な子に対して、あなたを見ていること、大切にしていること、出来不出来だけであなたを判断していないということを伝えるのはとても大切です。その手ごたえがあるだけで、彼らは下を向かずに生きていけると思うからです。 ●子供に対して、「がんばる意思(=やる気)を見せなさい。目標を持ちなさい」と迫る親は、子供が意思や目標を何とか無理矢理に絞り出した途端に、「自分でがんばるって言ったんでしょ!」とそれを表明した「責任」を子に取らせようと血眼になります。 ↑なってる…!Σ(゚д゚lll) 月に1回沖縄から届けられる「宗像堂」のパン目当てに行った「とらきつね」。「へー、ここって塾もやってるんだ。」と思ったその場所だった。一度鳥羽さんの話を生で聞いてみたい。

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2024/01/14

193 うまくやれるかどうかわからない不安定な時期は、その不安定さごと受け入れることが大切なのに、なかなか私たちはそれができないものです。改善したいけれどできないことに煩悶し、自分の首をさらに絞めてしまいがちです。でも、航くんとお父さんはいまの不安定な状態を受け入れることがなんと...

193 うまくやれるかどうかわからない不安定な時期は、その不安定さごと受け入れることが大切なのに、なかなか私たちはそれができないものです。改善したいけれどできないことに煩悶し、自分の首をさらに絞めてしまいがちです。でも、航くんとお父さんはいまの不安定な状態を受け入れることがなんとかできていると感じました。私もこの親子について、あまり心配し過ぎないようにしなければ、と思いました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』著者の花田菜々子さんに、教員をやってますとお伝えして、おすすめしていただいた本。 子どもと関係を築いていくことに関してめちゃくちゃ解像度が上がったし、生きていくのが楽になる考え方が随所にあって読んでよかったなあとしみじみ。 あと鳥羽さんの古典から最近の小説、JPOPまで、知識の幅と深さに感服。自分もそうありたい。 本の中でくりかえしあるメッセージは以下のふたつ。 ◼︎親は子どもをわからない、という前提で接する。それがわかることへの第一歩。 ◼︎矛盾をそのまま受け入れる。難しいことだけど、曖昧さを愛することが大事。 ひとつめは親子関係に限らず、すべての人間関係において大事な考え方だと思った。実践することはすごく難しいけど、頭に置いておきたい。 ふたつめもめっちゃむずい。どうしても自分の中の矛盾とか曖昧さとか、問題が解決していない状態はスッキリさせたいと思ってしまう。 でも鳥羽さんいわく、そんな状態を受け入れていこう、と。 確かに自分や親子の不安定な状態をそれでよしと受け止められたらすごく楽になると思う。同時にそれを受け入れる強さも必要になると思う。 自分のできる範囲で少しづつ実践していきたいなあと。 教育に関わる人にはもちろんおすすめだし、子どもをもつすべての親御さんはぜひ読んで欲しいと思いました。肩の力が抜けて、楽に子どもと向き合えるはずです。 自分も親になったら、この本を何度も読み返して、矛盾や曖昧さを受け入れながら子どもと向き合っていきたいです。

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2023/08/11

子供を持つことで、親は初めて親になる。 親の子への目論みとコントロールは、得てして悪影響になりがちだ。

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2023/07/07

単なる育児書とかではなく、もっと人生論に近いもの。 読んでてちょくちょくグサっとくるのは、ここに出てくる親子のストーリーが、自分に向けられたものであり、自分の親に向けられたものであるような気がしてならないから。 親子という超強力な人間関係を例に、普遍的な人間同士のコミュニケー...

単なる育児書とかではなく、もっと人生論に近いもの。 読んでてちょくちょくグサっとくるのは、ここに出てくる親子のストーリーが、自分に向けられたものであり、自分の親に向けられたものであるような気がしてならないから。 親子という超強力な人間関係を例に、普遍的な人間同士のコミュニケーションに通ずるストーリーが展開されている。 本人が塾講師というのもあり、もちろん実際の名前は伏せている(そして著者が音楽好きなのがあってか、偽名がいずれもミュージシャンの名前になっている:平成という言葉に触れる箇所では悠太くんが登場するのにニヤリとする)ものの、どの話にもリアリティと説得力がある。 また、個人的には塾講師として数学という科目の特性を説明しているところも面白かった。 いじめの話や、深夜帯に起こる事件的な出来事についても、著者の対応は中道的で落ち着きもありつつ、葛藤を含んでいることが伝わってきて良い。 よそよそしい家族 の章は、まさしく現代的な家族のあり方を捉えていると思うし、その捉え方にも、それが旧来的な葛藤多い地域型の家族より優れたものであるとは言い切らない。ただしどちらの家族のあり方を選んでも、子供と向き合うことを避けないことが大切であると書く。よそよそしい家族の違和感はそこだと同じく感じる。 がんばっているのに、成績が伸びない はよく聞くフレーズなのに、おそろしく子どもの自信を損なう言葉なのだと、言われてなるほど…となった。そしてある親しい友達のことを思い浮かべた。 著者について、こういったリベラルな文化資本を摂取した人間が教育の領域で活躍されていることは、福岡の土地はもちろん、教育界の事例としてとても有用なものだろうなと思う。同じ福岡に住む人間としてうれしい。

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2023/05/05

第75回アワヒニビブリオバトル「おうち時間DEビブリオバトル」3時間目 家庭で紹介された本です。オンライン開催。 2021.05.02

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2023/02/23

一気読み。思春期の子を持つ親としては、耳が痛いところがたくさん。脅してみたり、上から目線で説教したり、自分の価値観を押し付けてることは分かっているし、それが自分の安心のためであることもうっすらと感じているんだけど、止められないんだよなあ。 今を生きてる子ども達と、その時期を通り過...

一気読み。思春期の子を持つ親としては、耳が痛いところがたくさん。脅してみたり、上から目線で説教したり、自分の価値観を押し付けてることは分かっているし、それが自分の安心のためであることもうっすらと感じているんだけど、止められないんだよなあ。 今を生きてる子ども達と、その時期を通り過ぎた私たちは、同じものを見ていない可能性があるっていうくだりは、なるほどーと思った。そして、それは嘆くことではなくて、だから「あなたにはどのように見えているの?」という態度が必要で。 著者の子供たちに対するフラットな態度は、本当にすごいなあと思う。

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2023/02/15

親が子と関わるのに参考になる内容だが、塾の先生である著者が生徒の保護者に向ける視線がなかなか辛辣で冷淡なのでヒヤヒヤした。

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2022/12/26

親子の手帖を読み、子どもたちを思う懐の深さと文章の温潤さに感銘を受け、こちらも読みました。 親子の手帖よりもさらに解像度が上がっていて、まさに現在の親子や人間関係の「関係性」について具体的に言及されていました。 「悪い子」というのは最初からは存在しない、周囲の関係性や環境から悪い...

親子の手帖を読み、子どもたちを思う懐の深さと文章の温潤さに感銘を受け、こちらも読みました。 親子の手帖よりもさらに解像度が上がっていて、まさに現在の親子や人間関係の「関係性」について具体的に言及されていました。 「悪い子」というのは最初からは存在しない、周囲の関係性や環境から悪い行いをしてしまったと考えた方がいいというのはまさにその通りで、自分が悪い、他人が悪いと内在化するのではなく、何かしらのトラブルが起こっていると外在化すると問題を冷静に見つめられる。罪を憎んで人を憎まず、とはこういう事だと改めて納得できました。 これだけ世界情勢や親子関係が変化していく中で正解を求めるのは難しい。ならば不完全な自分を認め、成長していく子どもの「今」を見守り共に学んでいければ、お互いを尊重できる良い関係性になれるのではないかと思いました。 親子の手帖と共に折に触れて読みたい1冊です。

Posted byブクログ

2022/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんで無料塾のボラは続くのか自分でも不思議だったが、これ読んでちょっと言語化できた。思春期は関係性を鮮明に見せる体。ちょっとホッとして、かなりへこんだ。

Posted byブクログ

2022/03/05

身につまされる内容ばかり。でも、自分の中でなんとなく予感していた世界のありようが、的確かつ大胆に表現される気持ちの良さは、「読む苦しみ」を超えて、心に染み込んでくるよう。「自分の言葉」で語れる人になりたいと、素直に思わせてくれる名著。

Posted byブクログ