量子とはなんだろう の商品レビュー
「量子は波であるか粒子であるか」ではなく「量子は波でも粒子でもない何か」というのは我々が普段感じている世界ではピンと来ません。 しかし量子を解き明かしていくほどに不思議な量子の世界が世の中の理をつくりだしていることがわかる。 専門的な内容をかみ砕いて説明してくれるのでとても楽...
「量子は波であるか粒子であるか」ではなく「量子は波でも粒子でもない何か」というのは我々が普段感じている世界ではピンと来ません。 しかし量子を解き明かしていくほどに不思議な量子の世界が世の中の理をつくりだしていることがわかる。 専門的な内容をかみ砕いて説明してくれるのでとても楽しく読めます。 この著者は「時間とはなんだろう」もそうでしたが、非常に良い書き手ですね。 面白かったー。
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ものすごく分かりやすい量子論の本。 今は論理的思考というのが流行しているが、何年かしたら量子的思考ができないと生きられない世の中になっているでしょう。 今のうちにもう一度数学を勉強して、行列の計算を思い出しておくべき。
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久々の物理本。本書を30年前に読んでいたらちゃんと理解できたんだろうか。というか、自分は学生時代、物理をどれだけ理解していたんだろうか。線型代数もベクトル解析も習ったし、解析力学も量子力学もやった。J.J.サクライの量子力学もたぶん英語で読んだ(たぶん最初の方だけ)はずなのだけれ...
久々の物理本。本書を30年前に読んでいたらちゃんと理解できたんだろうか。というか、自分は学生時代、物理をどれだけ理解していたんだろうか。線型代数もベクトル解析も習ったし、解析力学も量子力学もやった。J.J.サクライの量子力学もたぶん英語で読んだ(たぶん最初の方だけ)はずなのだけれど、いったい何がわかっていたんだろうか。結局、数学から逃げて、物理の歴史などに興味が移っていたので、本書でも最初の3章くらいまではわりと気楽に読むことができた。けれど、その後、一気に深いところに入っていったので、ついて行くのに必死だった。でも、なんとなくではあるけれど、ハイゼンベルクとシュレーディンガーとファインマンは方法が違うだけで同じことをやっていたのだなあ、ということくらいはわかった。そして、トンネル効果からフラッシュメモリのしくみ、量子コンピュータの基礎みたいなところも少しわかったかな。量子コンピュータはもう一気に広まるのかと思っていたが、まだもう少し時間はかかりそうだなあ。さて、量子というのは粒子でもあり波でもある。(ウェーヴィクルとかいうことばが朝永先生の本かどこかにあったなあ。)それは、よい。で、不確定性関係は結局、観測技術の問題ではないっていうことなんだな。観測するために結果がゆらぐというのではなく、原理的に不確定なんだな。ふーん、あってるのか、やっぱりわからん。読み直さないと。次作は「場の量子論とはなんだろう」かな。
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