行動科学と投資 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
投資を考えるときに自分のメンタルをどういう状態にしておくのがいいかを考えるのに役に立つ本。 結論としてはいい意味で特に珍しいことはなかった。(成功するにはそうするよねという感じ) 常時はバリュー投資の考えで安く買って長くトレンドに従う。 モメンタム投資の考えで上がりすぎで売って、下がりすぎで買う。 この2つを組み合わせるような提案がされている。 この考えには深く同意。 といっても言うは易し。 このことにも言及されていて、投資では理論上正しくても他の人が難しいからこそ、その投資理論は機能するというようなことも書かれている。 日々の感情に振り回されながら冷静に本書の内容を実践していくには、それなりの訓練が必要だが、参考になる内容が多かった。
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一度経済活動に向き合わねばならない、と試しに読了。人類が生存のために磨いてきた感情や直感的判断がこと投資分野においてどれほど役に立たないか、ってのを懇切丁寧に書き記してて爆笑。個人で運用成績がいいのは口座の存在を忘れてた人か死んだ人だそうです。勉強になりました。
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人に最も大きな影響を及ぼすのは、裸体でも死体でもなく、お金だということが分かった。お金は人をイラつかせる。餌が犬の動機となるように、お金が人を動かすのだ。 お金はあまりに重要すぎて合理性を意図的に回避し、経済的な最善策を無視して感情的な満足を優先してしまう。要するに、わけの分か...
人に最も大きな影響を及ぼすのは、裸体でも死体でもなく、お金だということが分かった。お金は人をイラつかせる。餌が犬の動機となるように、お金が人を動かすのだ。 お金はあまりに重要すぎて合理性を意図的に回避し、経済的な最善策を無視して感情的な満足を優先してしまう。要するに、わけの分からないことをしてしまうのだ。
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行動科学という学問を初めて聞いたが、行動経済学、心理学に近いのかもしれない。 しかし、実験的データは面白い。トイレを我慢するとよいなど、えっと思うことがたくさんありすぎる。
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https://www.silkroadin.com/2020/07/blog-post_31.html 星6 本書は投資やトレードをするにあたり、取引を行う「人間そのもの」を理解するという趣向の内容となっています。 著者は心理学と行動ファイナンスの専門家であり、資産マネ...
https://www.silkroadin.com/2020/07/blog-post_31.html 星6 本書は投資やトレードをするにあたり、取引を行う「人間そのもの」を理解するという趣向の内容となっています。 著者は心理学と行動ファイナンスの専門家であり、資産マネージャーをされているダニエルクロスビー博士。 心理学や行動科学中心に書かれているのが特徴的で、投資をしない方でも十分に楽しめる内容だと感じました。 ユーモアのある例えを使って、難しい内容をわかりやすくする工夫がされています。 以下、本書で著者が引用したものです。 「…要するに、感情はルールに基づくトレードを破綻させる。…感情的な状態のときは、…自己中心的になり、ルールに注意を向けることが出来なくなる。多くの場合、感情的になると自分のルールを疑問視するようになるのではなく、単純に忘れてしまうのだ」(ブレット・スティーンバーガー著「精神科医が見た投資心理学」晃洋書房) ご存じの方も多いかもしれませんが、行動経済学にトンネリングという視野狭窄を表す言葉があります。 トンネリングとは、トンネル内からはトンネルの外が見えないことに由来した、視野全体が狭くなったり、視野の一部が見えない状態になることです。 感情はわたしたちに強い影響を与えます。 投資に限らず、わたしたちは感情的になったときトンネリングを引き起こし冷静な判断力を失います。 しかし、 視野狭窄によって何か一つのことに囚われ、周りが見えなくなるのなら、それを逆手にとって応用すれば成果を出せるのではないでしょうか。 投資の基本は上がるか、下がるか、ふたつにひとつです。 上がるか、下がるかだけに集中し、上がると思える限り、株を買って保有するし、下がる見通しがつけば売る。ということを仕組み化して淡々とこなす(このとき感情はトンネルの外に押し出す)ことが重要であると感じます。 みなさま、それぞれ投資の哲学をお持ちになっていると思いますが、科学的根拠に基づいた発見がたくさんあります。 少し値段が高い本ですが是非、ご覧ください。 行動科学と投資/ダニエル・クロスビー/パンローリング株式会社
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