第五の季節 の商品レビュー
そもそも地球ができて、地球が生きてるってことすごいよね。とは思えた。 難しいけど面白い系なんだが、語り口が独特なのと固有名詞が多くてなかなか難儀。
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こことは違う地球の様相を、文化人類学におけるフィールドワークのような視点をもって描き出していくところが非常に好み。3つの視点に分かれて物語が進むので、徐々に世界のルールや歴史が明らかになっていき、世界がクリアになればなるほど、主人公の置かれた立場がどれだけ屈辱的で差別的で苦痛に満...
こことは違う地球の様相を、文化人類学におけるフィールドワークのような視点をもって描き出していくところが非常に好み。3つの視点に分かれて物語が進むので、徐々に世界のルールや歴史が明らかになっていき、世界がクリアになればなるほど、主人公の置かれた立場がどれだけ屈辱的で差別的で苦痛に満ちたものなのかもわかってくる。 そのため、作中のどこかに書かれていたとおり、この物語で語られることは苦しいことばかりだ。3部作の1巻にあたる本作においてこのことは始めから終わりまで通底している。しかし同時に、熱と圧力が絶え間なく軋み続けることで、主人公はより強く、より美しくなっていくようにも感じ、それが作品全体の力強さに繋がっているような気がした。 また、母親である”エッスン”パートの語り口がちょっと特殊。「あんた」という二人称によってすこし突き放したような語りとなっているが、しかしそこにはある種の信頼と鼓舞が含まれており、読みながら力づけられるような気分になる。まるで、そう、懸命に生きてきたここまでの軌跡を強く肯定してくれるような……。 壮大でありながら複雑に構築された世界設定ありきの小説なので、入り込むまでにすこし手間取ったものの、中盤以降から3人の関係性や「あんた」という二人称の意味なども明らかになっていき、ギアがかかった状態で一気に読み終えた。次巻も読むぞ。
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池澤春菜さんが勧めていたので読んでみた。 いろんな説明が必要最低限まで省かれているのもあって1/4くらいまでは読みにくいけど、そこからはスムーズに読めた。SFというよりファンタジーかな。とにかく長いけど、続きも読んでみるつもり。 カースト制から「地球火」「錆び」みたいな言い回しま...
池澤春菜さんが勧めていたので読んでみた。 いろんな説明が必要最低限まで省かれているのもあって1/4くらいまでは読みにくいけど、そこからはスムーズに読めた。SFというよりファンタジーかな。とにかく長いけど、続きも読んでみるつもり。 カースト制から「地球火」「錆び」みたいな言い回しまで、世界観の作り込みがすごい。
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世界観に没入するまで少し時間がかかるが、後半に行くにつれて物語がダイナミックになり読みが止まらない。 架空の世界ではあるが、身分社会や自然災害といったテーマは卑近な話題として捉えてることできる。あとがきにあるが著者がフェミニストといういうのを知ると、作品の見方が重奏される。 ...
世界観に没入するまで少し時間がかかるが、後半に行くにつれて物語がダイナミックになり読みが止まらない。 架空の世界ではあるが、身分社会や自然災害といったテーマは卑近な話題として捉えてることできる。あとがきにあるが著者がフェミニストといういうのを知ると、作品の見方が重奏される。 ファンタジーな描写を妄想すると、その壮大な風景が脳裏で荒れ狂う。多分に開かれていくストーリーを今後どのように展開、収束させていくのか。第二部、第三部とわくわく読んでいこう。
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『ほかの誰もが無条件で受けている敬意を、戦い取らればならない人々に』 人として与えられるべき当然の敬意を剥奪され、虐げられ、その虐げられていること自体を地の底深くに隠蔽されし者たちの、哀しみと痛み。 世界に対する憎しみ。 それゆえ、彼らがおこなう破壊行為はみな、その状況に対...
『ほかの誰もが無条件で受けている敬意を、戦い取らればならない人々に』 人として与えられるべき当然の敬意を剥奪され、虐げられ、その虐げられていること自体を地の底深くに隠蔽されし者たちの、哀しみと痛み。 世界に対する憎しみ。 それゆえ、彼らがおこなう破壊行為はみな、その状況に対する必然の抗議として、その権利を与えられねばならない。 「あんたは○○した。」と主人公に語りかけるような独特な二人称は、突き放すようでいてどこかしら優しさもこもっており、耳に心地よい。 彼女たちは、やがて選択をつきつけられることになる。それは単に「迫害の状況に抵抗するか、現状をよしとするか」という2択だけではない。 「”それ”を迫害として認識するか、しないか」「変容を望む自分自身に気づくか、気づかないままでいるか」という選択でもある。 それらの選択は、荒々しい葛藤としてではなく、切実な存在の痛みとして描かれる。 それでも立ち向かわないといけない。 ゆるされるべきでないことはやはり、ゆるされるべきではないのだから。 確固たる人権思想に基づいた力強いストーリー。 SFともファンタジーともつかない世界観も魅力的。 これは三部作一気に読みたい。
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SFに登場する科学は何でも解決する魔法に近いが、これは魔法 前人未踏、三年連続で三部作すべてがヒューゴー賞受賞に期待したが、ちょっと私には合わない 絶賛された『ハイペリオン』みたいに私は受け入れられなかった
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最初は分かりにくい部分があったが、段々とこの世界が見えてくると読みやすくなった。 思わずおぉっと声を上げる箇所が何箇所かあり、楽しめた。 第二部が楽しみである
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まあまあ面白かった。 オロジェンの能力の描写がめちゃくちゃ格好良くて良かった。 ただ登場人物はあまり魅力的ではないなーと思った。 それと場面が度々切り替わるので、いちいち集中力がリセットされて読むのに疲れた。
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SFを期待して読み始めたら、結構ファンタジー寄りでした。 作中世界独自の歴史や用語が多いので、補遺の解説が必須です。流れが削がれる感は否めませんが、作中世界の奥行き深さこそがこの作品の魅力だと思います。 第一部では、オベリスクやオロジェン、守護者などほぼ全てが謎のまま終わりますが、ダマヤ、サイアン、エッスンが人物としてリンクするところや語り手が明らかとなるところは、一人物の多様さが感じられます。 内容としては、まだテーマの提示にとどまっている感じで、風呂敷が広げられたばかりという印象です。これからどうなっていくのやら、、、そこは次回へ期待。
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半分過ぎるまではなかなか読み進められませんでした。石喰い(って岩人間?)が出てきたり、いろんな用語に慣れてきて世界観が分かると面白くなってきました。そして並行して語られる3つの物語の関係が分かったらもう先を読むしかない。というところでこの巻は終わり。次巻からいよいよ始まりって感じ...
半分過ぎるまではなかなか読み進められませんでした。石喰い(って岩人間?)が出てきたり、いろんな用語に慣れてきて世界観が分かると面白くなってきました。そして並行して語られる3つの物語の関係が分かったらもう先を読むしかない。というところでこの巻は終わり。次巻からいよいよ始まりって感じでしょうか。
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