街場の親子論 の商品レビュー
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内田樹が最高だと話したら同僚が貸してくれた、私にとって2冊目の内田樹。 樹さんだけじゃなくてるんちゃんも最高だなんてね! ・変わらない友情とは変わり続ける友情(るんちゃん) ・自分について語るというということは、自分という美術館で個展を開くためにキュレーションするのと似てる(内田樹) ・相手のことを共感できないようなことって自然だし、それでも一緒にいて楽しいと思えたりするのってすごく良くない?(樹) ・お金は動くという性質しかないから動かしてやらないと。お金を動かしてたら、自分の元に「いえーい!動かせえもらえる!」ってわかってるお金がやってるからまたお金を動かす→お金が入ってくるのループ。(樹) ・自分にできることをしてその対価をもらうのが経済(樹) などなど、名言・名考え?ばかりでした。 読んでよかった
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親子関係の話から共感と排他性の裏表や、成熟における親子の絆とのトレードオフ、往復書簡という形は対談などの細かな話を積み上げていくように読んでいくのとはまた違った味わいがあって楽しい、森鴎外親子の対談本とかは確かに面白そう。
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待望の内田家物語。樹先生の愛娘るんちゃんとの往復書簡集。内田親子のここでしか知れないエピソードが満載。自分語りをスパイの用意する「第二層の告白」や「自分の個展」に例えるウチダ節には唸らせられるが、いつかるんちゃんのお母さんの話も聞いてみたいものです。
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樹ファンとしては、最高の本です。きっと大変なんだろうけど、こんな人がお父さんだったらな〜って思いました。微妙にかみあってないと思うだろうって書かれてたけど、確かにそうだった。でも、親子の許容範囲内、他人同士だからそういうもんだよねぇ。
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もはや自分の師匠と勝手に思っているウチダ先生と、娘さんとの往復書簡。 回を重ねるごとに自分の主義主張の色を少し強めていく娘さんに対して、「自分語りとは、何を言わないか」と諭す?ウチダ先生が対比的で(それこそ大きな母のようで)興味深かった。
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高橋源一郎さんが紹介されてたので興味を持って読んだ。内田樹さんはお名前は知ってるけど、著作などは未読。 あまり親子論的なもので感心することはなかった、というか個人的に幸運なことに家族関係に困難を感じたりということがないからかも。 自分と父とほぼ同じ年の関係か。これだけリスペクトさ...
高橋源一郎さんが紹介されてたので興味を持って読んだ。内田樹さんはお名前は知ってるけど、著作などは未読。 あまり親子論的なもので感心することはなかった、というか個人的に幸運なことに家族関係に困難を感じたりということがないからかも。 自分と父とほぼ同じ年の関係か。これだけリスペクトされる父もすごいが、子の内田るんさんが直球に思想信条を投げかけていて、新鮮に感じた。今屈託なくリベラルって言えることって、一周回って大事かも、と。
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内田樹親子の往復書簡。親子の関係ってまあいろいろある、あれこれ脈々と繋がってここにある家族の形。それもひとつの歴史。でもそこは個と個だからがんじがらめにならなくていい。キープディスタンス。娘さん含めこれからの時代を生きる人たちへのメッセージでもあったな。
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とっても良かった。 内田樹さんと、その娘のるんさんのお手紙のやりとり。 わたしも親を持つ娘として読んだ。 娘が親に思うことに共感し、親が娘に思うことに意外に思ったりした。 20代の頃までは、親はスーパーマンであり、絶対的な存在だと考えてた。 その強さに反発したり苛立ったりした...
とっても良かった。 内田樹さんと、その娘のるんさんのお手紙のやりとり。 わたしも親を持つ娘として読んだ。 娘が親に思うことに共感し、親が娘に思うことに意外に思ったりした。 20代の頃までは、親はスーパーマンであり、絶対的な存在だと考えてた。 その強さに反発したり苛立ったりしたけれど、自分も親の年齢になってみて、親の不安さがようわかる。 とにかく必死に子育てしてるのに、かっこつけることがフォーマット化されていることがよくわかる。 親はこうゆうものだとか、子どもはこう振る舞うものだとか。 娘のるんさんは、内田樹さんに育てられたためか、豊かな量の語彙を持っていて、それを柔らかく指摘する。 るんさんの政治や社会に対する熱い思いと、内田樹さんの(熱い思いはきっとありながらも)討論しない。サラリとかわす温度差にクスリとする。 私がこの年齢だから納得して読めるのかはよくわからないけど、今読めてよかったね。
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内田先生が父子家庭で娘さんを育てたというのは知っていましたが、普通は(何が普通かという基準は?…というところですが)離婚すると子どもは母親の方に引き取られるので、それは何故?と思っていたのでこの本の内容を知って、内田家の事情を理解するのに絶好の機会と思って読みました。この往復書簡...
内田先生が父子家庭で娘さんを育てたというのは知っていましたが、普通は(何が普通かという基準は?…というところですが)離婚すると子どもは母親の方に引き取られるので、それは何故?と思っていたのでこの本の内容を知って、内田家の事情を理解するのに絶好の機会と思って読みました。この往復書簡により、二人の親だから子どもだからという縛りに囚われない、お互い一個の独立した人格同士の結びつきが感じられて読んでいて心地よいものでした。 娘のるんちゃんの小学校入学前に離婚した先生は、絶望にうちひしがれていて、るんちゃんの言葉を借りれば「死にかけのウサギのように弱っていた…」そうですから、誰でも人生にはそういう時ってあるんだなあと思ってしまいました。そして、この状況を冷静に(るんちゃん的にはカッコつけで)「自分のことは自分でできる」と両親の離婚を受け入れたと分析しているのですから、すごい!この子どもの意思を尊重した両親の決意も(母親はどんな気持ちだったんだろうか)またすごいねえ。 こんな経緯を踏まえてこの書簡は、過去の思い出の感傷に浸るだけではなく、共有する体験を基に家族論、教育論や経済や世相について述べていて、興味深いものがあります。人間はみんな「ほんとうのところは誰にもわからない/決められない」という共通認識があれば、お互い優しくなれる。…というるんちゃんの言葉はさすが内田先生のお子さんと思ってしまいます。
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https://www.chuko.co.jp/laclef/2020/06/150690.html , http://blog.tatsuru.com/2020/06/03_1113.html
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