世界一わかりやすい「医療政策」の教科書 の商品レビュー
医療系弁論を作るにあたって参照した。初学者にもわかりやすい上その後の読書やリサーチにも活かせる部分が多く、読む価値のある本だった。
Posted by
医療政策を過不足なく体系的に勉強できる本の中では間違いなく「世界一わかりやすい」ですが、とくに統計の項などは普通に難解です(一応私も医学博士とって統計解析は最低限理解しているつもりなのですが…)。ただここはEBPMの要であり抜けば学問としての完成度が格段に落ちるため仕方有りません...
医療政策を過不足なく体系的に勉強できる本の中では間違いなく「世界一わかりやすい」ですが、とくに統計の項などは普通に難解です(一応私も医学博士とって統計解析は最低限理解しているつもりなのですが…)。ただここはEBPMの要であり抜けば学問としての完成度が格段に落ちるため仕方有りません。 全体として見ると経済学、統計学、政治学、決断科学、経営学、倫理学、社会学と網羅していて、また各内容について良質な研究知見が分かりやすくまとまっており本当に完成度は高いです。引用元なども含めて繰り返し読み理解できれば最低限医療政策について考え議論できる強固な土台を身につけることができます。ぜひ医学部の科目として採用してほしい、というか自分が医学生の時代に教えてほしかった。 個人的に印象に残った項は、 1-6 医療サービスに市場原理が通用しない理由 フリードマンを教祖としたネオリベは「医療にも市場原理導入を」とばかり言っていますが極めて困難である理由が端的にまとめられています。 1-13 医師誘発需要 医者や病院が増えれば儲けのために需要と無関係に医療費が増大するのではないか、という議論。単純MRIの診療報酬引き下げ翌年にMRI撮像数が激減した図1-25は痛快でした。 2-3-3 疫学における因果推論 交絡因子の補正について、合流点のほうは補正してはいけないという点 3-3 経路依存性 社会保障制度は各国異なるが、それは各国が独自の背景と変遷を辿っているからと。ちくま新書「社会保障のどこが問題か」で丁寧に取り上げられている通り、または日本の病床8割が民間であることが戦後急速に医療システムを整備するのに民間の力を借りざるを得なかったためと言われているように、無から制約無く理想的な制度を作ることは事実上困難である。 4-4 費用効果分析と優先順位リスト 有効性の担保されている治療だけみても、財源が限られている以上は費用対効果などから優先して支出または補助すべき治療を選び出さなければならないが、QOL等のアウトカムに期待値的な考え方を組み合わせれば各治療の費用対効果を数値化して比較することが可能。しかし万能ではないため最終的には政治的なプロセスでの決定が必要。 などです。挙げればきりがないほどとにかく興味深く、また教科書としても完成度の高い本です。
Posted by
医療経済学、医療保険、統計学、RCTと擬似実験(PS)、政治学、費用効果分析、医療経営学(QI,P4P)、医療倫理学、オバマケア
Posted by
医療は国家予算において極めて多額の支出がなされているが故に、その政策も当然一意ではなく、様々な考え方が存在する。政策とは言うまでもなく、そうした多様な選択肢の中から、一つの選択肢を選び、他の選択肢を捨てることに他ならない。そのための判断基準として認識しておくべき、様々な考え方を”...
医療は国家予算において極めて多額の支出がなされているが故に、その政策も当然一意ではなく、様々な考え方が存在する。政策とは言うまでもなく、そうした多様な選択肢の中から、一つの選択肢を選び、他の選択肢を捨てることに他ならない。そのための判断基準として認識しておくべき、様々な考え方を”教科書”として示したのが本書であり、その論点の幅広さと深さは、”教科書”の名にふさわしい完成度。 当然、メインとなるのは医療経済学であるが、それ以外にも政治学や以外なところでは倫理学(まさかこの本の中でジョン・ロールズの正義論が触れられるとは思わなかった)まで非常に幅広く、医療に携わる人であれば手元に置いておいて損はない一冊。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あとがきにも記載がありますが、本書を読むことで、ハーバード大学 医療政策学の進級するのに必要な知識、UCLA大学院で学んでいることを知ることができる! なかなか興味深い内容がたくさん書かれていましたが、多くの頁が割かれている「統計学」は、私には難しい。。。統計を学んでいる人なら、理解できるのかな? 個人的には、医療経営学の「医療の質の3つの側面」がとても興味深かった。どのように病院ごとの質の評価を行うか参考になりました。現在、厚労省が進めている地域医療構想に質的な要素を比較したような論文を見てみたい。質を高めるための病院の統廃合だという方向性がみられるのかな?
Posted by
医療経済学、統計学、政治学、決断科学、医療経営学、医療倫理学、医療社会学、オバマケアがざっと書かれた本。 医療経済学と統計学の比重が高い。医療政策の教科書としてはわかりやすいものの、経済学、統計学の教科書としてわかりやすいわけではない。しかしながら、最低限知っておいて欲しいと思わ...
医療経済学、統計学、政治学、決断科学、医療経営学、医療倫理学、医療社会学、オバマケアがざっと書かれた本。 医療経済学と統計学の比重が高い。医療政策の教科書としてはわかりやすいものの、経済学、統計学の教科書としてわかりやすいわけではない。しかしながら、最低限知っておいて欲しいと思われる内容が詰まっていて、少しでも医療政策とかを考える人には強くおすすめな本。基本、アメリカの事例なので、日本にそのまま当てはめられないことも多いけど補助線にはなるし、本当にいろんなコンセプトがあってとても面白かった。
Posted by
医療政策について考えるための、医療経済学、統計学、倫理学、決断科学など幅広い分野の内容を出来るだけわかりやすく解説してくれている本だと感じた その分各項目の内容は物足りなさも感じるが、私のような初学者にとってはちょうどよかった ただ統計はマジで知識ないから難しかった
Posted by
各章、簡潔に説明されており分かりやすい。何度も読み直したくなる、まさに医療政策の教科書。 オバマケアの政策立案過程の説明が知れて勉強になった。
Posted by
医療政策を考える上での論点を網羅的に取り上げて解説している。理論的説明のみでなく最新の研究結果を参照し、解明されている点と議論が分かれている点を明確にしており、学習に役立った。網羅性が重視されているゆえ、初学者にとってはやや面白みに欠けるかもしれない。知識がつき始めた時期に全体像...
医療政策を考える上での論点を網羅的に取り上げて解説している。理論的説明のみでなく最新の研究結果を参照し、解明されている点と議論が分かれている点を明確にしており、学習に役立った。網羅性が重視されているゆえ、初学者にとってはやや面白みに欠けるかもしれない。知識がつき始めた時期に全体像を見渡す目的として読むことを推奨したい。
Posted by
統計学のところはまたあとから復習します。 日本以外も含めて医療全体を網羅されている内容で本当に分かりやすかった
Posted by
- 1
