嵐の守り手(1) の商品レビュー
フィオンは姉のタラと祖父の住む島へやって来た。祖父はキャンドル作者だが、そのキャンドルにはある時の天候と時代が閉じ込めらていて島では「嵐の守り手」と言われている。次の守り手になれるのは誰か、フィオンの姉のタラが好きな島の少年バートレイとフィオンは、年に一度しかない島の洞窟での願い...
フィオンは姉のタラと祖父の住む島へやって来た。祖父はキャンドル作者だが、そのキャンドルにはある時の天候と時代が閉じ込めらていて島では「嵐の守り手」と言われている。次の守り手になれるのは誰か、フィオンの姉のタラが好きな島の少年バートレイとフィオンは、年に一度しかない島の洞窟での願いを争うことになる。 アイルランド神話をベースにして、フィオンの挑戦の第一部。三部まであるそうだ。スタートとなる本作はまずまず。次は、どうなるのかな、
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アイルランドにあるアランモア島に住む祖父の家で夏休みを過ごすことになったフィオン。姉のタラが「願い事をかなえてくれる洞窟」を探していると知って、自分もその洞窟を探すことにする。願いは死んだ父さんをとりもどすこと。しかし、魔法に満ち溢れたこの島で、「嵐の守り手」として尊敬を集めてい...
アイルランドにあるアランモア島に住む祖父の家で夏休みを過ごすことになったフィオン。姉のタラが「願い事をかなえてくれる洞窟」を探していると知って、自分もその洞窟を探すことにする。願いは死んだ父さんをとりもどすこと。しかし、魔法に満ち溢れたこの島で、「嵐の守り手」として尊敬を集めている祖父から魔法について様々なことを学ぶうちに、自分に与えられた運命に気づく。 アイルランドらしい魔法の物語。設定が巧みで世界観がしっかりしている。続きが楽しみ。
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アイルランドの海と島と魔法をめぐるファンタジー。そして海を恐れた少年が成長する物語でもある。 舞台は実在するアランモア島で繰り広げられる。島自体が魔法の力を持ち、まるで意思ある生物かのように人間を導いていく。 さらにここはかつて魔女モリガンとダグザが戦い、地下に封じられた場所で...
アイルランドの海と島と魔法をめぐるファンタジー。そして海を恐れた少年が成長する物語でもある。 舞台は実在するアランモア島で繰り広げられる。島自体が魔法の力を持ち、まるで意思ある生物かのように人間を導いていく。 さらにここはかつて魔女モリガンとダグザが戦い、地下に封じられた場所でもあった。 アイルランド神話において神とされているモリガンとダグザがなぜか魔法使いになっているように、この小説はアイルランド神話や実話をうまくフィクションと繋げて描いている。とはいえアイルランド神話に馴染みがないであろう日本のヤングアダルトたちが「モリガンやダグザ=魔法使い」と勘違いしてしまわないだろうか……と心配していたら、その部分は訳者あとがきできちんと触れられていた。 本作はシリーズ作の第1作であり、アイルランドでは2作目が既に出版されている。2作目以降に繋がる序章でありながらも、主人公の成長と気づきが描かれている。 1作目で大きな孤独から解放された主人公が、2作目以降どのようにモリガン(とそのフォロワー)とどう戦っていくのか楽しみである。
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