ダーウィン『種の起源』を漫画で読む の商品レビュー
面白かった!西洋の漫画感あふれる人物画だが、人物以外のイラストは美麗で、とてもわかりやすい。人物も、気になるのは前半だけで、だんだん慣れて、味にすら感じられてくる。 ただ、小学校で出てくるレベル以上の漢字や語句が多く、振り仮名もついていないので、小学低学年の児童や自然科学系の読み...
面白かった!西洋の漫画感あふれる人物画だが、人物以外のイラストは美麗で、とてもわかりやすい。人物も、気になるのは前半だけで、だんだん慣れて、味にすら感じられてくる。 ただ、小学校で出てくるレベル以上の漢字や語句が多く、振り仮名もついていないので、小学低学年の児童や自然科学系の読み物を読み慣れていない学童には難しいかもしれない。が、適切な画や図があり、ある程度は文章のコンテキストから理解できるし、辞書やウェブブラウザで調べれば読めると思う。 大人には良い漫画ですな。おすすめです。 Charles Darwin's on THE ORIGIN OF SPECIES Michael Keller, ills by Nicolle Rager Fuller 2009
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漫画で分かりやすいかと思いきや、それでも難解だった。しかし、進化は自然選択の累積の結果であるという概念や、生存に有利な特性は保存されるという概念は種の起源という論文の主張の一つとして理解できたかと思う。第3部おわりにて、種の起源が刊行されてからの世界でどのような発見があったかが時...
漫画で分かりやすいかと思いきや、それでも難解だった。しかし、進化は自然選択の累積の結果であるという概念や、生存に有利な特性は保存されるという概念は種の起源という論文の主張の一つとして理解できたかと思う。第3部おわりにて、種の起源が刊行されてからの世界でどのような発見があったかが時系列に解説されていて分かりやすかった。 今ではこのような概念は受け入れられているが、当時、ヒトや生物は神が創りたもうたと信じていた人たちが多かった時代にこれを唱えたのはかなり勇気がいることだし大変なことだったと思う。そういった創刊までの経緯なども序章で描かれていて分かりやすかった。
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本書で言っていることは、今は当たり前の内容だが、世界旅行など稀有な時代に、世界中から集めた膨大なサンプルから生物の進化について説いたことは画期的。人間は神の子と思っていただろう、当時の人たちにとって、猿と祖先が同じという仮説は、衝撃的で、物議を醸し出したことであろう。 思えば、人...
本書で言っていることは、今は当たり前の内容だが、世界旅行など稀有な時代に、世界中から集めた膨大なサンプルから生物の進化について説いたことは画期的。人間は神の子と思っていただろう、当時の人たちにとって、猿と祖先が同じという仮説は、衝撃的で、物議を醸し出したことであろう。 思えば、人類みな兄弟、ならぬ、この世の森羅万象みな兄弟で、それが今この時も進化していると考えると、ドキドキする。
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自然選択 生物は自然や他の生物との戦いの中で適応したものだけが生き残り選別されていく。環境、オス同士、他の生き物 絶滅はある意味進化 選別されていく中で適応した生き物とそうでないものが出てくる。 羽があるのに飛べない甲虫 ある風の強い島では羽がある...
自然選択 生物は自然や他の生物との戦いの中で適応したものだけが生き残り選別されていく。環境、オス同士、他の生き物 絶滅はある意味進化 選別されていく中で適応した生き物とそうでないものが出てくる。 羽があるのに飛べない甲虫 ある風の強い島では羽があるのに何故か飛べない甲虫がいた。その虫は飛べないのではなく飛ぶと危険だから飛ばなくなった。飛んでいる時に強風で海に落ち死んでしまう甲虫が多かったため飛ぶ能力が低い個体が生き残っていった
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小学生の子どもたちと一緒に読んだ本です。 名書のまんがは、わかりやすいですね。(2021/9/10うめりさ)
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イラストがそれほどは綺麗でない。文字が小さいので、やはり日本人がイラストで描く方が分かりやすいような気がする。
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皆がイメージする「漫画で読む」ではないです。コマ割りなどのせいで、かえって読みにくいような気もする。
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『種の起源』の要約も力業(ちからわざ)だけれど、『種の起源』刊行までの説明(30ページ)と、刊行後の進化生物学や遺伝学など、生命についての学問の発展の説明(20ページ)がすさまじくわかりやすい。驚異の書。 ただこのイラストについて解説では映画のバットマン(どの?)を連想させると...
『種の起源』の要約も力業(ちからわざ)だけれど、『種の起源』刊行までの説明(30ページ)と、刊行後の進化生物学や遺伝学など、生命についての学問の発展の説明(20ページ)がすさまじくわかりやすい。驚異の書。 ただこのイラストについて解説では映画のバットマン(どの?)を連想させると書いているけれども、これはどう見ても『フロム・ヘル』のエディ・キャンベルへのオマージュであって、つまりはヴィクトリア朝において研究、議論した人間としてのダーウィンを強調したかったのだろうと思う。
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「地動説」「無意識の発見」とともに「人類の革命的理論」とも言われている「ダーウィンの進化論」を、マンガで分かりやすく解説した本である。 進化論は今や常識となっており、そのエッセンスは高校生物の教科書にも記載されているが、内容をきちんと読んだことのある人は少ないと思う。それもそのは...
「地動説」「無意識の発見」とともに「人類の革命的理論」とも言われている「ダーウィンの進化論」を、マンガで分かりやすく解説した本である。 進化論は今や常識となっており、そのエッセンスは高校生物の教科書にも記載されているが、内容をきちんと読んだことのある人は少ないと思う。それもそのはず、「種の起源」の原典は挿絵の全くない論理本であり、自身の主張を膨大なデータを使って証明するために執筆された本であった。数学の証明問題のように難解で、生物学の基礎知識の無い人にはかなり読みづらかったと聞く。(おまけに間違った記述も多かった) そのため、その難読書をイラストの付いた本で解説することは、この偉大な理論への敷居を下げるためにもとてもいい試みだと思う。巻末には、原典には付随していなかったダーウィン後から21世紀までの科学の発展についての年表が記載されており、進化論の影響を受けた科学の進歩を俯瞰的に把握するための嬉しい気遣いがなされている。 注意点の1つとして、タイトルは「『種の起源』を漫画で読む」とされているが、「マンガで学ぶ世界の偉人シリーズ」に使われているような、いわゆる日本的漫画表現は少ない。ストーリーの起伏は少なく、あくまでも進化論の理論に沿って挿絵をつけた解説書という立ち位置である。とは言っても文字のみよりも格段に読みやすくなっているので、理解に関してそこまでの心配はいらないと思う。
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進化論を拒否する教育が未だにある、という話を聞きます。反知性主義は反科学主義でもあり、それが多様性のもとに容認されていることに戸惑いと怖れを感じたりします。しかし、そういう自分だってちゃんと進化論を読んだとこないな、教科書で教えられただけだったよな、と立ち位置の不安定さに気づいた...
進化論を拒否する教育が未だにある、という話を聞きます。反知性主義は反科学主義でもあり、それが多様性のもとに容認されていることに戸惑いと怖れを感じたりします。しかし、そういう自分だってちゃんと進化論を読んだとこないな、教科書で教えられただけだったよな、と立ち位置の不安定さに気づいたりもします。本書の解説は「ダーウィンの『種の起源』の原著には、図が一枚しかない」と書き出されていて、この本でダーウィンが行ったことは、膨大な証拠論理的な推論によってひとつの仮説を提出する作業だったと言っています。いわく『種の起源』は論理の本であると。つまり難解である。そのことこそが、進化論を知ろうとしない人を作っているのだとしたら、この漫画化は、とても価値のあることだと思います。漫画になっても難しいところ、あるけど…証拠のビジュアル化とダーウィンの論理過程の物語化は『種の起源』を近しい本にしてくれました。大学の時に相対性理論、教科書では、なんとなくわからなくて漫画で描かれたアインシュタインの本読んだら、わかったこと、思い出しました。
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