マスコミ・セクハラ白書 の商品レビュー
読むのですら辛いのだから、当事者が受けた苦痛はどれほどのものだったのか そして果たして声をあげていない被害者がどれだけいる/いたのかと考えると、教育の大事さと刑法の整備が全く足りていないこと、そして誰がそれを受け入れないのか。という視点もあわせて持ちたいと思う
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「編集委員の横は女の子に」 まだ若かった頃、飲み会でそう言われ、自分が求められている立ち振る舞いをしなくちゃと努めていたことを思い出した。タイミングよくお酌をするのがすごく苦手で、にこにこ話をききながら、「いまどうすべき?」って自問する自分。求められていたのは私でなく、「女...
「編集委員の横は女の子に」 まだ若かった頃、飲み会でそう言われ、自分が求められている立ち振る舞いをしなくちゃと努めていたことを思い出した。タイミングよくお酌をするのがすごく苦手で、にこにこ話をききながら、「いまどうすべき?」って自問する自分。求められていたのは私でなく、「女の子」でしかなかったのに、そんな空気をおかしいとも感じず、ただ、その場に必要とされた役割を演じることに必死だった。白書にもそんな場面が登場する。 私の中のジェンダー意識もこうやって鈍化していたんだと気付かされた。自分の人権を大切にできないと、他人の権利が侵されても気づくことすらできない。差別や被害をうけても、それは私のせいだ、そんなもんだと受け流すことがどれだけジャーナリストにとって命取りか、ちゃんと自覚しなきゃならないと思う。
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もっと多くの人に本書を読んでほしい! タイトルから「お気持ちフェミ」とか決めつけず、まずは読んで!老若男女問わず! 語り手はみんな女性です。でも、この問題に性別は関係ないはず。女性から男性や同性間でのセクハラもある。 誰もが被害者としての当事者たり得る。もちろん加害者にも。 ...
もっと多くの人に本書を読んでほしい! タイトルから「お気持ちフェミ」とか決めつけず、まずは読んで!老若男女問わず! 語り手はみんな女性です。でも、この問題に性別は関係ないはず。女性から男性や同性間でのセクハラもある。 誰もが被害者としての当事者たり得る。もちろん加害者にも。 被害者はどれほど心をえぐられ傷つき、その後の人生をめちゃくちゃにされてきたか。 刑法や起訴の手続きで、いかに加害者が守られていることか。いかに被害者バッシングが当たり前に横行してるか。 恐怖で思考停止、凍りついて動けない被害者を踏みにじるような、「同意があると思った」だの、「抵抗できない状態にはなかったので、加害者は無罪」だの、社会の生温かい加害者への「寛容」、私たちの世代で変えたい。 読んでいて苦しかったし、時間もかかった。これを読んでいたら、正直マスコミ目指してなかったと思う。 でも、入社する前に事実に向き合えてよかった。立ち上がった人たちがいる、後に続け!くじけるな!
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【私たちも、被害者だった――】財務次官のセクハラ事件をきっかけに、メディアで働く女性たちが集結。自らの体験やトピックス、企業調査の結果を次世代に伝える。
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