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ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。 の商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2024/04/20

多重人格の人が登場する小説が読みたくて検索したら見つかったので、購入しました。 面白くて、夢中で読み進めてしまいました。 語り手が13人出てきたら、個人的に嬉しかったかもしれないです。

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2024/03/08

解離性同一性障害の著者、交代人格の人々が交互に語る。現実にそういった状態の人に会ったことが無いので不思議としか言えない。 自我というのは身体の属性に影響を受けているものだと思っていたが、様々な自我の住処になっているということは、身体は器にすぎないという事になる。そうなると、私とは...

解離性同一性障害の著者、交代人格の人々が交互に語る。現実にそういった状態の人に会ったことが無いので不思議としか言えない。 自我というのは身体の属性に影響を受けているものだと思っていたが、様々な自我の住処になっているということは、身体は器にすぎないという事になる。そうなると、私とは何なのだろう?やはり意識そのものなのか? それにしても別の意識が頭の中に入って来て、知らないうちに自分の身体を勝手に動かしてたりすると不安だろうなと思う。まあ、寂しくはないかもしれないが。交代人格に悪そうなのがいなくて良かった。

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2023/10/08

解離性同一障害(DID)・発達障害(ADHD)・性同一障害の当事者の方の手記。 普段から見守り役+話すのが得意な人格の2人が主に書いているので、とても読みやすくわかりやすい。 DID自体が個人差の大きいものだと思うけど、普段の生活の分担や薬、自分たちで行っている対策やルール、そ...

解離性同一障害(DID)・発達障害(ADHD)・性同一障害の当事者の方の手記。 普段から見守り役+話すのが得意な人格の2人が主に書いているので、とても読みやすくわかりやすい。 DID自体が個人差の大きいものだと思うけど、普段の生活の分担や薬、自分たちで行っている対策やルール、それぞれ主人格や他の人格に対してどう考えているか、 親に対して主人格のフリをして交替人格であることを隠していたということや、具合の悪い時用のフローチャートがあること(最終的には「寝ろ」に行き着く)など、色々なことが書かれていて参考になった。 少数派が生きにくい世界で、支え合いながら生き抜いてきたんだろうな。 haruさんたちが幸せになってほしいと思うとともに、DIDを始め、いろいろな人がいて当たり前で、みんながそのまま受け入れられて生きていける社会になって欲しいと強く思う。 (解説がtokinさんの本と同じ岡野憲一郎氏だった。最近DIDの本も出されたんですね。もっと研究が進めばいいな。)

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2023/05/11

気分が落ち込むと日々の楽しみである読書さえもできなくなるのだが、この本はなんの抵抗もなく読むことができた。 主人格のharuさんを支える交代人格の皆さんの優しさが文章に滲んでいるからだと思う。 それだけでありがたい存在の一冊。

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2023/01/17

解離性同一性障害の方が、生活の今までと日常を書いた本。とても興味深い内容だった。落ち着いて、整理できる環境や居場所、出会いって大切だなとぼんやり考えた。

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2022/09/25

タイトルにある通り、著者であるharuさんは解離性同一性障害、いわゆる多重人格障害で、主人格であるharuさんを含めて13人の人格を持っています。この本が出た時、haruさんは23歳。他の人格は6〜25歳の男性10人、女性1人、中性1人。そもそもharuさん自身、生まれた時の性別...

タイトルにある通り、著者であるharuさんは解離性同一性障害、いわゆる多重人格障害で、主人格であるharuさんを含めて13人の人格を持っています。この本が出た時、haruさんは23歳。他の人格は6〜25歳の男性10人、女性1人、中性1人。そもそもharuさん自身、生まれた時の性別は女性でしたが、現在は男性として生活されているそうで、さらに発達障害のADHDの診断も受けているそうです。 最初のこれらの情報だけでも、もうすでにharuさんの生きづらさが伺えます。 この本は主に交代人格の洋祐(23歳)と結衣(16歳)が、後半に圭一(25歳)と悟(13歳)とharuさん自身も執筆されています。 人間誰しも仕事の時や友人たちと過ごす時、家族や自分一人の時と、多少なりとも人格を使い分けしてますよね。その極端な例が、それぞれの人格の時の記憶がないために日常生活に支障が出てしまい、解離性同一性障害という「障害」となってしまうのではないか、とのことでした。 私が驚いたのは、主人格のharuさんは他の人格の時の記憶がないのに、他人格は、特に洋祐は他の人格の時の記憶もほとんどすべてあるとのこと。他人格同士で話し合いをすることもあるそうです。 それぞれの人格には本当にそれぞれ個性があって、得意なこと興味のあること、やりたいこともそれぞれで、そりゃぁ身体が足りないよね…と思います。圭一の作った「体調管理フローチャート」が最終的にはすべて「寝ろ」になるのがよかった。 解離性同一性障害は辛い現実から逃れるため、自分を、自分の心を守るために新しい人格を作り出す。その辛かった現実についてはあまり言及されていませんが、haruさんの他人格はharuさんを守るために生まれたので、haruさんにとても優しいし、みんながharuさんに「生きてほしい」と願っています。 人間ってすごいなぁ。そしてなんて興味深いのでしょうか。まさに「事実は小説よりも奇なり」ですよね。 蛇足になりますが…多重人格障害といえば、私の中では学生時代に読んだダニエル・キイス著『24人のビリー・ミリガン』てした。この本もノンフィクションなんですが、かなりの衝撃作でした。

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2021/08/19

『アルジャーノンに花束を』を読んでから、多重人格に興味が。 今書は、完全なノンフィクションで、多重人格者(解離性同一性障害)のHARUくんからの視点での貴重な本。 もちろん、多重人格なので、たくさんの視点で書かれている。すごく具体的にどんなふうになっているのがわかりやすい言葉でそ...

『アルジャーノンに花束を』を読んでから、多重人格に興味が。 今書は、完全なノンフィクションで、多重人格者(解離性同一性障害)のHARUくんからの視点での貴重な本。 もちろん、多重人格なので、たくさんの視点で書かれている。すごく具体的にどんなふうになっているのがわかりやすい言葉でその世界が描かれています。それでももちろん、よくわかる!というまではいかないけれど、そんなことが本当に起きているのか、でも、それも個性で、いい意味で、面白く、人間の脳って不思議だし、奥が深いし、誰にも解明できないのかな、と思ったり。 とにかく、事実を知る、ということがとても大切、ということはわかった。 とても苦しくて大変なこともあると思うけど、みんなで頑張って楽しく生き続けてほしい。 HARUくんたちの逞しさと、柔軟性、明るさに乾杯したい!

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2021/08/06

読み物として、興味深く読みましたが、この病気?症状?になる家庭環境を考えると、自分を守ってどんどん増える自分達が、せつない。

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2021/05/06

解離性同一性障害の手記ってまだまだ少なく、珍しいと思います。主人格や交代人格の関係性や、それぞれの特徴などがわかりやすく書かれていて、とても面白く読めました。

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2021/02/07

いわゆる「多重人格」の著者の内面を綴った一冊。 極端にレアな人の自分語りであり、貴重かつ人間の能力の可能性を再認識させられる。 というと難しそうだけど、とてもカジュアルで読みやすい文章なので一気に読める。 脳神経に異常をきたした当人が書き表した書としては他に「自閉症の僕が飛び跳ね...

いわゆる「多重人格」の著者の内面を綴った一冊。 極端にレアな人の自分語りであり、貴重かつ人間の能力の可能性を再認識させられる。 というと難しそうだけど、とてもカジュアルで読みやすい文章なので一気に読める。 脳神経に異常をきたした当人が書き表した書としては他に「自閉症の僕が飛び跳ねる理由(東田直樹)」「壊れた脳、生存する知(山田規畝子)」がある。 いずれも脳の機能が大きく変わっている状態を本人の視点から著していて、特殊な例とはいえ一般社会においても多様性を理解する一助になりうると思う。

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