見えない絶景 の商品レビュー
海底2万里、日本沈没の小説をより面白く読む為に読んだ。 わからないところが多々あるけれど、ロマンがあって面白い。
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ブクログ様、献本どうも有り難う御座いました。 『はじめに』からすでに深海底の壮絶な巨大さが伝わってきます。 第1章『深海底世界一周』 第〇景『世界一周のロードマップ』――「しんかい6500」って意外に狭いんですね。 第一景『日本海溝』――「三陸沖の海側斜面でビニール袋...
ブクログ様、献本どうも有り難う御座いました。 『はじめに』からすでに深海底の壮絶な巨大さが伝わってきます。 第1章『深海底世界一周』 第〇景『世界一周のロードマップ』――「しんかい6500」って意外に狭いんですね。 第一景『日本海溝』――「三陸沖の海側斜面でビニール袋やインスタント焼きそばの箱などのゴミが散乱しているのを発見した」に驚愕しましたが、「マネキンの首も発見した」で絶叫!マネキンの首の写真はインパクト大!私も海にゴミを捨てないようにしないと。P.42の(余談ですが宮沢賢治は明治三陸地震の年に生まれ、昭和三陸地震の年に没しています)に、「へーっ、そうなんだ!」日本海溝と地震の関係に書かれていて、地震について考えさせられました。 第四景『ハワイ諸島ホットスポット』――ハワイ島や南米の地震や津波が日本にも大きな影響を及ぼすとは驚きました。 第八景『大西洋中央海嶺』――パンゲアに『天空の城ラピュタ』と、何て壮大なんだ! 第十景『坂東深海盆』――「しんかい2000」の狭さや深海の寒さを忘れる程興奮させる相模トラフの光景って凄いですね。第一景『日本海溝』もそうだけれど、「ゴミが流れてくる」という記述を読んで悲しくなりました。 文章が読み易く、様々な工夫がされていて、初心者の私でも分かり易かったです。地震・火山・生物を研究する為に、深海調査をする重要性を知りました。 今年の夏も暑苦しかったですが、深海底世界一周で涼しく過ごせました。深海のスケールが大きい絶景を観る事で、コロナ疲れを忘れて元気を貰えました。もっとも、「しんかい6500」の内部は三密ですが(笑)。 深海は地球や宇宙の始まりと繋がっていて凄いですね! 『おわりに』で、「しかし、「しんかい6500」は近年、老朽化が懸念されています。」(P.245)と書かれていて、とても心配しています。後継機が出来て、また有人調査されるように願っています。コロナ騒動が治まり、夜明けの鐘が鳴る事を祈るばかりです。
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/minnanochigaku/2/0/2_70/_article/-char/ja
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海中の巨大地形をバーチャルツアーで紹介。また、ほとんど証拠が残っていない冥王代におけるプレートテクトニクスの発生について、ハワイの溶岩湖で観察されたことがスケールの違いはあれど起こっていたとの考察は興味深かった。
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深海調査船で51回も世界の深海を目の当たりにした著者がガイドしてくれる世界一周(深海)旅行という仕立て。海溝、海淵、海嶺、海膨。海盆、海台などを一気に周遊できる。 地球の起源に関する知識の積み上げは、地味であり遅々としているものと実感する反面、この半世紀のテクノロジーの進化に...
深海調査船で51回も世界の深海を目の当たりにした著者がガイドしてくれる世界一周(深海)旅行という仕立て。海溝、海淵、海嶺、海膨。海盆、海台などを一気に周遊できる。 地球の起源に関する知識の積み上げは、地味であり遅々としているものと実感する反面、この半世紀のテクノロジーの進化による科学的知見の積み上げには目を見張るものがある。なんとも矛盾する言い回しであるが、地球科学というのか地質学というのか知的探究の一方、資源の探求という物的欲求とも隣り合わせの分野であるが、著者の知的探究としての研究費の獲得に対する危惧の念も伝わってくる。 本著「冥王代の物語」では著者の仮説が披露されている。怖いもの知らずで持論を展開する著者のこの分野でガッチリ仕事してきた人間味が花を添えている(笑)。
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地球科学者の著者による海底地形からみた地球の成り立ちを分かりやすく解説した1冊です。著者は日本が保有する世界有数の深海調査船「しんかい6500」で何度も海底調査に同行し、その体験をもとに本書前半はバーチャルな深海底世界1周という構成になっています。 海で最も深いマリアナ海溝でも深...
地球科学者の著者による海底地形からみた地球の成り立ちを分かりやすく解説した1冊です。著者は日本が保有する世界有数の深海調査船「しんかい6500」で何度も海底調査に同行し、その体験をもとに本書前半はバーチャルな深海底世界1周という構成になっています。 海で最も深いマリアナ海溝でも深さ1万メートル強。そこに潜った潜水艇は限られ、人類が直接深海底に脚を踏み入れたことは未だありません。宇宙に目を向ければ高度400㎞に国際宇宙ステーションがあり、38万㎞離れた月に人間が降り立ち、無人探査は既に億㎞の距離に到達しています。これほど身近でありながら、なかなかアクセスできない深海に、どのような地形があり、それが地球の成り立ちにいかに関わってきたのかを分かりやすく解説しています。 膨大な量の海水に遮られ、人類が目にすることはできませんが、海中に存在する海嶺(海底山脈)、海溝(深い谷)、海台(海中の広大な大地)は、地上に存在する山脈の代表ヒマラヤ山脈や、渓谷の代表グランドキャニオン、台地ではデカン高原などとは比較にならないほど大規模です。もしも海水がなければ、どれほどダイナミックな地形が現れるのか、著者が熱く語っています。 宇宙開発は近年、さまざまな成果が紹介され、それなりに予算が確保されているようですが、日本の深海調査は「しんかい6500」の竣工が1981年、深海掘削船の「ちきゅう」は2005年。「しんかい6500」はそろそろ老巧化も問題で、後継機の予算が確保されるのかどうか、気になるところです。「しんかい6500」の退役後、海外の深海調査船を借りなければ南海トラフ巨大地震の調査など日本近海での深海調査ができない、などと言う事態に陥らないように、海に囲まれた海洋国家だからこそ、ちゃんと予算を付けてほしいと思います。
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海底の地形はどうやってできるのか。 なぜ巨大な地形ができるのか。 プレートテクトニクスにより海溝や山脈ができる。それを基本として何が加わると実際の地形になるのかを海底を世界一周する態で解説する。 マントルからマグマが地表に噴き出す、その形態の違いで海台のような大規模な地形からハワイ諸島まで、形成された様子がつきとめられる。 興味深いのはプレートテクトニクスが「いつ始まり」「このあとどうなるのか」。いつ始まったのか、を解説するために古代地球(冥王代地球)の形成の歴史も活写する。 太陽系の惑星が岩石惑星、氷惑星、ガス惑星に分かれた理由もわかった。 プレートテクトニクスが存在する惑星は太陽系では地球だけ、と聞いたことがあるがその理由について仮説があれば知りたい。 この本で得た知識をもとに「日本列島100万年史」を再読したい。
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深海潜水艇にたくさん乗り込んだ研究者がガイドしてくれるバーチャル深海&海底旅行。 海の底の壮大で不思議な地形を想像しながら、成り立ちや構造を説明してくれます。
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ブクログの献本企画で頂いた本。 海底地形を、バーチャル旅行で楽しみながら、地学的な解説を加えるもの。 地球の誕生や、日本人なら関心を持たずにおれない南海トラフの話など、狭い範囲にとどまらず、広くわかりやすく説明してくれるのがよい。
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