宿無し弘文 の商品レビュー
タイトルにスティーブジョブズの禅僧 とあったので 手にとった 一人の禅僧の生きて死んだ跡を辿る 永平寺の優秀な禅僧 生まれも新潟の名刹 京都大学大学院卒 ヒッピー文化華やかなアメリカに渡り 3回結婚し子どもをもうけ スイスの友人の別荘で ドイツ女性との子ども 麻耶が 池で溺れ...
タイトルにスティーブジョブズの禅僧 とあったので 手にとった 一人の禅僧の生きて死んだ跡を辿る 永平寺の優秀な禅僧 生まれも新潟の名刹 京都大学大学院卒 ヒッピー文化華やかなアメリカに渡り 3回結婚し子どもをもうけ スイスの友人の別荘で ドイツ女性との子ども 麻耶が 池で溺れたのを助けようとして 共に溺死 死因は不明 アルコール依存症だったみたいだが いつも生活に困っていたが 禅僧らしく自然と共に生きた ジョブズの寄附に頼っていない ジョブズがアップルを追い出された のは知っていたが 再度帰るまで10年もあったのか その間弘文と交流を深め 禅の世界があのアップルのデザインに 活きているという シンプルで美しく使いやすい それにしても世界を変える場所に なるシリコンバレーで 二人が遭遇するとは 雲のような人と称される弘文 欲とは無縁で欠点も多かった人 筆者は最後に彼を振り返り 気づく 汚泥の蓮 とても考えさせられる作品 ゼンオブスティーブジョブズも 読んでみたい もしかしてこの順でよいかも
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生き様を知るのが好きだ。 弘文という、スティーブジョブズと親交が深かった禅僧の人の生き様を探る本。 いったいどんな人生を歩んでいったのか、その軌跡をたどる中で、人の一生がこれほどダイナミックに変化していくものかに気づいていく本。また、ジョブズの人柄や関わり方もわかる。 この本を読むと、自分の人生もこれからどんどん変化していくんだろうな、むしろ変化していくのが人生であり、それを楽しんでいきたいと思う。おそれるのではなく、受け入れ、挑戦していく。 あと、弘文がなぜ死んでしまったのかも、実話だがミステリーのように真相を迫っていっているのもよかった。
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良かった! 禅寺の近くに住み、座禅会に行ってみたいと思いつつアカンボがいるから未だ果たせてない。という、禅へのなんとなーくの憧れ、関心と、スティーブ・ジョブスが師と仰いだっちうコピーに惹かれて、買ってみたやつ。そもそもは、iPhoneはたまたま使ってるけどポリシーで選んだわけで...
良かった! 禅寺の近くに住み、座禅会に行ってみたいと思いつつアカンボがいるから未だ果たせてない。という、禅へのなんとなーくの憧れ、関心と、スティーブ・ジョブスが師と仰いだっちうコピーに惹かれて、買ってみたやつ。そもそもは、iPhoneはたまたま使ってるけどポリシーで選んだわけでもなく、アップル信者じゃないし、ジョブズにもほとんど興味がなかったんやけど。これを読んだらにわかに興味が出てしまい、ほかのジョブズ本も読みたくなっている。 脱線した。この本。 まずは、何年もかけて、出版されるか確約もないのに、弘文さんの足跡を追って日米をかけめぐった柳田さんの熱意に感服します。私も、そんなふうに、本やネットで追いかけるだけじゃなく、本当に自分の身体を動かして追いかけてみたい、何かを。 弘文さんについては、私も、近くにいたら好きになったかもしれない予感。雲のような風来坊は、女心をくすぐるね。ジョブズは女じゃないけど、おなじように恋に落ちたのかしらん?彼らの間にどんな会話があったのか、もっと知りたいわ。映像化してもらいたい。ジョブズも亡き今、知ることはできない。ジョブズの仕事に、本当に禅の、弘文さんの影響が強く出ているのだとしたら。面白いわ。 と、こ、ろ、で! 弘文さんの、女性関係をしつこく聞き回りすぎじゃない?あの聞き書きスタイル、読みやすくはあるけど、ちょっとやだなあ。柳田さんが編集してるでしょ。誘導尋問になってるしさあ。坊さんなのに、女性問題、飲酒問題って‼️という、インタビュアーの主観が色濃いのに、それを、自分でなくインタビュイーの口から出させてる。ちょっと気になるなあ。面白くするためには、しょうがないんかなあ。
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p13 永平寺 長くいると全国のお寺から婿養子の話がくる p15 ハングリーであれ、愚直であれ 宝鏡三昧(中国の唐代の禅僧、洞山良かい禅師)の「潜行蜜用は、愚の如くろの如し、只能く相続するを、主中の主と名づく」 コツコツと愚直にひとつのことを続ける人がもっとも強い。形あるものは...
p13 永平寺 長くいると全国のお寺から婿養子の話がくる p15 ハングリーであれ、愚直であれ 宝鏡三昧(中国の唐代の禅僧、洞山良かい禅師)の「潜行蜜用は、愚の如くろの如し、只能く相続するを、主中の主と名づく」 コツコツと愚直にひとつのことを続ける人がもっとも強い。形あるものは必ず滅ぼるのだから、命あるうちに精進し一瞬の生を最大限まで生きよ、そういう意味です p46 日本に禅が興ったのは鎌倉時代 曹洞宗と臨済宗 曹洞宗 良寛 地方豪族や一般民衆 臨済宗 一休 幕府や貴族 黄ぼく宗 禅 釈迦の教えが、6世紀前後に菩提達磨(達磨大師)によってインドから中国に伝えられ、そこで臨済宗と曹洞宗の2派にわかれてから、日本に伝わる 曹洞宗 13世紀に中国に渡った道元 永平寺 曹洞宗 只管打坐(ただ座ること、目的をもって座禅するのではなくて、ただただ座り、日常に座禅と同じ価値を見出す) p48 鈴木大拙 1897 渡米 10年後 大乗仏教概論を出版 東海岸 臨済宗 西海岸 曹洞宗 曹洞宗 永平寺、総持寺 p58,62 乙川弘文 生まれ育ったのは、加茂市定光寺 (1986 Jobsが泊まる) 得度したのは13歳 当時新潟市宗現寺の住職で、その後総持寺の貫主となられた乙川きん映禅師によって得度 18歳曹洞宗に登録 駒沢大学 京都大学大学院 永平寺 大学院時代に知野家と養子縁組 知野孝英 耕泰寺 p72 越後 曹洞宗四箇道場のひとつ種月寺 p86 台所を受け持つ典座、風呂を沸かす知浴、便所掃除の浄頭、接待係の知客 道元禅師の正法眼蔵 トイレ 東司 用を足したあとに唱える言葉 以水でき穢、当願衆生、具足浄忍、ひつきょう無垢 洗練を突き詰めると単純になる ダビンチ 福井県小浜市 佛国寺 外国人に門戸を開く p270 宝慶寺 修行の寺
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<感想> スティーブジョブズが師と仰いだ人物のノンフィクションと聞き、予備知識のないまま読んでみた。スティーブジョブズが魅かれた禅僧なのだからどれほどの聖人かと思って読み始めたが、本書に描かれる乙川弘文はとても人間くさい人物だった。「泥中の蓮」の美というか、現世でもがいた僧だから...
<感想> スティーブジョブズが師と仰いだ人物のノンフィクションと聞き、予備知識のないまま読んでみた。スティーブジョブズが魅かれた禅僧なのだからどれほどの聖人かと思って読み始めたが、本書に描かれる乙川弘文はとても人間くさい人物だった。「泥中の蓮」の美というか、現世でもがいた僧だからこそ説得力のある言葉を話せるのだ。 アメリカでの禅の普及や、日本の有名な禅寺で外国人が修行している事実など、初めて知ることも多く、ひじょうに面白い本だった。 個人的に、仏教哲学(おそらく日本化したもの)は肌に合う感覚がある。もう少し掘り下げて学んでみたい。 「この世にいることに敬意を抱くこと」という言葉が自分の人生の鍵になる気がする。 まずは、円を描くように呼吸するのだ。 <アンダーライン> ★結局ね、一度の人生を使い切って生きる、宗教って、これ、これだけなんですよ。 ★現象を判断しろと言っているのではありません。むしろ観察するのです。 ★日本には長い禅の歴史があるので、禅は「伝統文化」と捉えられていることでしょう。けれども、ヒッピー世代が登場するまでキリスト教一辺倒だったアメリカにあって、禅は伝統とは真逆の「反体制文化」、カウンターカルチャーそのものだったのです。 ★日本人には、「静謐な禅」と、スティーブ・ジョブズのような「熱き革命児」は相反して映るかもしれませんが、カウンターカルチャーの文脈で考えると理解できると思います。 ★禅とは掃き清めることなんだ ★弘文は無口で、他人のことはめったに話さず、目の前に起きている事象だけを語る人だった。 ★★★★★ある時、「世の中でいちばん大事なことは?」と尋ねたら、「この世にいることに敬意を抱くこと」と答えたことが忘れられない。 ★キリスト教は、基本的に人間に焦点を当てた宗教です。他方、禅には、自然と共存する精神が脈々と流れている。たとえば、樹木とともに座禅するといった完成はキリスト教には希薄です。 ★エンジョイ禅! ★悟りを求めて山に登った。山の頂上で、私は本当の自分に出逢った。 ★★★★★空気は、世界のあらゆるところにあります。ですが、あなたはそのほんの、実にほんの一部しか呼吸していないのです。 ★★座禅 ー 要するになんにも起こらないこと。 ★★枯れ木のように水の通わぬひとりよがりの修行は真の悟りではない。それは、執着しないことに執着している段階である。 ★★世間の泥にまみれた暮らしの中で、人々と「苦しみをともに苦しむ」という道もある。 ★★★座禅をしてもなんにもなりません。そして、「なんにもならない」からこそ座禅をするんです。たとえば、「悟りのためにする」という人がいますが、それではすでに目的を握りしめてしまうわけです。人は普段、目的があって生きています。頭で考える知的な自分がいます。それが普通です。だからこそ、「なんにもならない」ことをするのです。そうやって、大宇宙に心身をまかせて、自分が天地自然の一部であることを感じられれば、そこから自分を見つめ直すこともできましょう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
好き嫌いが分かれそうな本かなと思いました。 乙川弘文さんとスティーブ・ジョブズとの関係も両者に深く縁のあった人からのお話、伝聞でなので、真実は分からない。探っていくのに答えは出ないものを読むのが苦痛な人は、ダメかも(笑)。 でもそれが世の中であり、禅的と思う人は楽しめるかも。 人の生き様の真実など、そう簡単に掴み、言葉にできるものではないけれど、著者が真摯に向き合い格闘され、読む人に少しでもわかりやすく著してくださったことは強く感じました。 個人的には、瞑想と禅の違いとか、禅が欧米で受け入れられていること、稀有な僧がいたことなどを知ることが出来て楽しかった。 最後の日本の戸籍制度の穴には笑ってしまったけれど、型破りだった弘文に似合いということなのですね。 「禅とは掃き清めること」
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いやーおもしろかった! みなさんオススメですよー 「スティーブ・ジョブズの禅僧」とかアップルのデザインの源とか、キャッチコピーはたくさんあるけれど、なにより乙川弘文老師というひとりの禅僧の魅力がすべてを凌駕している 著者は『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』の絵本の翻訳に携わ...
いやーおもしろかった! みなさんオススメですよー 「スティーブ・ジョブズの禅僧」とかアップルのデザインの源とか、キャッチコピーはたくさんあるけれど、なにより乙川弘文老師というひとりの禅僧の魅力がすべてを凌駕している 著者は『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』の絵本の翻訳に携わったことで弘文老師を知り、“なぜジョブスが弘文を導師と仰いだのか”という疑問から本書が生まれた 最初はジョブズ周辺の人からインタビューをはじめ、カリフォルニアの禅宗寺の僧侶や住職から弘文老師の親戚、永平寺時代の同僚、ヨーロッパの禅堂主催者、そして弘文の家族と、合計30名から弘文老師の実態を探る 老師のことが大好きな人がいれば尊敬する人もいて、また嫌悪する人もいる すべてのインタビューは語り手の話し言葉で構成されていて、みな老師との出会いを鮮明に覚えているのが面白い ここまでだったら“過去に乙川弘文という禅僧がいた”で終わる内容だけど、本書はさらに“なぜ弘文老師は「破戒僧」になったのか”を追求していく 最初はジョブズというフィルターを通して弘文を探っていた著者が、どんどん弘文老師に惹きつけられ、読者も同様に老師のことをもっともっと知りたくなる そして著者の仮説から弘文老師の実態が明らかに まるで極上のミステリー小説のようなエンディングが好き 弘文老師は“まるで雲のような人”と例えられたそう 本書を読み進めていくと老師のことを知ったように思うけど、実体はなにもつかめていない まさに雲をつかむような… これこそ“禅”なのではないだろうか?
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・風性常住ふうしょうじょうじゅう →風は充満しているが行動しないと風は起きない →理論に安住して行動しないと何も働き出さないという意味 ・弘文は実に聞き上手で、目の前にいる人の痛みを我が事のように感じることのできる人でもありました。相手の相談には、いかなる時も、自分の身体を通した...
・風性常住ふうしょうじょうじゅう →風は充満しているが行動しないと風は起きない →理論に安住して行動しないと何も働き出さないという意味 ・弘文は実に聞き上手で、目の前にいる人の痛みを我が事のように感じることのできる人でもありました。相手の相談には、いかなる時も、自分の身体を通した誠実な言葉を慎重に選んで答えていました。これは弘文の極上の資質です。(元妻)
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一言でいうと、弘文は子供のような純粋さを持ち、子供時代は仏教にしか触れず育ち、京大大学院を出、永平寺で8年も修行を積み、どちらかというと、芸術家のような人物像だったらしい。常識人ではないと、多くの人がいい、物言いはゆっくりで言葉数少なく、約束を破ることも多かった。 思索の人だった...
一言でいうと、弘文は子供のような純粋さを持ち、子供時代は仏教にしか触れず育ち、京大大学院を出、永平寺で8年も修行を積み、どちらかというと、芸術家のような人物像だったらしい。常識人ではないと、多くの人がいい、物言いはゆっくりで言葉数少なく、約束を破ることも多かった。 思索の人だったのかもしれない。 彼の中の仏と向き合い続けた一生だったのかもしれない。 カリスマと言われるスティーブジョブスが師事したことで一躍有名人になりかけたが、それは望んではいなかったろうと、知る人は口々に言う。 だからと言って、神格化されては違うと拒絶されそうだ。 余談になるが中に、永平寺修行中の同期として談話が紹介されていたのが、なんと同じ藤枝市の正泉寺住職、吉岡博道さんが登場。 お話を聞く機会があれば興味深い話が聞けそう。
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今年読んだ本の中でトップクラスの面白さ。 関係者へのインタビューでほぼ構成されているが 同じ人物なのに評価はマチマチ。 スティーブジョブズの心をなぜとらえたのか、 高僧か破戒僧か、 長い年月をかけ、日米欧を駆けめぐって 真相に迫っついく。
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