日本沈没(上) の商品レビュー
劉慈欣が影響を受けた作家の一人、小松左京の代表作。1973年3月の作品です。 日本が晒されている危機の正体、題名通り「日本沈没」なんですが、その一言を中々言わない田所博士にじらされます。自然災害を多く経験してきた日本の国民には、災害の度に面目一新し進んでいくというある種の楽観主義...
劉慈欣が影響を受けた作家の一人、小松左京の代表作。1973年3月の作品です。 日本が晒されている危機の正体、題名通り「日本沈没」なんですが、その一言を中々言わない田所博士にじらされます。自然災害を多く経験してきた日本の国民には、災害の度に面目一新し進んでいくというある種の楽観主義が培われているという考察は合点がいきました。
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すごい表現力! 切迫が伝わってくる 難しい理論とかもあったりとかしたけれど、それ抜きにしても楽しめる! 後半が楽しみ
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なかなか踏ん切りのつかない心理描写なのか、三章はもどかしかった。人によるだろうけど、さっさと荷を降ろせばいいのに。いやー日本人っぽいわー。
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初版時に読了。その本がブクログには無いのでこの本でレビュー。当時空前の大ベストセラーとなった。震えるような感動で読み終えた記憶がある。あり得ない話ではない。現実に似たようなことが起こるかもしれないと思わせる小松左京氏の優れた洞察。SFのカテゴリーだったが、SFを超えた現実感が読後...
初版時に読了。その本がブクログには無いのでこの本でレビュー。当時空前の大ベストセラーとなった。震えるような感動で読み終えた記憶がある。あり得ない話ではない。現実に似たようなことが起こるかもしれないと思わせる小松左京氏の優れた洞察。SFのカテゴリーだったが、SFを超えた現実感が読後も続いたのを覚えている。大震災が起こるたびにこの小説を思い出す。2022年の今ドラマ化されるとは夢にも思わなかった。 推理作家協会賞並びに吉川英治文学賞も受賞。
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興味があって図書館で借りました。1973年の作品…時代を感じさせる内容もありましたが、現在読んでも読みごたえがあります。緊急事態宣言なんて文言もあったのには驚きました。地殻変動のメカニズム云々は理解が難しいけど、下巻、読むのが楽しみです。
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前半は難しい言葉だったり専門的な用語が多くて、何となく読んでるだけだったけど、京都大地震、第二次関東大震災が起きた辺りから一気に引き込まれた
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設定や背景がとてもリアルで本当にあったことを読んでるような気分になり、とても引き込まれた。 下巻を早速読み始めた。
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日本が沈没する科学的なメカニズムは正直よくわからないけど、これが元祖SFか、と思うとなんか圧倒されてしまった。 各国間の権力抗争など国際的な情勢も書かれていて、リアリティがあった。
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前半は専門用語と登場人物が多く読みづらかったが後半くらいから面白く読めました。 震災のリアルな描写は恐ろしく感じた
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今またテレビドラマもやっている名作を読みました。 1973年の作品ですが、その後の阪神淡路大震災、東日本大震災を予知したかのような地震の描写がとても生々しく感じられます。プレートテクトニクス理論をもとにした日本沈没の理屈もリアルに感じられて怖くなります。また、島国の中で長い歴史を...
今またテレビドラマもやっている名作を読みました。 1973年の作品ですが、その後の阪神淡路大震災、東日本大震災を予知したかのような地震の描写がとても生々しく感じられます。プレートテクトニクス理論をもとにした日本沈没の理屈もリアルに感じられて怖くなります。また、島国の中で長い歴史を保ち、独自の文化を形成してきた日本人が、国を失い、難民となり、そしてその先に待ち受ける苦難を予感させるストーリーにはハッとさせられました。日本にいると、ユダヤの人々の歴史や、世界各地の難民の問題は、遠い世界の出来事に感じてしまいがちですが、こういうストーリーで語られると、難民となることの恐ろしさをゾクっと疑似体験した気分になります。さすがの名作です。
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