感染症 増補版 の商品レビュー
コロナ禍において、今の時期は特にマスクをしている顔周りが暑苦しくなってしまいマスクを外してしまいがちだが、どんなマスクであれ装着することで感染のリスクを減らすことができる。感染者が増加している今、人が大勢いる場所では暑苦しくてもマスクを外さないようにしたい。
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現在の新型コロナウィルスの流行に伴い読んでみたが、子供を持つ親としては性感染症の章により興味をひかれた。子供達への確かな性教育にもっと力を入れて欲しいと改めて思った。
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感染症について手広く分かりやすく書かれているだけでなく、疫学の専門的な人材の育成、サーベイランス体制の確立、性習慣における安易な欧米追従(ついしょう)へ警鐘を鳴らすなど、いま(2020年)まさに必要とされている提言が盛り込まれていることに驚いた。2020年に猛威を振るった新型コ...
感染症について手広く分かりやすく書かれているだけでなく、疫学の専門的な人材の育成、サーベイランス体制の確立、性習慣における安易な欧米追従(ついしょう)へ警鐘を鳴らすなど、いま(2020年)まさに必要とされている提言が盛り込まれていることに驚いた。2020年に猛威を振るった新型コロナウイルスのことを考えれば、O-157やBSE, SARSを経た2006年に書かれた本書の提言がそのまま問題になってしまったということは、悔やまれることだろう。 コレラ、天然痘、結核、風疹、スペイン風邪といった歴史的に世界中で猛威を振るった感染症や、スノウの画期的な疫学調査や、塩素溶液による手洗いの重要性を訴えたゼンメルヴァイスといった人間の努力による感染症の防止というのはあらゆる本で取り上げられる内容ではある。 そのなかでもこの本が面白いのは、感染症を清潔化という文明史的な視点からとらえていることと、それと関連して人間の行動変容に着目しているというところだと思う。イーワルドの進化論的な説明も紹介されていて興味深い。人間社会が危険な感染症を防ぐようなかたちに変化してくると、毒性の弱く感染の広まりやすいものが残ってくるという。病原菌からすると、伝播しにくい社会(接触が少ないなど)では、宿主を殺してしまったのではそこで感染が止まってしまう。したがって、宿主を生かさず殺さず、行動してもらうことで感染を広めようと言うのだ。新型コロナウイルス (SARS-Cov2) はもちろんその代表例である。 本書の問題意識は、2003年に世界で猛威を振るったSARSにおいて日本人の患者数がゼロだったのはなぜか、ということにあって、これは日本人の生活習慣や発声法の違い、あるいは排水設備などさまざまな理由が考えられる。そこからマスクの効用についても論じられている。マスクは患者が着用することで拡散を防止するということはすでに広く知られているが、飛沫拡散防止という点では2層の紙マスクでも十分に減速効果があるとのことである。 そしてエイズなど性感染症の予防について警鐘を鳴らしていることも無視できない。日本は外国に比して高いコンドーム使用率を誇る。それは避妊はもちろん性器が傷つくのを防ぎ性感染症を予防することからも望ましいことだった。日本のセックスは清潔なのである。(冗談) コンドームの普及していない外国において避妊のために多く用いられるのがピルであるが、これを日本にも取り入れようとする動きがあるという。分かりやすく言えばコンドーム文化の破壊といえよう。これにはもちろん利害が関係している。ピルを普及させたい製薬会社に物申せない感染症専門家という関係は、「ビッグ・ファーマ」などを読むと一層末恐ろしいことである。 ページ数としては薄いながら、かなり読みごたえがありました。
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まさに流行り本に手を出す典型的な浮動層を地で行っておりますが、久々に面白かった。 内容が時事ネタであることも手伝ってはいるものの、この手の内容を素人が楽に読めるというのは、著者の著述力が成せる業。こういう本が地道に広がっていけば、そのうち騒擾する方々も自然と淘汰されるというもの。...
まさに流行り本に手を出す典型的な浮動層を地で行っておりますが、久々に面白かった。 内容が時事ネタであることも手伝ってはいるものの、この手の内容を素人が楽に読めるというのは、著者の著述力が成せる業。こういう本が地道に広がっていけば、そのうち騒擾する方々も自然と淘汰されるというもの。 とりあえず手洗い・マスク、基本中の基本ということで。
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感染の予防と制圧。人が何に意識すべきか?感染の仕組みを知り、皆が協力して行動すれば感染のリスクは下がる。
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◯大分コロナウイルスも落ち着いてきたと思われるが、今一度、感染症についての本を読んでみたいと思い手にする。 ◯感染症対策において、我々のような普通の人たちが普段の行動を心がけることが一番重要であると再認識した。日本人の潔癖とも言える性格が、コロナウイルスの感染拡大防止に寄与してい...
◯大分コロナウイルスも落ち着いてきたと思われるが、今一度、感染症についての本を読んでみたいと思い手にする。 ◯感染症対策において、我々のような普通の人たちが普段の行動を心がけることが一番重要であると再認識した。日本人の潔癖とも言える性格が、コロナウイルスの感染拡大防止に寄与していると思うと、ものは見方、考え方で変わるのだと感じる。 ◯旧版の最終章が性感染症について書かれており、意外な気もしたが、著者は母子手帳についても著作がある点、母子保健の分野との関連性で捉えると納得である。 ◯昨今、オンラインでのピルの処方が議論されているが、エイズの視点を持ち込んだ場合、また方向性が変わっていたかもしれない。そもそもその視点での議論がされていたのか疑問である。やはりものは見方、考え方で変わる。 ◯また、旧版の途中で、マスクを全国民に配布することが提言されている。今の状況を著者が見たときどう思うのか興味深い。この本を読むと、改めて、マスクに高い信頼性を寄せることになるが、今般の状況を踏まえると、政策的には配布のタイミングが遅すぎたのかもしれないと思う。
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系統立ててわかりやすいように配慮された構成で良かった。ウィルスが宿主を殺さないように弱毒化していく事や動物から人に感染する場合宿主の動物をウィルスが守っているように捉える事が出来る事などその生存戦略は大変興味深かった。また増補部のCOVID-19情報も参考になった。
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今更ながらですが、感染症についての基本的なことがよく整理されて分かりました&おさらいとなりました。文章も読みやすい良書。
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