感染症 増補版 の商品レビュー
今となっては当たり前になりつつある感染症対策の基本的な情報を踏まえ、人類が直面している(直面してきた)ウイルスについて体系的に説明されている本。 感染症に関して分かりやすく解説された良書でした。 エンベロープを持っていて高温多湿には弱いと説明されているコロナウイルスが、夏でも...
今となっては当たり前になりつつある感染症対策の基本的な情報を踏まえ、人類が直面している(直面してきた)ウイルスについて体系的に説明されている本。 感染症に関して分かりやすく解説された良書でした。 エンベロープを持っていて高温多湿には弱いと説明されているコロナウイルスが、夏でも感染力を持続出来ている所が疑問に思いました。 新興感染症が発生した際は拡大しないように対応する事が最優先ではあるが、既に広まった場合の対応策(どの程度の対策を行うのかなど)を過去の教訓から考えておく必要があると感じました。
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【琉球大学附属図書館OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB30262550
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感染症やその予防について基本的なことが学べる。 一般人の入門書として良いと思う。 インフルエンザや性感染症、エイズなど、現在社会が対策を講じるべき感染症について記載もある。 新型コロナについて補章が加えられているが、まだ深くはない。
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過去の教訓から今後の対策を練る。 当たり前のことのようだが、いざ未知の伝染病に日常が変わっていくと人はどうしていか分からなくなり、闇雲に恐れてしまい、情報は錯綜する。 自己判断と情報処理能力が問われる。
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感染症の基本的なことがよくわかる。文体も読みやすく、よい本だと思います。新型ウィルスに関する補章も今となっては、報道等で皆理解していることではあるが、きちんと書かれていて、基本的な対処法は感染症全般に対して、不変であることを知ることができ、今一度気持ちを引き締める意味でも、基本的...
感染症の基本的なことがよくわかる。文体も読みやすく、よい本だと思います。新型ウィルスに関する補章も今となっては、報道等で皆理解していることではあるが、きちんと書かれていて、基本的な対処法は感染症全般に対して、不変であることを知ることができ、今一度気持ちを引き締める意味でも、基本的な指南書としての役割があるのではないかと感じた。
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完全に感染症を防ぐことは不可能に近い。 しかし、過去の感染症から学びとれることは多々ある。また、どのようにすれば拡大せずに済むか考えるための材料にこの本はなる。 感染症の実態を知り、自分に何ができるか。 さらに大きくいえば、このような社会の状況の中で自分がどう生きるか考えていき...
完全に感染症を防ぐことは不可能に近い。 しかし、過去の感染症から学びとれることは多々ある。また、どのようにすれば拡大せずに済むか考えるための材料にこの本はなる。 感染症の実態を知り、自分に何ができるか。 さらに大きくいえば、このような社会の状況の中で自分がどう生きるか考えていきたい。
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感染症について概観。本編は少し前のものだが、新型コロナウイルスでも、対策は大きく異ならないことがわかる。予防が大事といことも。
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感染症の権威による感染症の解説本の新型コロナアップデート版。SARSの時点でマスクの重要性や集団免疫に言及している点はさすが専門家なのです。「新型コロナアップデート版」と書いていますが、新型コロナ関連の情報は少ないので、「感染症について正しい知識を持つ」という視点で読むといいと思...
感染症の権威による感染症の解説本の新型コロナアップデート版。SARSの時点でマスクの重要性や集団免疫に言及している点はさすが専門家なのです。「新型コロナアップデート版」と書いていますが、新型コロナ関連の情報は少ないので、「感染症について正しい知識を持つ」という視点で読むといいと思います。新書なのでサクッと読める点もよいのです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2020/09/blog-post_12.html Amazon↓ https://amzn.to/3bSiD3r
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コレラから新型インフルエンザまで、多様な感染症をわかりやすく解説したロングセラーに、新型コロナウイルスの解説を加えた増補版。
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SARSウイルスは、咽頭で少量増殖してから、血液を介して肺や腸管へ行き、大量増殖すると考えられる。香港では、アパートを訪問したSARS患者が浴室内のトイレを使い、ウイルスが含まれていた便が排水管を落下した時に、飛沫が管内に発生した。換気扇を回していた浴室の床の排水口から飛沫が吸い...
SARSウイルスは、咽頭で少量増殖してから、血液を介して肺や腸管へ行き、大量増殖すると考えられる。香港では、アパートを訪問したSARS患者が浴室内のトイレを使い、ウイルスが含まれていた便が排水管を落下した時に、飛沫が管内に発生した。換気扇を回していた浴室の床の排水口から飛沫が吸い出され、階段部分から上の階や他の棟へも拡散したと考えられる。この団地で、二次感染を含めて300人以上が感染した。 病原体は、長期的には人間との共生に移行すると考えられている。短期的には、病気がうつりやすい条件があれば強毒化し、うつりにくい条件では弱毒化する(イーワルド)。 リンパ球にはBとTの2種類がある。Bリンパ球は抗体をつくり、Tリンパ球は、Bリンパ球を助けて抗体をつくらせる。ヘルパーTリンパ球には、2種類ある。ウイルスや細菌に対しては、Th1が応答し、Bリンパ球がIgG抗体をつくるのを助ける。花粉、ダニにはTh2が応答し、Bリンパ球がIgE抗体をつくるのを助ける。 日本人のA型肝炎ウイルスの抗体保有状況によると、1950年代以降に生まれた人は抗体を持っていない。水道水の塩素消毒が普及して、ウイルスがいなくなったことを意味している。 ウイルス外側のタンパク質には、16種類のヘマグルチニン(H)と、9種類のノイラミンさん分解酵素(N)がある。通常のインフルエンザでは、ウイルスのタンパク質を開裂させるトリプシン様酵素が存在する気道や腸管のみが感染する。ヘマグルチニンの開裂部位に変化が起きると、細胞内の酵素によっても開裂が起こるようになり、全身で感染する。この高病原性ウイルスH5N1によって、1996年から2019年までに東アジアで450人が死亡している。いまのところ、強い咳を起こさないが、気道粘膜で局所感染を起こし、咳によって伝播する変異を起こすと、新型インフルエンザとなる。 スペイン風邪は、ウイルスが肺胞で増殖してガス交換ができなくなり、窒息死をまねいた。咳による飛沫によって感染は広がった。 タミフルは、ウイルスが細胞外に出る時に細胞膜上のノイラミンを分解する酵素の活性を阻害する。ノイラミン分解酵素は、すべての亜型のインフルエンザウイルスが持っている。
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