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わたしに無害なひと の商品レビュー

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38件のお客様レビュー

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2024/09/01

いろんな、若者が出てきた。 それぞれが、その状況を生きていて、 人間の醜さ、弱さ、頼りなさ、幼さ、やるせなさ、、、 大人になる中で、大人になっても自分は不完全のままだと気づく経験と重なったり。 付き合う人との関係、兄弟姉妹関係、親子関係、 後になって勝手に感じる相手の心...

いろんな、若者が出てきた。 それぞれが、その状況を生きていて、 人間の醜さ、弱さ、頼りなさ、幼さ、やるせなさ、、、 大人になる中で、大人になっても自分は不完全のままだと気づく経験と重なったり。 付き合う人との関係、兄弟姉妹関係、親子関係、 後になって勝手に感じる相手の心の痛みとか、 繊細な心の動きを感じながら、自分の心も動かされる。 タイトルの無害な人、ってなんなんだろう。 傷つかない、と思っていても傷ついていたり、 傷つけない、と思っていても傷つけていたり、 それは本当に自分勝手でもあり、意識ではコントロールできないこともあるからこそ癒えるのにとても時間がかかったり、 きっとそういうことを知っていくのが大人になることでもある気がしてきたり。 社会は理不尽だ、という一言で片づけられない、 私たち一人一人が持つ、不完全さ。 ついつい流れてしまいそうな、楽な方向があることに気づいたとき。 「…悪い大人、悪い作家になるより簡単なことはないと時々考える。…」(あとがき) 2018年年に韓国で刊行された本。著者の2作目とのこと。 抱えきれなくなりそうになった時、分かち合うことでなんとかまた前を向いて生きていきたいですね。

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2024/08/02

韓国の人が描くレズビアンやDV、姉妹の微妙な人間関係を描く。 自分には面白く読めず短編を3つ読んだところで断念。

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2023/08/20

恋人や親友との関係がもう終わりになるだろうとお互いに気付いている頃の感じとか、自分の無知さや狡さで大切な人を傷付けてしまったこと、傷付けられたことを思い出してギュっとなる。繊細な感情と瑞々しい文章で、映画『はちどり』が好きな人は刺さると思う

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2023/05/22

何を伝えたいのいまいち分からない... 頑張って続いてみたけど、やっぱり無理だったので、途中でギブアップ。

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2023/04/07

人は人との関係で影響を受けたり 影響を与えたりする。 他人との関わりの中で良いことも悪いことも 無害でいることなんてできないんだなぁ。

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2023/01/09

収録作の1つ目「あの夏」が女性同性愛ものでびっくりした…ハングル人名ほんと性別分からんから… この方の作風は、温度感が割と日本的だったな

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2022/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「一体何を伝えたいの?」というのが第六編まで読んだ私の口から出た言葉。しかし訳者後書きまで読み「差別に物語で立ち向かいたい」という作者の意図が理解できた。 でもわかりにくい。やはり韓国の人名はややこしい。やたらと「ジ」が多くて区別がつかない。それと場面説明が少なく、誰が死んだのか、誰が事故にあったのか、誰が旅に出たのか、等々読み進めないとわからないのは苦痛。「旅」というより「旅行」だし。時系列も急に過去が挟まれたりするため、読み止まって考えたりしなくてはならず、テンポが悪い。 全編を通して、差別や偏見によって幼少期から虐待を受けたり苦しい思いをしてきた人たちの姿が描かれる。そしてそこに救いはなく、過去にそうした事実があった、そんな人たちがいた、でも今はどうしているのか不明、という形で物語は終わる。なんともやるせなく、読んで気分が落ち込む小説。これを多くの人に読んでもらうことで、韓国に潜む悪習や歪な考え方が知られるのは良いことと思われるが、読後感が凹むので、人には勧められない。ここに描かれるような苦痛が世の中からなくなることを望む。

Posted byブクログ

2022/07/23

ちょっと私には合わなかったかな。 登場人物の名前が少し覚えにくくて、物語に入り込めなかった。 LGBTQを取り上げた短い小説集。

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2022/05/11

ヒリヒリする本だった。 執拗なまでに確固たるものとして現前する家父長制、そこで生じる理不尽な暴力。無関心を装った自衛に、心の内側に抱え込んだトゲのある気持ち。愛ゆえに互いに寄りかかれないもどかしさ、やり切れなさ。 本当なら目を背けたい事実や感情が、淡々と活字を追うごとに剥き出しに...

ヒリヒリする本だった。 執拗なまでに確固たるものとして現前する家父長制、そこで生じる理不尽な暴力。無関心を装った自衛に、心の内側に抱え込んだトゲのある気持ち。愛ゆえに互いに寄りかかれないもどかしさ、やり切れなさ。 本当なら目を背けたい事実や感情が、淡々と活字を追うごとに剥き出しになっていく。自分の中で忘れたいような気持ちが、時おりグイッと引き出される感覚があった。 近年の韓国映画のあらすじで見たような短編がいくつかあった。そこらへんの映画も観ようと思った。

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2022/05/03

よかった。ヒリヒリした。これからも付き合っていきたい友人とは、お互いに意図せぬとも無害な関係ではいられない時もあるなと思った。一時の人とは深い対話もしないし、お互い無害な関係でいられるけど。 大事な人とは付き合っていくうちに無害ではいられないときもあると思うけど、そうなってしまっ...

よかった。ヒリヒリした。これからも付き合っていきたい友人とは、お互いに意図せぬとも無害な関係ではいられない時もあるなと思った。一時の人とは深い対話もしないし、お互い無害な関係でいられるけど。 大事な人とは付き合っていくうちに無害ではいられないときもあると思うけど、そうなってしまった時には(傷つけられたり、傷つけてしまった時には、)真摯に話し合ったり、許したり、忘れたり、したいな。 砂の家の、理解しなくていいものを理解させられていた心情、言語化してくれてありがとう

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