あの日の交換日記 の商品レビュー

辻堂ゆめ(著者)

2024/11/03

　交換日記かぁ…私は小学生から中学生にかけて、友達や先輩、後輩としてました！懐かしいなぁ～♪今は、メッセージアプリでのやりとりが主で、それで間に合わなければ電話でしょうか？今も交換日記してるような人はいないんだろうなぁ…。手紙だってほとんど書かないし、年賀状さえ、手書きはしないし…それに、10月から郵便の料金も値上がりしてるし…何でも値上がりして生活はカツカツです！！というか、だいぶ内容がそれてしまいましたので…戻します(^-^;

　この作品は、交換日記をテーマにした７編の連作短編集です。
　第一章：入院生活を送る女の子と先生と交換日記
　第二章：教師と教え子との交換日記
　第三章：双子姉妹の交換日記
　第四章：母と自閉症のある息子の交換日記
　第五章：交通事故で入院中の女性と加害者の交換日記
　第六章：上司と部下との営業日報を介しての交換日記
　第七章：妻と夫の交換日記

　交換日記をする人たちの組み合わせ、スゴイですよねぇ…７編とも、教師が関わっているからかな…。大切な人に思いを伝えるツールとして、交換日記にしかできない役割もある…でも、言葉として相手に伝える必要をも欠かすことができないんだと思いました。この7編、一見関係なさそうでつながっているんです。時系列がわかりにくいけれどわかったときには、ちょっとした感動を味わうことができますよ！

2024/10/22

初辻堂作品。惹き込まれて読んだ。
第一話 入院患者と見舞客で涙。
「第一芸人文芸部」ピストジャムさんの紹介でミステリー調なのはわかっていたけれど、毎回「あ！」「そういうことなのね」とまんまと驚かされる。ミステリー慣れしていないからかしら(笑)

進むにつれて、前の話(ページ)を振り返ることが増え、ピストジャムさんの言う通り、読み終えてあらためて最初のページに戻ってしまった！
初辻堂作品で、ミステリーを読み慣れていない故かもしれないけれど、楽しめました。

2024/10/11

交換日記のお約束に沿って描かれるストーリー。
似ているようで少しずつテイストが違って楽しめました。
ミステリ作家の方が書いているというだけあって
ところどころに謎が散りばめられているのもよかったです。

2024/09/30

近所の図書館で借りて。
連作短編？っていうのかな。一つ一つのお話しが全部繋がってて、繋がりにはたくさんのトリックが散りばめられていて。どのお話しもとっても優しくて、心が震える物語。それがキレイに繋がった時、涙が止まりませんでした。本当に心が洗われる。
ちょっと星５つじゃ表現できないくらいステキな物語。大好きです。

2024/09/24

交換日記形式で進むミステリ小説。どんでん返し系が好きな人にはハマると思う。最初ミステリだと思わずに読み始めたので、この話も最後にひっくり返っちゃうのかぁ…と少し予想に疲れながら読んだ。
短編集のように進むが、全体の繋がりもあってよくできていると感じた。

2024/08/29

小学校の先生との思い出は結構色々あって懐かしい。絵日記などに書いてくれたちょっとしたコメント、嬉しかったなあ。

2024/08/13

『文章って、不思議ですよね。
本心を隠すことも、さらけだすことも、自由自在にできます。相手を癒す薬にもなれば、心臓をえぐるナイフにもなります』

『でも、私は思うのです。
一文字一文字をノートに書き記すために使った、その時間だけは本物なのだと。』

2024/07/30

これはよかった。
全七話からなる交換日記劇場。
どこからどう書いてもネタバレになりそうで怖い。非常に高いクオリティーのミステリだ。
物語としても実に良い。人の生きる道が、歩んだ道が浮き上がるように見えてくる。
強引なまでの力技で魅せるところも素晴らしい。

2024/07/12

先生と教え子、上司と部下、夫婦などの交換日記を巡る連作短編。
いやはや非常に面白かった!
ただのあったかいヒューマンドラマに非ず、毎度最後の種明かしになるほど！とヒザを打つ。文章の読みやすさも相まりテンポ良く読了。満足度も高い。

以下ネタバレ注意

小百合先生と礼二の最後の交換日記でいきなり死を知らせる手法。
こちらもあまりに突然で、呆けました。
主人公がいきなり死ぬ!?と驚きましたが、それも間違いだった事を後に知り、その種明かしに何故気付けなかったと悔しさすらありました。つまり非常に面白かったということです(笑)

2024/06/12

優しく切なく、でも温かい。
一つ一つにハッとさせられて
それが繋がった時、
心にじわっとくるものがある。
時を超えるってすごい