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私の考え の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2021/02/24

三浦瑠璃氏が、日本について考えを綴ったもので、雑誌に掲載されたコラムをまとめた本。専門の安全保障よりも、女性や子どもについてや政治・メディアなどについて幅広く意見を述べている。三浦氏の率直で客観的な意見は参考になる。面白い。 「日本の政治の世界は、論評する分にはまあまあ面白い」p...

三浦瑠璃氏が、日本について考えを綴ったもので、雑誌に掲載されたコラムをまとめた本。専門の安全保障よりも、女性や子どもについてや政治・メディアなどについて幅広く意見を述べている。三浦氏の率直で客観的な意見は参考になる。面白い。 「日本の政治の世界は、論評する分にはまあまあ面白い」p4 「平和を考える学問は、戦争の研究をしないと成り立たない」p14 「政治家は、人の話を聴く職業ではなかっただろうか。彼らはしゃべるだけではなくて、聴く練習がほんとうは必要なのかもしれない」p28 「大学を無償化するのなら、大学人の焼け太りになってはならない。大学が結果を出すことを社会は求めるだろう。すでに少子化問題に直面している大学にとって、無償化は競争を迫られる「黒船」なのだと思う」p56 「日本に欠けているのは単に多様性だと思う。そしてリーダーシップ教育」p67 「配偶者控除は、女性の社会進出を阻む象徴的な存在だったと思う。それは専業主婦世帯の「特権」だからではなくて、余裕がなくて働きに出ても主婦は低賃金しかもらえないから。その構造に、時間を制限して働く一人親が落ち込んでしまう。一人で家計を支えているのに、低賃金の職にしかありつけない。日本において子育てと労働を両立させることの難しさ」p88 「ファッションなんて、とバカにする人もいるだろうが、服装には外交的な意味合いが込められている。例えばメラニアさんがフランス人のデザイナーによるトリコロールカラーのドレスを晩餐に着たのも、両国の国旗の共通色を通じて友好や相手の文化への尊重を示すポーズだ」p124 「(小室哲哉)1990年代の栄光を背負いながら創作し続けるというのは、こちらには想像できないことだが、さぞかししんどいことだろう」p137 「いまの日本社会に見えにくいものは人間の「本気」だ」p147 「よく、子どもに手がかかる、言うことを聞かないと愚痴をこぼす親御さんが、保育園で集団の同調圧力が生じた瞬間に嬉々として言うことを聞くわが子を見てびっくりされることがある。言うことを聞くのは、何も保育士さんがプロだからというだけではなくて、集団のなせる業なのだけれど」p162 「権力者は笑われるのが嫌いだ」p181 「権力や戦争、革命にとって共通の敵は、笑い。笑いとは、一歩引いて世界を見る余裕の上に成り立つもので、みんなで同じ方向に突っ走るのを阻止するだけの破壊力を持っているからだ」p182 「夫婦がちくっとお互いに嫌味を言いあうのはなぜかといえば、相手に与えた分が返ってこないことを問題視して、嫌味による債権の「取り立て」を行っているからなのだと思う」p209

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2021/01/11

苦労があっての現在の発言だと共感した。 2年間のコラムをまとめたものだが、少しの弱さと相反する潔さ、素敵な人に思えた。 書籍の中で紹介された映画でデトロイトは見た方が良い。

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2020/09/20

三浦瑠麗さんなので当然政治の話が多いのだが、そこかしこに現れる女として生きる哀しみが文学的でとても素晴らしいので、この人の書く文章はどうしても追ってしまう。思春期の少女の頃の描写も、20代の不安定な大人の頃の描写も、すごく良くて目眩がする。変なフェミニズム本を読むより、ずっと女と...

三浦瑠麗さんなので当然政治の話が多いのだが、そこかしこに現れる女として生きる哀しみが文学的でとても素晴らしいので、この人の書く文章はどうしても追ってしまう。思春期の少女の頃の描写も、20代の不安定な大人の頃の描写も、すごく良くて目眩がする。変なフェミニズム本を読むより、ずっと女というものが立ち現われてくる。結局、保守の女の人が、鋭い感性描く女性として生きる軋轢みたいなもののほうが、現実を捉えている気がする。

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2020/08/02

自分の考えを述べるにしても、その方法は相手の想定で変わることがあるなと思い、国会の質疑については、テレワーク期間に国家中継をラジオで聞いていた範囲では、確かに、政府側の仕事をきちんと充分な根拠を示して説明する時間としても使えると良いかと思いました。

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2020/07/07

政治の話もあるけど、三浦瑠麗本人の背景も少し垣間見えるコラム的な連載をまとめたもの。社会問題や子どもと向き合うとき、自分の考えに加えるちょっとしたエッセンスになるものを得られた気がする。 芸能人コメンテーターが多くなっていく昨今、この人のコメントはいつも冷静で、信頼して良さそうだ...

政治の話もあるけど、三浦瑠麗本人の背景も少し垣間見えるコラム的な連載をまとめたもの。社会問題や子どもと向き合うとき、自分の考えに加えるちょっとしたエッセンスになるものを得られた気がする。 芸能人コメンテーターが多くなっていく昨今、この人のコメントはいつも冷静で、信頼して良さそうだ、と思っている人。

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2020/06/17

話題になった本「孤独の意味…」の背景、朝生やワイドショーに出続ける真意などが窺い知れるエッセイ。また、猫派だと思っていたが、実はペットの犬二匹と死別していた過去があるそうで。

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2020/05/19

週刊新潮に連載されていたエッセイやコラムをまとめた一冊。 政治について、人生について、など題材は様々だが、三浦さんのまっすぐな性格が、強さも弱さもひっくるめてよくわかる。とくに娘さんとのエピソードの数々は、短い絵本を読んでいるかのように美しく微笑ましくて素敵だった。

Posted byブクログ

2020/04/23

読了。カッコいい人だと思った。「ハンサム・ウーマン」という漫画の主人公を思い出した。「学校をさぼってばかりだった」は、アニメを見てるような気分になった。

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