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読書嫌いのための図書室案内 の商品レビュー

3.7

60件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2025/01/06

図書室が舞台の小説が読みたくて、初めての作家さん。 司書さんや図書委員目線のお話はありがちだけど、読書嫌いの主人公はなかなか珍しいのでは。読書が苦手な理由も予想外でびっくりした。周囲の人の文字や筆跡、色に関する文章が多かったのはそういうことか。 自分の本棚や好きな本を知られるのは...

図書室が舞台の小説が読みたくて、初めての作家さん。 司書さんや図書委員目線のお話はありがちだけど、読書嫌いの主人公はなかなか珍しいのでは。読書が苦手な理由も予想外でびっくりした。周囲の人の文字や筆跡、色に関する文章が多かったのはそういうことか。 自分の本棚や好きな本を知られるのは、胸の内を晒しているようで苦手だけど、なるほど読書感想文もそうかも。それを宿題でやってたって…今思うとすごい。 読書は現実逃避じゃなくて、現実に立ち向かう術の一つ。素敵な考え方。樋崎先生の憎めない感じも良い。 荒坂くんと藤生さんのコンビも良い。もっとこうすればいいのにって思うのは、相手に期待してるから。荒坂くんの擦れてない感じ、思ったことを恥ずかしがらずに伝えるところもよかった。「ほかの人と違う」のかもしれないけど、それは素敵な個性だと思う。 なかなか手が出ないけど、『舞姫』『少年の日の思い出』『赤い繭』ついでに『箱男』も読んでみようかなぁ。荒坂くんみたいに理解はできないかもしれないけど。笑

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2024/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

荒坂浩二 白木台高校二年六組。図書委員。図書新聞の編集長に任命される。元美術部員。読書が嫌い。 河合 司書の先生。 藤生蛍 二年六組。本が好きな女子。荒坂と図書新聞を作る。 樋崎正人 生物の先生。読書感想文を依頼される。 緑川 美術部の先輩。美術部の元部長。 八重樫徹 荒坂のクラスメイト。坊主頭。卓球部。交換留学できているオーストラリア人の女の子に恋している。 田中 国語科の先生。 アリシア オーストラリアから来た交換留学生。テニス部。 田渕 古典の先生。 黒崎 クラスメイト。藤生に古典のノートを押し付けている。。 柳井 一年生。生物部。 間宮朱里 荒坂の隣の席。 佐々木 間宮の前の席。

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2024/04/14

「目顔」って表現に初めて出会ったかも。 僕自身は読書嫌いではないけれど(笑)、思ったよりも面白かったです。 結構、万人に勧められる本だと思う。本嫌いにも。 小島監督のTweetがきっかけで読みました。 https://x.com/kojima_hideo/status/1277...

「目顔」って表現に初めて出会ったかも。 僕自身は読書嫌いではないけれど(笑)、思ったよりも面白かったです。 結構、万人に勧められる本だと思う。本嫌いにも。 小島監督のTweetがきっかけで読みました。 https://x.com/kojima_hideo/status/1277472584209068032?s=46&t=om4ACh2aij7NrPp1spGEAg

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2024/04/11

ずばりこの本こそが「読書嫌いのための図書室案内」であると思う。読書嫌いな人はどうにか頑張ってこの本を読んでほしい。読書がだという人はなぜ本を読むのか。そういう人たちは意識していないかもしれないがこの本では本を読むべき理由、読みたくなる理由が書かれている。それいがいにもただの設定か...

ずばりこの本こそが「読書嫌いのための図書室案内」であると思う。読書嫌いな人はどうにか頑張ってこの本を読んでほしい。読書がだという人はなぜ本を読むのか。そういう人たちは意識していないかもしれないがこの本では本を読むべき理由、読みたくなる理由が書かれている。それいがいにもただの設定かと思われた何気ない一文が「ここに繋がってくるのか!!」となることも見どころの一つだと思う。

Posted byブクログ

2024/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あなたは何のために本を読むの? ある理由で本を読むのが嫌いな荒坂は、楽そうと入った図書委員会で図書新聞の再刊を任されてしまう。一緒に仕事をするのは無類の読書好きである藤生。読書感想文を紙面に載せることにし、自分以外の人に感想文を書かせようとした荒坂だが、そう簡単にはいかなくて——。 森鷗外「舞姫」、ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」、安部公房「赤い繭」を絡めながら、感想文をお願いした相手の悩みや秘密を解き明かしていく。荒坂の読書嫌いの理由も途中で明らかになる。読者も一緒に散りばめられた謎を考えながら読むので、「そんなの本の読みすぎ」な推理をしてしまうかもしれない。自分はまんまと引っかかった。真相は考えていたようなドラマティックなものではなかったけど、すべてが伏線で最後に全部がつながるわけがない。まったくもって「そんなの本の読みすぎ」である。 読書嫌いにどのように読書を薦めるか。無理に読ませるのは悪手だろう。荒坂のように理由があるかもしれない。しかし作中で語られたように、読書は他人の人生や思考をトレースできて、それを読むことで自分と同じ考えや異なる考えを知り、将来自分に降りかかるであろう問題への対処法を学ぶことができる。そんなマニュアル的なこと以上に、様々な人生を追体験するのは面白い。そこに気付くのは、読書を楽しんでいる人の話を面白く聴ける体験ではないだろうか。読書感想文というのも面白いと思う。面白い読書感想文は、読書に誘う。荒坂がこの後もたくさん本を読むとは思わない。しかし折に触れて本に手を伸ばし、そして誰かとその本のことを語り合うだろう。それほど幸せな読書体験があるだろうか。

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2023/12/28

【図書館本】“とある理由”で読書が嫌いな荒坂と、読書大好き“本の虫”の藤生が図書新聞の再刊のため奔走するストーリー。紙面に載せる読書感想文と、そこに秘められた思いに直面する2人。お互いに“期待したり、されたり”しながら変わっていく様子が面白かった。“読書のあり方”について考えた1...

【図書館本】“とある理由”で読書が嫌いな荒坂と、読書大好き“本の虫”の藤生が図書新聞の再刊のため奔走するストーリー。紙面に載せる読書感想文と、そこに秘められた思いに直面する2人。お互いに“期待したり、されたり”しながら変わっていく様子が面白かった。“読書のあり方”について考えた1冊。

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2023/06/25

高校生の軽い青春ものが読みたーいって気分になって読み始めたものの、現実にある作品も出てきて(それを読んでいたらもっと楽しめたかもしれない)ストーリーも誰も傷つかないし、、読後がスーッとします。そして、主人公2人!!!強くて勇ましい!!

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2023/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

荒坂が読書嫌いの平凡な男子生徒、と思いきや絵の才能があって、共感覚持ちなのは主人公補正でずるいw 一応日常の謎系学園ミステリ? 藤生さんの本語りが熱くて荒坂同様面白く聞き入ってしまった。 生物部の柳井君との読書方法の会話が好き。イメージは実写かアニメか。音読するかしないか。 メイン二人は恋愛の予感がしつつ、物語内ではくっつかない、というのもよかった。

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2022/12/18

荒坂君、はじめはやる気ない感じの子が、後半から藤生さんを庇ったり等、正義感が強く優しいとこもあり段々好感が持てた。 荒坂君の本嫌いの理由も意外だった。

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2022/12/04

読書が嫌いな荒坂と本の虫とされる藤生の2人が図書新聞の刊行のために、ある3人に読書感想文を依頼するところから始まる青春ミステリ。 たしかに同じ本を読んでいても好みだったり、またその中でも捉え方が違ったりする。その人の経験とか価値観、環境などが垣間見えるから面白いのだと思う。 主...

読書が嫌いな荒坂と本の虫とされる藤生の2人が図書新聞の刊行のために、ある3人に読書感想文を依頼するところから始まる青春ミステリ。 たしかに同じ本を読んでいても好みだったり、またその中でも捉え方が違ったりする。その人の経験とか価値観、環境などが垣間見えるから面白いのだと思う。 主人公がなぜ読書嫌いなのか、また藤生はなぜ本が好きなのか。その理由も面白いと感じた。

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