宇宙でいちばんあかるい屋根 の商品レビュー

野中ともそ(著者)

2024/08/27

思春期真っ只中の主人公と、習字教室のビルの屋上で出会った毒舌ばーさん「星ばあ」の話。

途中から星ばあがどういう存在か分かってから、ストーリーの流れはある程度読めた。
感動する、というよりは、主人公が少しずつ変わっていく様子は嫌いではなかった。

2024/03/27

映画もすごくよかったけど、原作のほうがすごくすごくよかった。

大袈裟だけど、生きることの意味について考えさせられる作品だった。私たちは、誰にも言えないような、言葉にすることさえ困難な、悲しさや寂しさを抱えて生きている。その悲しさが重すぎて、真っ黒な海の底に永久に沈んでしまうのではないかと恐れる。でも、ほしばあが言うとおり、もっとしぶとく生きたいと思った。虚無に寄り添ってひっそり生きるのではなくて、エナジーを燃やして喜びを見つけながら生きたい。

今わの際にほしばあが魂を燃やして、大切なことを教えてくれた。つばめちゃんのこともほしばあのことも大好きだなぁと思いながら、読了。

2023/09/26

私だってティーンだった事があり、恋愛に憧れて、結婚に憧れて、周りと同じように、家族を造り、幸せになれると思ってたけど、いつまでたっても悩みは尽きなくて、自己嫌悪に陥ったりしてます。でも、このお話を読んで、悩んだっていいんだ❗️ダメだっていいんだ❗️そう思わせてもらえた。思春期の不安定な気持ちを思いだし、自分の子供の感情に寄り添う事が出来ました。そして、親とはこうあるべきだと思い込んで自分を苦しめていた事に気づき、私は私なりに子供たちとかかわれば良いのだと心が軽くなりました。ありがとうございました。心が温まりました。

2022/10/26

清原果耶ちゃんが出てた映画を見逃してしまったのでどんな話かどうしても気になって原作を読みました。
夜に弱いくせに夜の物語は大好きなので、とてもすらすら読めました。
何気ない日常を彩ってくれるのは一見近寄り難いものでやっぱり失ってから気づくこともある。
前向きな気持ちになれる本です。

2022/08/11

星ばあ･･･いい人! 面白い人と知り合えて、つばめは思春期を乗り越えられそう。人は見かけじゃない。周りの人とどう折り合いをつけられるか･･が大事ときづかされました。

2022/07/13

ひらがなが多く使われていて、とてもやさしくてやわらかい印象だった。映画を先にみて、清原果耶ちゃんと桃井かおりさんのコンビが心地よかった。

2022/03/15

2年前、映画を見てとても良くて、原作も手に取ったものの、しばらく寝かせてようやく読めた。
まさか19年前の作品だなんて！
全く古くない、とてもリアルできらきら輝いている。

以外、途中読みながら書いたメモ。
一生懸命、家族をやってる、家族の形を守ってる一方で、そこに所属していないような自分の本当の家族ではないような感覚が、どこに住んでいるのか家族があるのかわからない星ばあの存在と重なった、のかもしれない。

2021/09/17

誰かと家の中にいるのはあたりまえだけど、屋根も一緒に見れるようになんなきゃだめなんだって。
つばめが星ばあの教えをカケオチしようとしてるいずみちゃんに言った言葉が印象的だった。

面白かった。

2020/12/07

清原果耶主演映画の原作は再婚家庭の中学生の娘が綴る物語。読んだばかりの瀬尾まいこの本から偶然バトンがつながった？ 似通った主人公だが、ここでは裏返しのように内面がじっくりと語られ、美しい情景の描写と合わさって、満たされた読後感をもたらす。

2020/12/03

映画公開に合わせて初読の著者だが読んでみる。映画の出来もかなり良かったがやや現実路線気味だった。原作はファンタジーだが、家族と言うのが危ういバランスで成り立っていることを示しており、ちょっと加納朋子っぽかった。この著者をフォローした方がいいのだろうか、他におすすめ作は何なのだろうか。