明解 経済理論入門 の商品レビュー
経済の理論についてざっくり知りたくて読みました。なんというか骨子は分かりやすく、信念を感じる本でしたが、極端に政府寄りの思想がちょくちょくにじみ出ていて、与党支持の自分もちょっと引きました。あまり人に勧めにくい本です。 ・経済成長率が上がると失業率は下がる(オークンの法則)。経...
経済の理論についてざっくり知りたくて読みました。なんというか骨子は分かりやすく、信念を感じる本でしたが、極端に政府寄りの思想がちょくちょくにじみ出ていて、与党支持の自分もちょっと引きました。あまり人に勧めにくい本です。 ・経済成長率が上がると失業率は下がる(オークンの法則)。経済政策によって失業者を減らし、経済成長を促す。国にできるのはここまで。賃金上昇はそのあとについてくる。なお、名目賃金の上昇と実質賃金の上昇の間には物価の上昇があるので、実質賃金は一時的に下がる。 ・物価が上がれば、失業率は下がる(フィリップス曲線)。ただし失業率には下限がある(NAIRUという)。インフレ目標とは、この失業率が下限に達するときの物価上昇率(の推計値)のこと。 ・実質GDPが上がると、物価が上がって失業率が下がる。このような経済成長を促す政策が打たれると、市場が即座に反応してまず株価が上がる。 ・インフレとは、カネが増えて、モノの価値が上がった状態。世の中に存在する財が1つだけで、お金が1000円だけあったら、その財の価格は1000円(他に買うものがないので)。 ・GDPを増やす経済政策は「金融緩和」「財政出動」がセット。財政出動は国債を発行して公共投資で仕事を作ること。国債を発行すると、資金が政府に流れ、民間に融資する資金が少なくなるため、金利は通常上がる。金利が上がると投資と輸出が減る。そこで金融緩和を行い、カネを新たに刷って増やす。 ・GDP=消費+投資+政府需要+輸出ー輸入 ・経済政策の評価で見るべきは「財政政策と金融政策で成長率と失業率がどうなったか」という2点だけ。 ・国債は災害などの対応の負担を世代を超えて平等化するもの。ふるさと納税は地域間の富の再配分の仕組み。 ・行政は国がやるべきか、地方自治体がやるべきかを考える。待機児童問題や台風対策は地方自治体が取り組むべき問題。 ・政府と中央銀行の財政状況は連結させて「バランスシート(貸借対照表)」として見る。国債は負債(右側)だが、それを元手に事業を行うことに何もおかしなことはない。それ以上に資産(左側)があるので、財政は安泰といえる。 ・消費税は一般財源であり、応益税である。国の課題である社会保障費の穴埋めに使うのはおかしい。目的税の性格のある社会保険料と、応能税である所得税を財源とするべき。 ・国民年金は「自分が長生きしたときのための保険(月収2.5割保証)」。厚生年金は「(月収5割保証の)長生き保険」。ちゃんと計算されて運用されているから受け取れる。それより経済成長を重視するべき。
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政府や日銀の経済政策の中身や目的が分かる本。著者は一貫して増税に反対しており、その理由なんかもわかりやすく語られている。 『父が娘に語る~経済の話。』の著者も言っていたが、経済学者の多くは占い師と変わらないという憤りが凄い。”不勉強な”一般人含めて強めに批判しているので、本を読ん...
政府や日銀の経済政策の中身や目的が分かる本。著者は一貫して増税に反対しており、その理由なんかもわかりやすく語られている。 『父が娘に語る~経済の話。』の著者も言っていたが、経済学者の多くは占い師と変わらないという憤りが凄い。”不勉強な”一般人含めて強めに批判しているので、本を読んで怒って怒りのレビューを書くタイプの人にはおすすめしない。 内容は非常にわかりやすく、経済ニュースの解像度が上がる。
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ほんとに読んだ本は同氏の『図解経済学入門』。 需要と供給の線を抑えておけば、 経済の動きの9割は理解できるという内容のもの。
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読んだ本が無かったからタイトルが似たような本のレビュー 『たった1つの図でわかる!図解経済学入門』は何となく感覚で理解できた内容。
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まあまあ ・オークンの法則: 経済成長率と失業率の負の相関 経済成長が必要な理由がここからわかる。 ベーシックインカムになるとどうなのか? ・フィリップの法則: 物価上昇率に対して失業率は緩やかな曲線で下がる。 物価上昇率2%の目標は失業率加減の2.5%を狙って設定さ...
まあまあ ・オークンの法則: 経済成長率と失業率の負の相関 経済成長が必要な理由がここからわかる。 ベーシックインカムになるとどうなのか? ・フィリップの法則: 物価上昇率に対して失業率は緩やかな曲線で下がる。 物価上昇率2%の目標は失業率加減の2.5%を狙って設定された。
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最近では「さざ波の人」である著者の経済入門書。 とは言え、体系的に学べる内容ではなく、薄い。youtubeなら5分動画3,4本程度の内容。その点では残念。 元財務省官僚の人だけあって、政府側のマクロ経済に偏る。日経ビジネスの経済教科書あたりと比較すると鮮明。説明が分かりやすい点は...
最近では「さざ波の人」である著者の経済入門書。 とは言え、体系的に学べる内容ではなく、薄い。youtubeなら5分動画3,4本程度の内容。その点では残念。 元財務省官僚の人だけあって、政府側のマクロ経済に偏る。日経ビジネスの経済教科書あたりと比較すると鮮明。説明が分かりやすい点はgood。
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非常に読みやすく経済学の基礎的な理論の一部を、数学が苦手な人でも理解ができるように解説した一冊です。非常に分かりやすく、初心者向けです。中でも、「政策割り当て定理」は、このコロナ禍でよく理解できていないネットの人たちを数多く見かけるので、最低でも覚えておきたい定理だと思います。
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