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ブルーネス の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2024/06/17

06月-07。3.5点。 津波予測システムに取り組む、研究者たちの物語。震災03年後、いろんなはみ出し者たちが集まり、斬新なシステムを作っていく。 成功するだろうな、と予想していたが、手に汗握った。

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2023/11/20

東日本大震災後、津波監視システムを実現すべく奮闘するはみだし者の研究者たちを描く。 随分時間をかけてしまったけどやっと読了!今の仕事と関連ある内容なのでじっくり調べたりしながら楽しめました。 付箋貼りながら読んだの初めてかも。

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2023/01/08

3.11で感じた無力感と、それでも前に進もうとする科学の力とを感じられる。役に立つか、立たないか。それが、いつ役に立つか。とても重要な視点。役に立たないと言って切り捨てることも、将来的役に立つからと遅々としてしまうのも違う。このモヤモヤした気持ちを含めて作品のリアリティが素晴らし...

3.11で感じた無力感と、それでも前に進もうとする科学の力とを感じられる。役に立つか、立たないか。それが、いつ役に立つか。とても重要な視点。役に立たないと言って切り捨てることも、将来的役に立つからと遅々としてしまうのも違う。このモヤモヤした気持ちを含めて作品のリアリティが素晴らしい。

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2022/10/24

3.11の後の地震や津波の研究者たちの物語。 大地震を予測できなかった敗北から、未来に向かってできることを考えていく。それぞれに熱い思いがあるのに、形にしようと思うと方向性が合わなくて、はみ出しもの扱いになってしまう。同じ分野の研究にも、和を乱すとか足の引っ張り合いとかあるのね。...

3.11の後の地震や津波の研究者たちの物語。 大地震を予測できなかった敗北から、未来に向かってできることを考えていく。それぞれに熱い思いがあるのに、形にしようと思うと方向性が合わなくて、はみ出しもの扱いになってしまう。同じ分野の研究にも、和を乱すとか足の引っ張り合いとかあるのね。目的や使命感を共有することを諦めないで、何度でも歩み寄って。各々の正義を貫こうとする姿がカッコよくて羨ましかった。 システムの理解は何となく。完全に理解できなくても楽しめた。 221019読了、図書館本。

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2022/07/06

題材が題材なので読むのに思い切りが必要だったけど、読んで良かった。被災した人たちにしか気持ちがいってなかったけど、そうだ色んな人が関わって色んな風に傷を抱えたんだよなと見えるものが広がった。チームとしてのみんなと、そこから先にむかう姿勢に泣けた。

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2022/03/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

震災後、地震研究者が打ちひしがれているという報道に、今こそ奮起してくれよ!と思ったものだったけど、自分が研究していたことがなんの役にも立たなかった、となったらそれは確かに茫然自失にもなるわな、と思った。 トンガの地震による火山性地震が起きた後に読んだからものすごくリアリティがあった。 大槌の市川君は青ノ果テの三井寺先輩と近しいものを感じた。訳あって学問の道を選択できないけれど学ぶことを諦めないという姿勢に心打たれるし、おそらく伊予原さん自身がそう願っているからなんだろうなと思う。 NHKでドラマかアニメにしてもらいたい作品。

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2022/01/10

地震津波研究に関する豊富な知識をベースにして、津波予知に挑むはぐれ者研究者たちの奮闘を描いた快作 さすが伊与原先生の作品。知的好奇心も満たしてくれるし、何といっても痛快なドラマでした

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2022/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東北大震災以後、地震を研究する人達は予測できなかったことで避難されていた。どうすれば正確な津波の予知ができるのか、どうすれば津波から人を救うことができるのか。様々な人が出会い、それぞれの知識や知恵で地震予知システムの計画を達成していくドラマ。 あくまでフィクションなのでどこまでが現実かわからないが、地震予測をする人達が避難を浴びたのは事実なのではないだろうか。あと書きにもあるように実際に同じようなものが現在でも研究実験されているようだ。ぜひとも実用化してほしいと素人ながら思う。 ☆3つなのは、個人的には少々展開が遅く感じた為。 単行本版を読んだが、表紙イラストがとても良い。

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2021/06/17

東日本大地震での辛く苦しい経験を色んな立場で味わった研究者たちが、その経験を二度と味わいたくない、という一心で、前例のない津波観測システムを、周囲のさまざまな圧力に耐えながら開発していくお話 技術的な試行錯誤の話はほどほどに、それ以外の部分(組織内外のしがらみ、資金繰りなど)の...

東日本大地震での辛く苦しい経験を色んな立場で味わった研究者たちが、その経験を二度と味わいたくない、という一心で、前例のない津波観測システムを、周囲のさまざまな圧力に耐えながら開発していくお話 技術的な試行錯誤の話はほどほどに、それ以外の部分(組織内外のしがらみ、資金繰りなど)の試行錯誤に重きを置いた内容でした 周囲の冷めた、非協力的な雰囲気にも屈することなく、自身のアイデア、信念を貫きながら、開発を進めていく開発チームの姿はとてもリアルで感動的でした リアル過ぎて本当にあったお話ではないかと読み進めていくうちに気になって仕方ありませんでしたが、「あとがき」にモデルとなったお話もちゃんと紹介されていて、やはりあり得る話なんだなと、より感動を覚えました

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2020/09/22

津波、そして地震は島国日本が未来永劫付き合っていかなければいけない天災。 この小説は、いずれ被災するであろう国民目線ではなく1秒でも早く、少しでも正確な地震・津波情報を伝えたい、という信念を持ち津波監視システムの実現に取り組む科学者の話です。 津波監視システムには科学的考察や知...

津波、そして地震は島国日本が未来永劫付き合っていかなければいけない天災。 この小説は、いずれ被災するであろう国民目線ではなく1秒でも早く、少しでも正確な地震・津波情報を伝えたい、という信念を持ち津波監視システムの実現に取り組む科学者の話です。 津波監視システムには科学的考察や知識が取り入れられており、それだけでも興味深いのですが、私たちにとっては避けられない天災に対し、科学者目線でのアプローチや活動がフィクションであれ少しでも知ることができます。 困難に立ち向かいながらも津波監視システムを実現する科学者の矜持を感じる熱い小説として、そして阪神淡路大震災や東日本大地震で感じたあの恐怖を風化させないための読み物としておすすめします。

Posted byブクログ