ループ・ループ・ループ の商品レビュー

桐山徹也(著者)

2024/02/22

面白かった。

タイム・ループしている原因を探すうちに、主人公の日常がみるみる色を変えていく。

なにしろ時間を戻す能力は、自分の身に危険が及んだ時に解放されるチート能力だ、と主人公が考えたので、危険な目に遭う人をどんどん助けてしまうのだ。

そして、助けられた人たちが、順番にタイム・ループに気づいていく。

彼らのいろんな事情を主人公が知ると同時に、ありふれた退屈な一日目が、誰もがそれぞれの事情を抱えた一日に解像度を上げていく。

騙し絵を見てるみたいだった。

原因となる事件の真相はあまり大掛かりではないが、犯人に対する結末は甘くない。そこも良い。

2023/12/21

青春SFミステリで面白かった。ある日、時間がループしていることに気づいた郁郎。ある条件でループは起こり、ループに気づいた仲間が増えてくる。仲間たちと築かれていく信頼や友情が爽やかで暖かい。繰り返しの一日の中で些細なズレがループの原因と過去と真相が見えてくる。切ない真相だったけれど、展開はテンポも良く、文章もライトで良かった。登場人物のキャラがみんな可愛い。

2023/10/02

学園SFミステリ。
タイトル通り、主人公が同じ時間を繰り返し、その現象の謎を解いていく物語。
特徴的なのは、連続殺人事件が絡んでくることと、若干のホラー要素があること。
読みやすくて無難に面白い。

2023/02/05

SFっぽい作品は苦手だったけど、サクサク読めた。

何日も同じ日を繰り返していくことで、誰かを助けてあげようと主人公はしたけど、そうではない人も当然いるよね

過ぎ去った1日を正確に覚えている人なんていない。だからこそ、1日1日を大切に生きていこうねって言うありきたりな結末ではあるけど、読みやすくてこのミス大賞も納得。

2022/08/10

タイムループ系の話が大好き。
でも色々読んだ中でも主人公がタイムループの中心から外れているという設定の話を読むのは初めてでした。
人を助ける度にその人も巻戻りに気付いて仲間になっていく。次はどの人が？と気になってしょうがない。
話が進むにつれて自殺をした生徒、連続殺人犯に殺害されてしまった生徒が話の核になってくる。もう先が気になってしょうがない。
高校生たちの甘酸っぱく切ない青春ミステリーに最後はぐっときてしまいました

2022/03/06

高校生が何回も同じ日を繰り返し、その謎を解くために奔走するのですが…
読みやすく読了後も爽やかな気持ちに。

この本は夫の職場の同僚さんが、「奥さんこの本好きだと思うよ」って貸してくださったもの。
何故、この本を好きだと思ったのでしょう？

2021/09/10

何度も同じ１日を繰り返すってミステリは
結構いろいろあると思いますが
主人公が「これは自分のせいではなく
誰かがループしてるのに巻き込まれたのだ！
そのループ起こしてる主役を探そう！」
ってなるところが、おもしろいね。

で、彼が死にかけた同級生を助けると
彼女もループの輪に入る。
また次に助けた同級生も、輪に入る。
そうしているうちに、どうやらこれは
最近起きた殺人事件と自殺が
関係してるのではないかと思い至り
輪に入ったメンバーで謎解きを始めるけど
なんせ夜になると元に戻るんで（＾＿＾；）

サクサク読めて、楽しかったです。

2021/08/31

本を紹介するときに、急いで探した本だった。
表紙がパステルカラーで可愛く、帯には私の好きなボカロPが感想を書いていた。

本が苦手な私にとってはちょうどいい文章量でスラスラと読めた。
タイムループする主人公とこの本の主人公が異なることに、面白さを感じた。
行動を起こして、未来を変えることで救われる物語。

2021/08/09

同じ日を繰り返していることに気がついた少年が、仲間を増やしながらループから抜けるための方法を探っていく。
人を助けると助けられた人もループに気がつくというルールで、同じ高校のイケメンと美女、ヤンキーの後輩を仲間にしていく。
未解決の連続殺人の新たな犠牲者が出たり、自殺した女の子の話も絡んできたりでさあ大変。
無事ループから抜け出せるのか！

助けられるとループに気がつくところがポイント。
その設定は面白かったし謎が深まる展開も良かった。
キャラもみんないい奴で爽やかな小説でした。

2021/03/20

ループするお話だけど視点が違って面白かったです！
時間もかからず読めた感じなんですけど、
伏線回収などしっかりしてて読み応えありました！