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民藝のインティマシー の商品レビュー

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2024/05/13

第1章 Sympathy―民藝への共感 第2章 Concept―民藝の思想 第3章 Mission―民藝の使命 第4章 Commitment―民藝の実践

Posted byブクログ

2018/01/10

民藝がすき、というと、「民藝ってなに?」と良く聞かれるのだけど、端的に上手に伝えることがいつも難しい。民芸調のもの、とか、これは民藝か否かとか手仕事か否かとか、そういう次元ではなくて、民藝は精神、考え方、意志なのだと思う。民藝から私は生きるヒントをもらっている気がする。 「暮らし...

民藝がすき、というと、「民藝ってなに?」と良く聞かれるのだけど、端的に上手に伝えることがいつも難しい。民芸調のもの、とか、これは民藝か否かとか手仕事か否かとか、そういう次元ではなくて、民藝は精神、考え方、意志なのだと思う。民藝から私は生きるヒントをもらっている気がする。 「暮らしを自分の手で取り戻す」 「悲しみに満ちた「平凡」の現実をうやむやにせず、そこに深く共感する中で培われたまなざし」 自分が生きている上で感じていた生きづらさを肯定された気がした。決して華やかではない淡々とした平凡さ。そこに寄り添い、共感する。あったかさ、愚直さ。まだハッキリとはわからないけれど、自分がもやもやとなんとなく歩を進めている方向に細い光を灯してくれる民藝が、私はとても気になって仕方がない。 ——————————————— 与えられた暮らしや、それ自身消費アイテムに堕してしまった暮らしではない、自らの暮らしを創造すること、それこそが、民藝が志向したもの、すなわちその使命を現代において引き継ぐ上で重要なポイントではないでしょうか。 ——————————————— 夢なんて見ようがない、希望も喜びもない悲しい現実の平凡。そうした現実を現実に即して見据えたまなざしは、また、たんに投げやりな、諦めめいたまなざしでもありません。悲しみに満ちた「平凡」の現実をうやむやにせず、そこに深く共感する中で培われたまなざしです。(中略)そうしたまなざしが重なり合うときに生まれる感情こそが「いとおしさ」であると理解できます。

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