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THE LYRICS 1961-1973 の商品レビュー

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2023/04/14

ボブ・ディランの自作詞集『The Lyrics 1961-2012』の翻訳で、日本語版は二冊に分けられている。この上巻は1962年『ボブ・ディラン』から1974年『プラネット・ウェイヴズ』に収録された曲、および同時期に製作された曲(ブートレグ・シリーズなどに収録)の自作詞200篇...

ボブ・ディランの自作詞集『The Lyrics 1961-2012』の翻訳で、日本語版は二冊に分けられている。この上巻は1962年『ボブ・ディラン』から1974年『プラネット・ウェイヴズ』に収録された曲、および同時期に製作された曲(ブートレグ・シリーズなどに収録)の自作詞200篇の訳詞と原詞を収録。一部の詞はアルバム収録時のものからディランによって書き直されている。また、「風に吹かれて」「やせっぽちのバラッド」など馴染みのある邦題が、「風に舞っている」「影なき男のバラッド」のように歌詞の内容に合わせて変更されているものもある。下巻(1975年以降)に比べるとユーモラスで、エレキ化した『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』からはシュールなドタバタ劇のような歌詞も増える。 以前に出ていた『ボブ・ディラン全詩集』(晶文社、ソフトバンククリエイティブ)は訳詞と原詞が分冊だったのに対して、本書(と上巻にあたる『The Lyrics 1961-1973』)は同じページに訳詞と対応する原詞が載っているのでひと目で見比べられる。ディランの詞は頻繁に韻を踏むので、これは便利。 契約上、解説やあとがきは許されなかったらしいが、以下のページで訳者のあとがきが読める。 https://www.iwanami.co.jp/news/n34533.html

Posted byブクログ

2021/08/07

難解、膨大、訳者によってタイトルは異なるし、解釈も異なり、時代や自身の理解によって姿形を変える。ノーベル文学賞も出るんだか出ないんだか、いるんだかいらないんだか、はっきりしない感じがこの人らしさなのかな、と。 リアルタイムで聴いていたわけではないし、レコードも一枚も持っていません...

難解、膨大、訳者によってタイトルは異なるし、解釈も異なり、時代や自身の理解によって姿形を変える。ノーベル文学賞も出るんだか出ないんだか、いるんだかいらないんだか、はっきりしない感じがこの人らしさなのかな、と。 リアルタイムで聴いていたわけではないし、レコードも一枚も持っていません。最新アルバムの先行シングル『Murder Most Foul』でようやく現在のボブディランに触れた、という感じ。未だに日本語のタイトルをつけられている稀有な存在。 本書の訳者はピンチョンやレノンの訳者としてメジャーな佐藤良明さん。『Blowin'in the wind』は『風に舞っている』。 まとめて読んでいくと頻出するワードもいくつか目につき、深掘りしながら読んでいくと面白いです。

Posted byブクログ

2020/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

”Beware doll, you're bound to fall” How does it feel How does it feel To be without a home Like a complete unknown Like a rolling stone ?

Posted byブクログ