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できない男 の商品レビュー

3.8

50件のお客様レビュー

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2023/03/09

29まあ情けない男の情けない立ち上がり方であることは確か。思い切った青春を送って来たかなーと自問自答しております。

Posted byブクログ

2023/02/15

「ほら、何も起きない!」「覚悟できない男」「八つ当たりです」 「南波仁志め」「文化祭の準備」「責任」「できない男」 7話収録の連作短編集。 主人公は、恋愛も仕事も冴えない地方在住デザイナーの芳野荘介・28歳。 荘介が農業テーマパークのコンペに挑戦する所から物語は展開し始める...

「ほら、何も起きない!」「覚悟できない男」「八つ当たりです」 「南波仁志め」「文化祭の準備」「責任」「できない男」 7話収録の連作短編集。 主人公は、恋愛も仕事も冴えない地方在住デザイナーの芳野荘介・28歳。 荘介が農業テーマパークのコンペに挑戦する所から物語は展開し始める。 胸キュンもなければエロもグロも全くない。 そこらへんにいそうな人物の淡々とした日常が描かれている。 大きな出来事が起こるわけじゃないし、面白いかと問われればそうでもないけど、地味で真面目で等身大の主人公が目に浮かぶようだった。 ラストのオチは中々。

Posted byブクログ

2024/08/30

 なかなか大人になれない男たちの成長物語。            ◇ 地方の広告代理店勤務の芳野荘介は28歳のデザイナー。と言っても現状はやっつけ仕事しかできず、クリエイティブとはほど遠い日々。これまで恋人はできたことがなく、ビジネスもプライベートも中途半端なまさに「できな...

 なかなか大人になれない男たちの成長物語。            ◇ 地方の広告代理店勤務の芳野荘介は28歳のデザイナー。と言っても現状はやっつけ仕事しかできず、クリエイティブとはほど遠い日々。これまで恋人はできたことがなく、ビジネスもプライベートも中途半端なまさに「できない男」だ。  そんな荘介に訪れた転機。地元の町と大手食品会社が企画した農業テーマパークプロジェクトを、東京の超一流クリエイター南波仁志がプロデュースすることになり、地元枠として荘介もチームに加わることになったのだが……。        * * * * *  「できない男」の定義が物語のポイントでした。  荘介は何事にも自信が持てず、女性に対しても仕事に対しても積極性に欠けていました。この姿勢では「できない男」の烙印もやむを得ないでしょう。  けれど、プロジェクトの実務を担当する南波事務所の No.2、河合はどうなのでしょうか。  もう1人の主人公である河合も、確かに結婚しようとしないし、所長の南波を越える仕事はできません。  けれど女性にはモテます。優柔不断で結婚に踏みきれないだけです。  仕事もできます。南波に追いつけ追い越せという欲がないだけです。  物語はコメディータッチで展開し、2人の「できない」ぶりをユーモラスに描いていきますが、上の中位にいる人間とボーダーラインにいる人間を同列に配したところに、少し違和感を持ちながら読み進めました。  ただラストが衝撃的で、荘介が恋に突っ走り映画『卒業』さながらの花嫁略奪を成し遂げるのに対して、河合は南波から独立を促され、やっと南波の庇護下から出ていく決心をします。  中途半端に優秀な人間のほうが「思い切り」が悪くなるものなのだろうな。だから ( 河合は ) 踏み出すことが「できない男」なのか。なるほど、そういうことだったのか。  でも2人のその先を考えてみると……。  荘介は血気に逸った略奪婚の重圧に苦しむ ( 気の強い花嫁にも苦しむ ) ことになるでしょう。  一方の河合はというと、恐らく限界を自分で設定し、そこそこの仕事を安定してこなしていくと思います。  やはりポテンシャルの違いが、その後の人生でもモノを言うのではないか。そんなことを思いつつ読了しました。

Posted byブクログ

2023/01/06

主人公の一人が芳野荘介28歳で、恋人いない歴も28年と云うキャリアを延々積み重ねている。 東京に出てデザイナーを目指したかったのだがイマイチ自信を持てず、地元の広告代理店のデザイナーとして地味な仕事に従事しているのだが、未だ中途半端な気持ちから脱却できないでいる。 ある日、地元で...

主人公の一人が芳野荘介28歳で、恋人いない歴も28年と云うキャリアを延々積み重ねている。 東京に出てデザイナーを目指したかったのだがイマイチ自信を持てず、地元の広告代理店のデザイナーとして地味な仕事に従事しているのだが、未だ中途半端な気持ちから脱却できないでいる。 ある日、地元である牧歌的農村の夜越町と大手食品会社ローゼンブルクフードが、農業テーマパーク「アグリフォレストよごえ」と称する大型プロジェクトを立ち上げることとなる。 このプロジェクト・リーダーとして超一流のクリエーター南波仁志が携わることになり、華やかなスタッフに混ざって地元デザイナー枠として芳野も加わることになるのだが、全く自信を持つことができない『できない男』として従事する。 もう一人の主人公は、南波の右腕として事業の現場担当を務めるアートディレクター河合裕紀、33歳。 付き合っていた彼女に二股をかけられた後に振られてしまい、二股のもう一人の賀川と仲良くなり、二人で傷心の温泉旅行を繰り返したりして仲良く付き合っている。 仕事は有能で、女性たちからも好意を示されるのだが、河合は独立や結婚など、その先の人生へと踏み出す覚悟が『できない男』だった。 この対照的な二人の『できない男』たちの迷走気味と云える生活が綴られるのだが、決して後ろ向きのジメジメした話ではなく、子供から大人に切り替わる時の葛藤時期が長引いているように思え、ほのぼのとした愛おしささえ感じる二人なのだ。 30歳前後の遅くまで続いている青春物語と云った感がある内容だった。

Posted byブクログ

2022/07/02

いろいろな登場人物がでてきて、面白かった 覚悟がきめられないって所はわかるなと 思ったりして、読みました

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2022/05/04

本の帯に『青春時代に青春できなかったすべての人に捧ぐ。大人による大人のための成長小説』とあり、期待して読み始めたのだが、私にはなかなか面白みが伝わってこない。東京からバスで2時間、山と田んぼしかない夜越町に生まれ育った壮介。夜越町に農業テーマパーク事業が立ち上がり、広告制作会社に...

本の帯に『青春時代に青春できなかったすべての人に捧ぐ。大人による大人のための成長小説』とあり、期待して読み始めたのだが、私にはなかなか面白みが伝わってこない。東京からバスで2時間、山と田んぼしかない夜越町に生まれ育った壮介。夜越町に農業テーマパーク事業が立ち上がり、広告制作会社に勤務する壮介はコンペで負けるが、勝ち取った東京のプランディングチームに地元枠で採用されることになった。東京の超有名デザイン事務所で働く有能な裕紀と知り合い仕事を組むことになる。 息子ふたりとも、大学進学を機に家を出て関東でそのまま社会人になり結婚してしまったので、アラサー男たちの気持ちを推し量れないのかなぁと、気乗りしないまま読み続ける。3分の2を過ぎた頃に思いがけない急展開が訪れた。 裕紀と賀川の関係性もユニークだが、まさか壮介にあれほどのことを仕出かす若さとパッションが残っていたのは意外だった。宇崎さんにはとても気の毒な結果となったが、壮介にとっては今まで踏み出せずに”できなかった”ことをやったのだろう。 「できる」と聞けば能力が連想される。思い起こせば、最初に使ったのは学校で成績が優秀なのを「よくできる人」と評していた。「できない男」と聞けばダメな代名詞そのものだ(「できない女」とは言わない)。よくよく考えれば、主語になる”何が”が抜けていてすべてができないわけではないだろう。

Posted byブクログ

2022/04/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラストには仰天しました…まじか。 賀川と河合の関係性がなんかよかったな~。 河合を失ってちょい後悔してる南波も割りと好きでした。

Posted byブクログ

2021/12/12

東京は自分を誤魔化すのには良い場所ってたしかに。 これは自分だけかもしれないが、登場人物の名前が上からだったり下からだったりで統一感がなかったから若干読みづらかった。

Posted byブクログ

2021/11/23

おもしろかったです。 愛すべきできない男たち! そんなに皆、人生かっこいいわけでは無いですよね かっこ悪い自分になんとか おりあいつけて生きていくんです。そして、なんとかなるだろう  なんですね。^_^

Posted byブクログ

2021/09/16

ふと手に取った本だった。 一気に読み終えた。面白かったー。 爽快感 自己肯定感ってなんだろう。 いつでも変われるチャンスはあるよってめっせーじかな。

Posted byブクログ