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新 怖い絵 の商品レビュー

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2020/05/05

絵画の鑑賞体験を味わい深いものにしてくれる本。事前情報なしに美術館へ行くと、流し見て、綺麗・怖い、なんて大味な感想で終わってしまう。それは勿体ないと思わせられた。この本も美術館同様、まず絵が来て次に解説の流れで進む。絵を見た時点では漠とした感覚しか湧かないが、解説を読むと受け取り...

絵画の鑑賞体験を味わい深いものにしてくれる本。事前情報なしに美術館へ行くと、流し見て、綺麗・怖い、なんて大味な感想で終わってしまう。それは勿体ないと思わせられた。この本も美術館同様、まず絵が来て次に解説の流れで進む。絵を見た時点では漠とした感覚しか湧かないが、解説を読むと受け取り方がまるで変わる。時代背景や作家&モデルの人生を知ると、見え方が全く違うものになる。教養があった方が芸術を何倍も楽しめることに気付かされる本だった。特に印象に残った絵画はシャガールのヴァイオリン弾き。シリーズの他の本も読みたい。

Posted byブクログ

2020/04/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

『怖い絵』新章開幕めでたい! ミレーの『落穂拾い』を怖い絵として括ってくるのがまた興味深い。 この絵は直接的に怖い絵ではなく、歴史的背景が分かると怖くなる絵。 『世の栄光の終わり』は見た目からして怖い絵。 怖いと一括りにしても、このように種類は様々。 特に今回は作者自身が怖いと言う話が印象的。 血塗れの体に金粉をかぶるという稀有な事故にあった女性の自画像。 殺人鬼による絵画。 自身の妻の遺体を描く画家などなど、絵よりあなたの方がよほど怖い!という強烈さ。 『怖い絵』の世界はまだまだ奥が深いのだと思い知らされる新章である。

Posted byブクログ