学校では絶対に教えてもらえない超ディープな算数の教科書 の商品レビュー
「数学」がそこそこ面白かったので、「算数」も読んでみました。 が、「算数」については、学び手(読み手)の想定が甘いように思いました。 甥っ子の算数の家庭教師をする羽目になった若い女性、しかも算数が苦手な女性が、算数(数学)が得意な男性を頼って算数を学び直す、という内容の本ですが...
「数学」がそこそこ面白かったので、「算数」も読んでみました。 が、「算数」については、学び手(読み手)の想定が甘いように思いました。 甥っ子の算数の家庭教師をする羽目になった若い女性、しかも算数が苦手な女性が、算数(数学)が得意な男性を頼って算数を学び直す、という内容の本ですが、男性による説明が、通常のスペックの小学生には明らかにレベルが高すぎるので、男性が教えた内容は、家庭教師には役に立たないと思うんですよね。 義務教育を終えた成人女性、しかも算数が苦手な(苦手だった)人が算数を学び直す、というコンセプトならば、この本の内容でよいと思うのですが、その先に家庭教師(女性)に教えてもらう小学生がいることを考えると、難しすぎると思います。 「算数」の本だと思って手に取った小学生には「???」な部分が多いかと。 「数学」の方は、中学生が手に取っても、何とかなると思ったのですが。 内容そのものは悪くないと思いますが、もう少しレベルを下げた方が、タイトルや、主人公の女性に合った内容になったと思います。 説明の一貫性を重視するあまり、基本となる考え方や、そういった考え方を用いた証明に、こだわりすぎたのかもしれません。
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分数の割り算はなぜ分子と分母をひっくり返してかけるのか、とか、多角錐の体積はなぜ底面積かける高さ割る3なのか、が突然わからなくなって読む。
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ルール(定義)→決まり事・変更される可能性あり 事実(定理)→証明されている・前提となるルールが変わらない限り、不変 掛け算と足し算→掛け算を先(ルール) 素因数分解の一意性 1を素数から除いた方が都合が良い 12=2 2 3 1が入る・入らないで確定しなくなる 割り算のル...
ルール(定義)→決まり事・変更される可能性あり 事実(定理)→証明されている・前提となるルールが変わらない限り、不変 掛け算と足し算→掛け算を先(ルール) 素因数分解の一意性 1を素数から除いた方が都合が良い 12=2 2 3 1が入る・入らないで確定しなくなる 割り算のルール a÷b a個のものをb人で分けた時 小学生の割り算のルールは分数、少数の時に理解しづらくなる 事実 a÷b=c a=b×c 割り算は掛け算の逆演算 2÷0の答えは存在しない(0に何をかけたら2になるか?との問い) 分配するの考えでは理解不能 分数の足し算の事実 q/p + r/p = q+r /p (q÷p)+(r÷p) 証明のためにpをかける (q÷p)×pについて(q÷p)の定義はpをかけたらqになるもの ☆なぜ、通分できるのか?分母分子に同じ数字を掛ける・割り算の時に分母分子をひっくり返す・小数点をズラして計算する方法 定義に戻って考えないと子供に説明できない 平行線の錯角は等しい 三角形の内角の和は180 底辺に平行線を引いて錯覚と同位角 三角形の合同のルール 3辺の長さが等しい 辺ABから点Cを考え、ぴったり1か所に定まる・異なれば点A又は点Bからの距離に合わない 二等辺三角形 底辺から垂線が引ける・合同な三角形2つ☆ 意味不明 ???????? 平行四辺形のルール→対辺がそれぞれ平行 四角形>台形>平行四辺形> 長方形 正方形 ひし形 平行四辺形→対辺がそれぞれ同じ長さ 錯覚・1辺と両端の角が等しい合同な三角形 長方形→4つの角がすべて等しい ひし形→4つの辺がすべて同じ長さ 三角形の面積 底辺×高さ÷2 図による証明 鋭角三角形・鈍角三角形の2パターン証明できるように! 円の面積 引き伸ばしたと仮定して 縦×横 横は半径×円周率 錐体の体積 底面積×高さ÷3 カヴァリエリの定理 2つの錐体・どこを切っても断面積の大きさがa倍ならば体積もa倍 辺の長さ2の立方体の体積は8 高さ1の正四角錐が6個できる・その体積は8/6で4/3 辺の長さをh倍にする・体積は4/3hhh 底面積は4hhで高さがh 体積を出すと4hhh÷3 4/3hhh ラングレーの問題 20°の角度となるように補助線を引く…
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当たり前に使っている、面積の出し方や分数など、なんでそうなるのか証明してくれる。 ずっとモヤモヤしていたからこういった本はすごく私のツボで嬉しい! 沢山の方々が考え抜いて出来た式なんですな! ありがたく使わせていただこう。
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算数でよくある疑問を、ルール(定義)と事実(定理)の視点に基づいてわかりやすくそして、できるだけ誤魔化さずに説明した本。 算数における疑問の例としては、「掛け算と割り算を足し算や引き算より先に計算するのはなぜか」、「1を素数に含めないのはどうしてか」、「分数の割り算の計算は分母...
算数でよくある疑問を、ルール(定義)と事実(定理)の視点に基づいてわかりやすくそして、できるだけ誤魔化さずに説明した本。 算数における疑問の例としては、「掛け算と割り算を足し算や引き算より先に計算するのはなぜか」、「1を素数に含めないのはどうしてか」、「分数の割り算の計算は分母分子をひっくり返す計算をなぜしてもよいのか」などがある。これらの疑問について、数学の証明を行うように、定義証明定理の流れで論理的に説明する。これらの下地となる定義に関する考え方は以下の通り。 ・定義自体にはすべての人が納得できる明確な理由はない。(多くの人が納得できるそれなりの理由はある)よって、定義の変更はあり得る。一方、その定義から導かれた定理の正しさが覆ることはない。 ・定義は利便性や簡便性といった観点から採用されることが多い。例えば、決めたい値が一つに決まるような定義のことを「well-difined」と呼び、well-difinedな定義は採用されやすい。 ・定義と定理を入れ替えても、どちらからでも証明できるような定義は同値な定義と呼ばれる。平行四辺形の定義などがその例である。 本書を読み進める中で実際に手を動かして事実(定理)の導出を行う体験することができ、簡単ではあるが、あの頃学んだ算数の「裏付け」を確認できた。計算はできても導出した経験がある人はそうないと思う。一度行うことで算数に対する見方が変わるかもしれない。
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https://www.sbcr.jp/product/4815604578/ , https://mathtrain.jp/
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『高校数学の美しい物語』が好きで、こちらも購入してみました。 私は公式を丸暗記するのが苦手で、しっかりと納得をしてから、一から自分の手で導けるようになってからでないと、手が進まないタイプでした。 小学生の頃から親からに「要領が悪い、いいからとにかく公式を覚えろ」と言われ続け、数学も物理も大嫌いになりました。 そんな私ですが、大人になってから数学の勉強のやり直しを始めました。学生の頃のように、もう時間に追われることはないのでのんびりのんびり、自分の納得がいくまでやっています。 強制されないと不思議なもので、あんなに苦手(点数がとれなかった)で大嫌いだった数学を案外イヤでもないかもしれないということに気が付きました。 そんな時に出会ったこの方のブログ。書籍で読みたいと思い購入した高校数学の本。 算数を買ったのは、自分のためでもあり、子ども達にもいつか算数を教える日が来た時に役に立つと良いなと思ったからです。 ☆3つなのは、高校数学の方ほど感動は特になかったのからです。(四則計算の順番など、”ルール”だからということで、そういう風に納得するしかなかったので) いつか何かの形で役に立つとよいなと思います。
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ふんふん、なるほど。って、感心しました。確かにふだんはてな?な言葉は算数には多いと思います。読後、爽やかになりました。
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