保健室のアン・ウニョン先生 の商品レビュー

チョン・セラン(著者),斎藤真理子(訳者)

2021/03/13

気持ちがほんわかする、最近人が死ぬ本ばかり読んでたので。アンとイピョン（勝手なイメージでイ・ビョンホン）がうまくいってほしい、と応援したくなる。思春期のパワーは急に笑ったり、跳ねたり、そうね、訳わからないから確かに妖怪のせいにしたくなるよね　90

2021/02/14

大好きなドラマの原作！！
ドラマを見たあとに読んだので、脳内でアン・ウニョンはチョン・ユミで再生された…
超かわいい。
そして、この世界がドラマ製作者にはあんな風に見えていたのか…！と
その想像力とセンスに脱帽です。
作者のチョン・セラン氏もドラマの脚本を書いたとのことで、原作ファンも楽しめるドラマなんだろうな〜と想像します。
ヘンテコだけど、優しい世界。
アン・ウニョン先生はじめキャラクターもみんな魅力的だし
原作も大好きになりました。

2021/05/05

ボヤいてばかりではいられない保健室の先生の非日常な日常。

私立M高校の保健室で働くアン・ウニョンは、不思議な力を持っている。BB弾の銃とおもちゃの剣を武器に、学校や身の回りで起きる不思議な事件に立ち向かう。創立者の親戚で漢文教師のホン・インピョからエネルギーを充電しつつ、謎や怪奇と戦うアン・ウニョン先生の明日はどっちだ！

面白かった。アクションあり、ラブあり、ミステリあり。これはNetflixでドラマ化するのもわかる。韓国の高校事情もちょっと知ることができる。サバサバしたアン・ウニョン先生と、なんだかいい人な同僚ホン・インピョの凸凹コンビも面白い。出てくる個性豊かな高校生たちも魅力的なキャラクター。怪奇現象もホラーというよりはちょっと不思議くらいなので、怖いものが苦手な人も大丈夫。すっきりと後味のよい解決ばかりなので、少々気持ちが落ちていてもワクワクしながら読める。

2020/12/30

面白かった。養護教諭が私立学校に潜む様々な魔物と戦う。コミカルな筆致なこともあり、日本のコミックやラノベにもよくあるような作品だとは言える。しかし、物語の内容や、随所でサラッと繰り出される毒舌からは、著者の人間や社会に対する洞察の深さや真っ当さが伝わってきて、これが並の作家によるものでないことがわかる。韓国の学校の様子もわかる。日本の学校の様子ととても似ている。

2021/04/27

私立高校を舞台に、ゼリーのようにエクトプラズムが見える養護教諭のアン・ウニョン先生を主人公にして繰り広げられる青春ラブコメ……と言うかなんというか。
漢文教師のホン・インピョ先生は、対立する役どころかと思ったらバディであった。粗野な発言もするウニョン先生と、神経質で融通が利かなそうなインピョ先生は、正義と誠実さで繋がっている。

読み始めてすぐに文体に引き込まれ、最後まであっという間だった。
特に『街灯の下のキム・ガンソン』以降のエピソードは温かい気持ちになって、そのままラストへと駆け抜けていく。良い映画を見たような感覚に浸っている。よかった。

『フィフティ・ピープル』が面白かったのでこっちも読んでみたら大満足。

2020/11/27

ネットフリックスのドラマになってることと、フィフティーピープルがとても面白かったので、これもきっと面白いんだろうなと思って手にとった。予想通り面白く、また、先生と学校の物語だと一つの学年が卒業するまでだけど、アンウニョン先生は何年もいるから生徒のその後や学校のその後が描かれていて楽しかった。体調不良や良くないことが続いても、何かが憑いていると考えれば少し楽になるよと教えてくれました。訳者あとがきが詳しくてより楽しめた。

2021/01/03

名前が…名前が頭に入ってこない。
これは誰だっけ？と何度も戻って確認。
ストーリーや人物描写は面白い。

2020/11/14

Netflixのドラマを見てとても面白かったので原作も読んでみたくて読みました。むしろ原作の小説の方が私は面白く感じました。見えないものが見えてしまうM高校の保健教師アン･ウニョン先生が始終とても人間味溢れてて魅力的で、心霊要素がありながらも怖さよりキュートさとかハートフルなコミカルさを感じました。そうでありながら、見えないものが見えるという人と違うことによる生きにくさもよく書かれていて心に刺さりました。ドラマにもあったウニョンの中学時代の同級生キム･ガンソンの話が特にとても切なかったです。ドラマにもあった話だけでなく原作のみの話もあり、とても楽しく読みました。作者のチョン･セランさんは「この物語をただ快楽のために書きました」と言ってますが、読んでいてもそれが伝わってくるようでした。人として生きることの辛さや痛みを共感しつつも重すぎず、ウニョン先が諸々の悪いものたちをおもちゃの剣や銃でぶった切っていくところがコミカルでユーモラスでキュートでした。ホン･インピョ先生とのコンビが微笑ましくてそれもまたいいです。

ドラマの方もまた見直そうかな。

2020/11/14

Netflixドラマ版の原作
ジワジワと面白い

思春期のままならなさと、先生もまた未熟であるバランスが良い
各エピソードの後日談が異様にあっさりしてるのも良い。ジメジメしなくて寂寥感が好き

2020/09/09

面白かった。韓国版ゴーストバスターズ？m高校のアン・ウニョン先生とインピョ先生を見守る周りの空気がいいなぁと思った。2人は恋人じゃないけど、ある事情から手を握り合うため、周りからは恋人と目されている。アン・ウニョンは周りの人には見えないものが見えてしまうため、友達もあまりいなかったが、正義感が強くそこがインピョとの共通項。
10本の短編からなる作品で、その中にはアン・ウニョンの小さな頃の出来事も含まれ、次第に過去がわかってくる。
自殺が多いとか歴史教科書の選定に校長先生が強く影響するとか、なんとなかく韓国っぽく感じる。精神的なところをより重視するところとか。
中でもバグ・イーターを救う話は印象的。泣けてくる。平和ってありがたい。インピョがいることで強くなれたり、名所旧跡で充電するシーンはウケた。韓国映画を見ているみたいに読みながら大ウケして笑ってしまった。歴史教科書の選定のために校長先生と対立してしまった若いデフン先生を助ける方法も秀逸。