東京ホロウアウト の商品レビュー
物流の大切さや、日常の当たり前のことがたくさんの人が努力してるおかげであるということがとてもよく分かる作品。 主人公の周りの人のキャラクターも良く、流れや展開もスムーズで読みやすかった。 ただ、序盤あたりで視点がいくつか変わる描写があるが、そこまで物語に関係ないような話も多く、そ...
物流の大切さや、日常の当たり前のことがたくさんの人が努力してるおかげであるということがとてもよく分かる作品。 主人公の周りの人のキャラクターも良く、流れや展開もスムーズで読みやすかった。 ただ、序盤あたりで視点がいくつか変わる描写があるが、そこまで物語に関係ないような話も多く、そこが少し無駄だったかなと感じた。
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TOKYO2020オリンピックを前に物流テロが起こる。 物流はきちんと回っていて当たり前、滞ると叩かれるようなもので、そこをターゲットにすることにハッとさせられた。コロナ禍ということもあり今は物流がありがたいことだという認識も普段より広がってきているが、色んな地域から色んな物資が...
TOKYO2020オリンピックを前に物流テロが起こる。 物流はきちんと回っていて当たり前、滞ると叩かれるようなもので、そこをターゲットにすることにハッとさせられた。コロナ禍ということもあり今は物流がありがたいことだという認識も普段より広がってきているが、色んな地域から色んな物資が届けられているおかげで毎日色んな種類の美味しいものが食べられて欲しいものがすぐ手に入る、便利な生活ができていることを忘れないようにしたい。
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オリンピック絡みのテロと思いきや背景はもっと重かった。物流のことよく考えたことなかったし、新しいものを作れば棄てられるものも増えるという当たり前のことも考えてなかった。まさに今、部屋の片付け中で捨てるものがたくさん出ていて反省中…。
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なんか意外とあっさり終わった。 あれ?って感じ。 しかし、物流の皆様には感謝です! 道端にゴミさえ捨てなければ!
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今年はあれこれ配達に頼ることが多い。今までも使っていたけれど、さらにという感じ。 ものが届かないという、この内容、今の時代に読んだらさらにぞぞーっとするわ。 当たり前に届けてもらってるけど、ありがたいことじゃ。
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東京オリンピックを狙った物流テロ。 実際に起こりそうな題材なのにとにかくリアリティがない。犯罪の動機も計画も、そして人間ドラマも全てがウスい。 取材してないな。もしくは単なる実力不足か。
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初めての作家さん。 なんとなく図書館で手に取った1冊だった。 本当だったら今年、オリンピックが開催されてたはず。 新型コロナウィルスの影響で延期になったけど、そのオリンピックが近づいた東京で起こるテロ。 なんだか本当にありそうな話だった。 東京への物流が滞って、スーパーやコンビニ...
初めての作家さん。 なんとなく図書館で手に取った1冊だった。 本当だったら今年、オリンピックが開催されてたはず。 新型コロナウィルスの影響で延期になったけど、そのオリンピックが近づいた東京で起こるテロ。 なんだか本当にありそうな話だった。 東京への物流が滞って、スーパーやコンビニから食料がなくなって、人々は買い占めに走るんだけど、現実社会でもマスクや消毒液やティッシュやトイレットペーパーまで買い占めが起こってしまっていて、本当にリアルだった。 トラックドライバーの仕事の過酷さや、ごみ問題。 豊かな生活の裏には、本当に様々な人の仕事や努力があるんだと、改めて思った。 *** 2020年7月。オリンピック開催間近の東京で、新聞社に「開会式の日、都内を走るトラックの荷台で青酸ガスを発生させる」という予告電話がかかってきたのが、すべての始まりだった。直後、配送トラックを狙った予告通りの事件が次々と起こる。さらには鉄道の線路が破壊され、高速道路ではトンネル火災が。あちこちで交通が分断され、食料品は届かず、ゴミは回収されないまま溜まり続け、多くの観光客がひしめく東京は陸の孤島に―。この危機から東京を救うため、物流のプロである長距離トラックドライバーたちが、経験と知恵を武器に立ち上がる!!「今、起こりうる物流崩壊の危機」をリアルに描いた、緊迫のサスペンス。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
奥付を見ると、2019年12月に連載完結、2020年3月19日初版とある。ちょうどウィルス禍がニュースになりはじめたばかりのころに脱稿し、上梓されたわずか5日後にオリンピックの延期が正式に決まったということになる。 そして作家の想像力をはるかに超えた現実がいまここにあるわけだが、オリンピックを標的にした物流テロを仮想し業界の労働問題や産廃問題など社会のひずみを訴えるこの小説も、そんなに的を外してはいない。風評でスーパーやコンビニの棚から食品や”マスクまで”消えるさまなど、実際にこの時期に起きたのだから・・・ ところどころに取材内容がそのまんま説明調で出てきてしまうのはちょっとなぁとか、人物が全体に表層的でPR漫画の登場人物みたいなのでもうちょっと魅力的だといいなぁとか、思うところもないではないが、今この時期に読み社会の仕組みに思いをはせるのもいいなとおもった。 P232 物流は、人体に例えるなら血管のようなものだ。必要なものを必要な場所に届け、老廃物も血管を通じて運び、身体の外に排出する。 P339 この国は災害大国だ。今でも各地に震災は噴火や台風被害で家を失った人間が大勢いる。災害時に被害を最小限に食い止める方法はあるが、金がかかるからなかなか国はそれを実行に移さない。そのくせ、オリンピックだの派手に見えるプロジェクトには湯水のように金を注ぎこむ。ローマの皇帝は、市民の目を政治から逸らすため、パンとサーカスをふんだんに与えた。現代のこの国も、オリンピックを利用して同じことをやっている。あんたは腹立たしくないのか?
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久しぶりに興奮して一気に読了。タイムリーで意表を突いた物流テロという骨太の作品。人間描写も取材も行き届いてる。コロナでも実証された一つ狂えば何もかもが歪んでいく危うい現代。現代のこの国もローマと同じ。不都合な現実から目を逸らすためオリンピックを利用。深く考えさせられる。「人を動か...
久しぶりに興奮して一気に読了。タイムリーで意表を突いた物流テロという骨太の作品。人間描写も取材も行き届いてる。コロナでも実証された一つ狂えば何もかもが歪んでいく危うい現代。現代のこの国もローマと同じ。不都合な現実から目を逸らすためオリンピックを利用。深く考えさせられる。「人を動かすのは真実や事実ではなく感情」「真実をあからさまに口にしない事。何事もオブラートに包み、そっと表明すること。仕事で熱くなるんじゃない!」「経済的な豊かさとは破壊と再生の繰り返しが可能な事じゃないか」歪んだ現代日本。破綻が。
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環境破壊やフードロスなど、社会派小説かと思ってしまった。 悪者のスケールが少し小さかったが、トラックドライバーたちのチームワークやプロ意識は胸に刺さる。 何台もの大型トラックが主犯を追い込む場面などは情景が目に浮かぶようだった
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