障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 の商品レビュー
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挑戦的なタイトルが気になり手に取った。 著者が当事者じゃないからこそのタイトルだろう。 ソーシャルファームという考え方も初めて知った。インクルーシブな会社、というところか? 紹介されていたところのように、困難さがあっても生き生きと働き、稼げる場所が増えて欲しいと心から思う。しか...
挑戦的なタイトルが気になり手に取った。 著者が当事者じゃないからこそのタイトルだろう。 ソーシャルファームという考え方も初めて知った。インクルーシブな会社、というところか? 紹介されていたところのように、困難さがあっても生き生きと働き、稼げる場所が増えて欲しいと心から思う。しかしその運営の大変さもとても感じた。 また、ケース4では、これまでの障害者を取り巻く酷い社会状況と、それらをどう変えてきてくれた人達がいたかが紹介されており、胸が熱くなった。私もできることをやりたい。 巻末には関連文献多数。その本や著者の他の本を読み進める予定。
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第112回アワヒニビブリオバトル テーマ「ごまん」で紹介された本です。ハイブリッド開催。チャンプ本。 2024.3.5
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「障害者が働く場所」としての選択肢は2つ。一般企業と福祉就労施設。 前者は安定した給料がもらえるが、「狭き門」、後者は「工賃」という名目の気持ち程度の給料しかもらえない作業所。 著者は、そのいずれにも属さない「ソーシャルファーム」という観点に立って、頑張る人々や施設を紹介する。 ...
「障害者が働く場所」としての選択肢は2つ。一般企業と福祉就労施設。 前者は安定した給料がもらえるが、「狭き門」、後者は「工賃」という名目の気持ち程度の給料しかもらえない作業所。 著者は、そのいずれにも属さない「ソーシャルファーム」という観点に立って、頑張る人々や施設を紹介する。 ちなみに「ソーシャルファーム」とは、障害者雇用の場に「利益をあげる」ためのビジネス視点を取り入れ一般企業と競争できる事業を展開する取り組みだ。 紹介されているのは以下の4つ。 ・CASE1 舞鶴市のフランス料理店「ほのぼの屋」。知的、精神、身体障害者約20人が働き、連日予約びっしりの人気店 ・CASE2 大津市のオーガニッククッキー製造販売の草分け的作業所「がんばカンパニー」。障害者65人と雇用契約、年商2億円に達したこともある。 ・CASE3 近江八幡市にある芸術活動を取り入れた美術館「ボーダーレス・アートミュージアムNO-MA」 正規の美術教育を受けていない人が自由に創作する「アール・ブリュット」を念頭においた取り組みで、その動きは国内外に広まる。 ・CASE4 多治見市で障害者たちが働くワイナリーを運営する「AJU(愛の実行運動)自立の家」。自立を目指して下宿屋やコンピュータハウスも開設している。 いずれも、運営の中心人物、働く当事者に重きをおいて取材され、彼らの熱い思いを伝える構成になっている。 私の職場も障害者就労支援施設であり、この本から新しく知った事項や参考にしたいと思った点を書き出しておく。 ・滋賀県の信楽は、多くの陶器屋で障害者が一人は働いており、ノーマライゼーションの町だった。 ・障害者が学校を卒業するということは、家以外の居場所がひとつ減ることになり、親の自由な時間や働く時間の減少につながる。 ・1946年、知的障害者らが入所する「近江学園」を創設し、「障害者福祉の父」と呼ばれた糸賀一雄が生まれた滋賀県は福祉と芸術の融合の取り組みなど障害者福祉の先進県 ・「AJU自立の家」が運営する「下宿屋」は、入居期間を4年と定め、面倒をみる場所ではなく、自立生活を目指す場所。人間関係や生活経験の積み重ねを重視する。
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「役に立つ」ことの実感によるエンパワメント 「〇〇してあげる」態度により擦り減る“受益者” 障害者をきちんと捉え直すために。
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☑︎人が心を病むのは他人事ではない ☑︎働くのが難しいのは障がい者だけじゃない ☑︎みんなに役割がある ☑︎一人一人の力は微力だが無力ではない すべての人にとって、もっと生きやすい世の中になったらいいなと思いました!
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精神病院が廃止されたイタリアで起こった実話を基にした イタリア映画、「SI PUO FARE 人生、ここにあり! (2008) 」を想いました。 もちろん、お国の事情は それぞれなので そのまんまを想定するわけでは ありませんが 社会的にハンディを持たされている人たちに ス...
精神病院が廃止されたイタリアで起こった実話を基にした イタリア映画、「SI PUO FARE 人生、ここにあり! (2008) 」を想いました。 もちろん、お国の事情は それぞれなので そのまんまを想定するわけでは ありませんが 社会的にハンディを持たされている人たちに スポットをあてた作品ということで 非常に興味深く読み終えました 知り合いに 障がいを持つ人とがおり 障がい者ための施設を運営する人がいる ぜひぜひ その人たちと 語り合いたい一冊です そうそう 「帯」にもありますが、 ー2万円で仕事ぶりが変わる 5万円で生活が変わる 8万円で未来が変わる 10万円で働き方が変わる の一連の言葉は うまく 表現できているなぁ と思いました
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作業所の工賃については、法的な規則はない。行政の指導は入るようだが。 やっぱりお金が欲しい。障害年金と合わせて20万欲しい。 配慮も必要だが背中を押すことも必要。裁量を思い切って与えることで、成長をうながす。 就労は最強の治療だと思った。 もっと稼いでいる事業を紹介して欲しかっ...
作業所の工賃については、法的な規則はない。行政の指導は入るようだが。 やっぱりお金が欲しい。障害年金と合わせて20万欲しい。 配慮も必要だが背中を押すことも必要。裁量を思い切って与えることで、成長をうながす。 就労は最強の治療だと思った。 もっと稼いでいる事業を紹介して欲しかった。月10万の給与で人生は変わるが、まだまだ足りないと思う。もっとインパクトのある話が出てくるかと思ったので、期待外れ。 善意より経営のセンスが必要になってくる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者は関西のテレビ番組「ちちんぷいぷい」など の担当の放送作家さん。 「狭き門」の一般企業、 気持ち程度のお給料しかもらえない作業所、 その2択ではなくソーシャルファームという 障がい者であろうと利益を出してしっかり お金を稼いで自立していくという形態に ついて書かれている。さらに障がい者だけ ではなく社会的弱者も受け入れる施設として 変わっていこうとする現在の状況も提示されている。 例として、京都府舞鶴市のフレンチレストラン、 滋賀県大津市のクッキー製造販売、滋賀県 近江八幡市のアートミュージアム、 三重県多治見市のワイナリー、これらの 当事者や関係者のインタビューが載っている。 関係者と当事者の方々のたゆまぬ努力で 成立し継続しているのだなと感じました。
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今の日本で働くのは、障害がないことを前提としたシステムになってると思う。 そんな中で障害があっても稼ごうと思えば色々な工夫が必要になる。 どんな工夫で稼げるようにしているか、具体例がよくわかった。 儲けることだけを目標にするのではなく、質の高いサービスや商品を提供することも目標...
今の日本で働くのは、障害がないことを前提としたシステムになってると思う。 そんな中で障害があっても稼ごうと思えば色々な工夫が必要になる。 どんな工夫で稼げるようにしているか、具体例がよくわかった。 儲けることだけを目標にするのではなく、質の高いサービスや商品を提供することも目標にすることも大事なのかなぁと思った。 それは、障害があるとかないとか関係ないと思う。 でも、そうするとどうしても、めちゃくちゃ儲かるわけではなくなる。 今の時代は、儲けようとするだけが大事なんじゃなくて、「生きがい」が大事になるから、それでいいと思う。 ただ、こんなにうまくいくのがずっと続くのは難しいなぁとも思う。 色んな成功例をいっぱい積み重ねて、うまくいくノウハウがもっとわかればいいなぁ。
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