おむすびの転がる町 の商品レビュー
[出典] NHK 理想的本箱 君だけのブックガイド 「別世界を知りたい時に読む本」 初回放送日:2024年7月6日 https://www.nhk.jp/p/ts/578Q5K3X59/episode/te/P872J9PN9R/
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この作者の漫画はいつも心地いい 近所の本屋で取り扱いがないので、発売に気付けずつい先日購入した カバーを外した表紙がぼこぼことした住宅の壁のようなデザインになっていて、ずっと触っちゃう あとこの漫画ではないけど、最近ARuFaさんの本棚にpanpanyaさんの漫画が並んでいるのを...
この作者の漫画はいつも心地いい 近所の本屋で取り扱いがないので、発売に気付けずつい先日購入した カバーを外した表紙がぼこぼことした住宅の壁のようなデザインになっていて、ずっと触っちゃう あとこの漫画ではないけど、最近ARuFaさんの本棚にpanpanyaさんの漫画が並んでいるのを知れたのが嬉しかった(本当に関係なくてすいません)
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ツイッターで見かけて気になったマンガ家さん。 何度も噛んでじわじわ味わいたいかんじの、ユルくおもしろい物語。 なんかこう・・・哲学がありそうでなさそうな、"言いたいこと"がありそうでなさそうな。そのうち物語の中にストーリー以上のことを探すのがアホらしくなってく...
ツイッターで見かけて気になったマンガ家さん。 何度も噛んでじわじわ味わいたいかんじの、ユルくおもしろい物語。 なんかこう・・・哲学がありそうでなさそうな、"言いたいこと"がありそうでなさそうな。そのうち物語の中にストーリー以上のことを探すのがアホらしくなってくる、パラレルワールドの日常。 テクノロジーと伝説が入り乱れる『筑波山観光不案内』や、とまどう郵便配達人の『新しい土地』が好き。 風景や建物は黒々と丁寧に描いてあり、人物は鉛筆?みたいな線であわくユルく描いているのも面白い。作品解題も味わい深くて良かった。
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どうしても『蟹に誘われて』を初めて読んだ時の衝撃を期待してしまう自分がいて、嫌になります。 本作品集はタイトルにも含まれる「町」、町並み、がひとつの共通テーマに据えられており、一部はエッセイのような趣きがあります。 ある程度の方向性のようなものが示されている為か、『蟹〜』の時...
どうしても『蟹に誘われて』を初めて読んだ時の衝撃を期待してしまう自分がいて、嫌になります。 本作品集はタイトルにも含まれる「町」、町並み、がひとつの共通テーマに据えられており、一部はエッセイのような趣きがあります。 ある程度の方向性のようなものが示されている為か、『蟹〜』の時に感じた予測不能なワクワク感、底知れなさ、何じゃこれ感はだいぶ薄まっているように思いました。 女の子の表情表現が豊かになったのもそう感じる一因なのか? このへんは星新一御大の作品集に通じるように感ぜられて、作者の懐の広さを見られると共に、「これはこれとして、こういうのじゃないやつがいっぱい読みたいの!」という私のわがままであります。 「動物入門」「新しい土地」の2編は好み。 1刷 2021.7.12
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やっぱり面白かった。好きだpanpanya。 特に「筑波山観光不案内」(私も行ってガマグッズ手に入れたい)、「新しい土地」「おむすびの転がる町」。 異界が現実世界とそのままつながっている感じ、まことしやかにあり得ないことを(時に正しい科学知識も交えながら)語る(騙る、と言ってもい...
やっぱり面白かった。好きだpanpanya。 特に「筑波山観光不案内」(私も行ってガマグッズ手に入れたい)、「新しい土地」「おむすびの転がる町」。 異界が現実世界とそのままつながっている感じ、まことしやかにあり得ないことを(時に正しい科学知識も交えながら)語る(騙る、と言ってもいい)技術、不条理で不気味なところ、時にノスタルジックな後味。 絵も魅力的だし、本当に素晴らしい。 いつまでもこの世界にいたくなる。 電子書籍でも買えるけど、装丁がいつも凝っているので、紙の本で買っている。
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■おむすびの転がる町(2020年3月)7冊目 ツチノコ発見せり 筑波山観光不案内①旅のはじまり 筑波山観光不案内②山のぼり 筑波山観光不案内③山頂にて 筑波山観光不案内④山のひみつ 筑波山観光不案内⑤それから そこに坂があるから 坩堝 街路樹の世界 茫洋 カステラ風蒸しケーキ物語...
■おむすびの転がる町(2020年3月)7冊目 ツチノコ発見せり 筑波山観光不案内①旅のはじまり 筑波山観光不案内②山のぼり 筑波山観光不案内③山頂にて 筑波山観光不案内④山のひみつ 筑波山観光不案内⑤それから そこに坂があるから 坩堝 街路樹の世界 茫洋 カステラ風蒸しケーキ物語 動物入門 新しい土地 架空の通学路について おむすびの転がる町 これで、今のところ刊行されている7冊全部読んだことになる。 最初に読んだときはつげ義春じゃん!と思ったし、インタビューで影響はないと答えているらしいと読んでも、いやいや嘘だろと思っていたが、7冊読んで考えが変わった。 たぶんこの作者、ブッキッシュではない作家だ。 お話を消費するのではなく、目の前にある物事を観察し知ろうとする博物学への意欲が強い。 はっきりと考現学と著者解題に書かれていたので、いまさら発見のように言うのも空しいが。 散歩するときに目に映るあらゆるモノに名前がついていて、ほとんど誰かが作ったり意図をもって配置したりしているって、あらためて考えれば奇蹟。 こうやって世界への解像度を上げていける作者、すごい。
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初めて行く土地には新しい発見があります。 でも自分の住んでいる町にも、見逃していることがたくさんあるはず。 いつも通り過ぎる坂の上には何があるのか。お気に入りの菓子パンはどこで売ってるのか。おむすびの転がる先には何があるのか......。 毎日の通学ですら冒険だった子どもの頃を思...
初めて行く土地には新しい発見があります。 でも自分の住んでいる町にも、見逃していることがたくさんあるはず。 いつも通り過ぎる坂の上には何があるのか。お気に入りの菓子パンはどこで売ってるのか。おむすびの転がる先には何があるのか......。 毎日の通学ですら冒険だった子どもの頃を思い出して、自分の町を見直してみたくなる一冊です。
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久々にこの方の漫画を読んだ。あいかわらずの世界観が心地よい。 梶井基次郎の小説を、からっとさせてSF(すこしふしぎ)要素を加えたような。現実に非現実が混ざり込んでくるが、それに対して突っ込みや過剰な説明がなく、ふむふむと主人公の疑問・仮説・実験・考察の過程に付き合っていくような気...
久々にこの方の漫画を読んだ。あいかわらずの世界観が心地よい。 梶井基次郎の小説を、からっとさせてSF(すこしふしぎ)要素を加えたような。現実に非現実が混ざり込んでくるが、それに対して突っ込みや過剰な説明がなく、ふむふむと主人公の疑問・仮説・実験・考察の過程に付き合っていくような気持ちになれる。挟まれるエッセイみたいな文章も良くて、都庁の街路樹の話が心に残った。
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何気ない日常にさりげなく異界的なものが紛れ込んでくるような、いつもながらに不思議な短編集です。ギョッとするようなものを見つけて読者が立ち止まっても、登場人物達は違和感を持っていないので突っ込み不在のまま話が進んでいきます 笑
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作者のpanpanyaさんは、一つの気づきから何倍にも想像をふくらませられるような、とても楽しい感性を持っている。 この漫画を読むことでそうした楽しい感性をおすそわけしてもらっているような、作者の見ている景色を一緒に覗かせてもらっているような感覚がして、本当に楽しかった。 本の感...
作者のpanpanyaさんは、一つの気づきから何倍にも想像をふくらませられるような、とても楽しい感性を持っている。 この漫画を読むことでそうした楽しい感性をおすそわけしてもらっているような、作者の見ている景色を一緒に覗かせてもらっているような感覚がして、本当に楽しかった。 本の感想としては少しおかしいけれど、やっぱり「面白い」ではなく「楽しい」。 わたしのように、好奇心や探究心をなくしてしまった現代の大人たちにこそ読んでほしい作品。
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