その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。 の商品レビュー
いやはや、目からウロコといいますか、エピクテトス先生大変恐れ入りました! 自分の権内・権外を見極め、権内のことに努力しなさい、と。 権外のことは範疇にないのだから、思い悩んでも無駄だ、捨て去れ、と。 哲学系の本、興味はあれど、とにかく理解が深まらない… でもこちらの本は、噛み...
いやはや、目からウロコといいますか、エピクテトス先生大変恐れ入りました! 自分の権内・権外を見極め、権内のことに努力しなさい、と。 権外のことは範疇にないのだから、思い悩んでも無駄だ、捨て去れ、と。 哲学系の本、興味はあれど、とにかく理解が深まらない… でもこちらの本は、噛み砕いて何度もおさらいしてくれて、しかも楽しい対談形式、エピクテトス先生まで降臨してくる! しかも先生、なかなかにぶった斬るw 面白くて、しかもタメになるよき本でした♪
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※このレビューにはネタバレを含みます
キーワード:権内/権外 2章 ●権外のことに悩むのは時間の無駄!権内の範囲でベストを尽くせ。 権内のことに自信があれば、権外の事情よる苦境をやりすごしやすくなる。 4章 ●心像とは、我々が抱く印象、心に浮かぶ像のこと 心像の正しい使用こそ、我々の権内にある唯一の能力。心像の正しい使用とは、何をして何をしないか何を求め何を避けるか適切に判断すること。 5章 ●心像には、欲望、義務、承認の3つの領域があるが、急を要するのは、欲望の領域。 禁欲というよりも操欲。 コントロールするには、片っ端から吟味せよ。 ●例えば…イケメンや美女を見て、羨ましいと思うのは避けられないかもしれない。しかしそれは単なる思い込みで、目の前にイケメンや美女がいるという権外の出来事があるだけ。羨む代わりに自分にできることやれ。自分の意思で変えられることに時間を使えばいい。 ●知識を得たり技能を身につければ、自分で出来ることが増える。同じ状況でも自分の知識や技能次第で、権内の範囲が変わる。 6章 ●将来の社会で何が必要とされるかなんて分からない。 ●山本さん「やりたいことが見つからないのは無理もないことだから焦らなくても良い。ただ、どちらにしてもいまの社会でご飯を食べるには、なにかしら仕事をする必要がある。」「何の仕事が良いか考えるためには、世の中にどんな仕事があるのか見渡して、ある程度選択肢を目に入れておく必要がある。」自分への反省もこめてとのこと。 ●山本さんは、別に就職したくなかった。本と映画が好きで、成行き的に、会社のお金でそういうことができるところを選んだ(コーエー)。 Q:欲望がないとき、それでも次になすべきことを決めねばならないとき、人はどうしたら良いか? A:そもそも目標や進路は、すぐにぱっと決まるものではない。ロールモデル(こうなりたいという人)を探すのが有効。 全てにおいて、事前に、それに「先立つこと」と「後続すること」を考察すること。そのうえで、生じる困難に耐えられるのか検討せよ。 自分の性分に合っているかも考えよ。 ※前提として、自分の権内にあることを扱うように、日々訓練せよ。 第8章 ●正しい知識で、現代社会における権内権外のラインを引く。それには勉強が必要。 ●人類が作り出してきた知識や技術をどの程度我が物にしているかによって、その人にとっての権内権外の境目が大きく変わる。 ●ただし、能力の拡張と、その能力をどう使えるかは別物。区別して検討する必要がある。(SNSとか) =テクノロジーの仕組みを理解すれば良いという話ではなく、どう使えば良いかということをセットで考えねばならない。 ●自分が備える知や技術の現状を棚卸して、それを起点に自分を拡張する。 終わりに ●人類は目にする情報の真偽を正しく見分けられないし、他人の言葉に感情を乱されたりするのを避けられない。
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二人の対談形式は、文字起こしでも独特の雰囲気が醸し出されており好きですな。 エピクテトス引いてはストア哲学が今の世の中でも通用する思想だなと改めて痛感。ストイックの語源ではあるが、思いの外人間の情動や愚かさを許容してくれ、どううまく付き合っていくかの助言を提示する。どうしょうも...
二人の対談形式は、文字起こしでも独特の雰囲気が醸し出されており好きですな。 エピクテトス引いてはストア哲学が今の世の中でも通用する思想だなと改めて痛感。ストイックの語源ではあるが、思いの外人間の情動や愚かさを許容してくれ、どううまく付き合っていくかの助言を提示する。どうしょうもない自分に寄り添ってくれる包容力が救われますね。
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「権内」と「権外」という考え方はなるほどと思ったけれど、様々な現代の悩みにエピクテトスの哲学を当てはめて答えていくというものだと思って手に取ったら、悩みの数が少なくて、残念だった。 対話形式で読みやすいという良さはあったけれど、登場人物の2人が同じ目線で話しているので、どっちかど...
「権内」と「権外」という考え方はなるほどと思ったけれど、様々な現代の悩みにエピクテトスの哲学を当てはめて答えていくというものだと思って手に取ったら、悩みの数が少なくて、残念だった。 対話形式で読みやすいという良さはあったけれど、登場人物の2人が同じ目線で話しているので、どっちかどっちだかよくわからなく、あまり内容が入ってこなかった。 エピクテトスについて無知な人が有識者に教えてもらうというような方がより理解がしやすかったかもしれない。 入門編としてはサラサラ読めてとっつきやすくて良かったと思う。
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哲学漫談というか、漫才というべきか。何かを得られたという感じはないんだけど、読んでいて楽しかった。エピクテトスって、知らなかったけど、有名な哲学者だったんだね。エピクテトスの考え方で今の悩みに答えるなら、って。自分の権内と権外を分けて考えて、権外は思い悩むな、理性と使え。理性とは...
哲学漫談というか、漫才というべきか。何かを得られたという感じはないんだけど、読んでいて楽しかった。エピクテトスって、知らなかったけど、有名な哲学者だったんだね。エピクテトスの考え方で今の悩みに答えるなら、って。自分の権内と権外を分けて考えて、権外は思い悩むな、理性と使え。理性とは、論理的に思考し、自然を認識し、よく生きろ、と。それをするのは、そこそこ訓練が必要だぞ、と言ったところだろうか。本書にそれほど多くの悩みが答えられたわけでもないんだけど、読みながらあれこれ自分の懸案事項を考えたな。
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「権内と権外を区別する訓練」 「権外のことで悩むのをやめる」 「権内のこと=心像の正しい使用」 「激情(心像に振り回される)にかられて行動しない」 「欲をコントロールする」 「自然と一致して生きる=理性で判断して生きる」 エピクテトスの教えがわかりやすくまとめられていて良かった
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完全なるジャケ読み。フォトショ加工とかじゃなくてゴム版画らしい。すごい好き!前ジャケ読みしたイタチごっこの本も、そういえばこの方だった。中身は対談形式になっているけど、対談してる2人のキャラが被ってるので、よくわからない感じ。素人と先生の2人で対談にしておいたほうが無難だったので...
完全なるジャケ読み。フォトショ加工とかじゃなくてゴム版画らしい。すごい好き!前ジャケ読みしたイタチごっこの本も、そういえばこの方だった。中身は対談形式になっているけど、対談してる2人のキャラが被ってるので、よくわからない感じ。素人と先生の2人で対談にしておいたほうが無難だったのではないかと。
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現代人の抱える種々の悩みに対して「権内と権外の区別」というキーワードを軸に2人の著者が対話していく形式の本。どうにもできないことで悩んでも仕方ない、というその通り過ぎるのに忘れてしまう事実を古代の哲学者を参照しながら丁寧に説明されており、この書を通じてエピクテトスやストア派につい...
現代人の抱える種々の悩みに対して「権内と権外の区別」というキーワードを軸に2人の著者が対話していく形式の本。どうにもできないことで悩んでも仕方ない、というその通り過ぎるのに忘れてしまう事実を古代の哲学者を参照しながら丁寧に説明されており、この書を通じてエピクテトスやストア派について知ることができた。ただ、結局言いたいことはそれだけと言えばそれだけであるとも感じたのは難点かもしれない。読みやすく面白い本だった。
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権内にあるものと権外にあるものを区別して、権外にあるものには煩わされるなと言うのは知見だった。もう少し掘り下げた感じだと良かったかも。
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奴隷から身を立てて哲学者となり、権力者から引き立てられるも、最後は自ら在野の哲学者となるという古代ギリシャの賢人にヒントを得て書かれた本。 2人の作者がエピクテトスの考えを現代社会にどう使うかを主眼にして話が展開していく。 なので、内容もエピクテトスの著書を深く追求するという...
奴隷から身を立てて哲学者となり、権力者から引き立てられるも、最後は自ら在野の哲学者となるという古代ギリシャの賢人にヒントを得て書かれた本。 2人の作者がエピクテトスの考えを現代社会にどう使うかを主眼にして話が展開していく。 なので、内容もエピクテトスの著書を深く追求するというよりも、面白く気軽にエピクテロスが言ったことを紹介し、議論していこう感じ。 そういう本書の構成もあって、エピクテトスの主張はとてもシンプルにまとめられている。 ・自分の「権内にあるもの」と「権外にあるもの」を区別せよ。 ・権内にあるものとは理性(自分自身について考えられる能力)だけである ・権外にあることは自分にはどうしようもないから考えない事 あとはこれらをどのように実際に応用するか。 ポイントは ・心像を見つめ、権の内外を見極める「訓練」をする ・激情(欲望して得損なったり、回避しようとしてかえって陥ったときに生じる)が理性を鈍くする。 ⇒激情を抑えるのでなく、制御する。 ・何かを見ろ。基準をあてがえ。意志外なら捨て去れ。 ・知識を得たり、技能を磨けば自分にできることは増える ・人生に何かを期待する限り、それは自分の権外の事柄に叶わぬ期待を掛けているのと同じ ・将来への欲望がない時、それはパッとは出ないもの。だから育てる必要がある。つまりちょっと心惹かれるものを調べたりやってみたりすること。 現代テクノロジーのおかげで人間にはあらゆることができるようになったように見える。 だからこそ自分個人の「権外」にあることが見えにくくなり、人は苦しんでいるのではないか。 そんな時代であっても自分の「権内」であるものはわずかであるはずであり、それを見極め、増やし育てる事。 そしてそれがどうにもできない、関わりたくないことは気にしない。そういうスタンスも良さそうですね。
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