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明智光秀と細川ガラシャ の商品レビュー

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2024/10/07

まえがき 井上章一 第一章 明智光秀と本能寺の変 呉座勇一 第一節 明智光秀とは何者か 相反する人物像 謎に包まれた系譜 出身地も不明 越前時代の明智光秀 足利義輝時代から幕臣だった? 新史料「米田家文書」をどう読むか 光秀は「ときの随分衆」か 細川藤孝の「中間」 伝統軽視の政治...

まえがき 井上章一 第一章 明智光秀と本能寺の変 呉座勇一 第一節 明智光秀とは何者か 相反する人物像 謎に包まれた系譜 出身地も不明 越前時代の明智光秀 足利義輝時代から幕臣だった? 新史料「米田家文書」をどう読むか 光秀は「ときの随分衆」か 細川藤孝の「中間」 伝統軽視の政治姿勢 第二節 野心家、明智光秀 上洛後も細川藤孝の下に 細川藤孝からの独立 手段を選ばぬ残酷さ 細川藤孝と立場が逆転 第三節 本能寺の変の動機を再考する 四国政策転換説 織田信長は急進的改革者だったのか 軍事面でも革新性に乏しい 信長に正親町天皇を乗り越える意図はあったか 織田信長の政権構想を考える 足利義昭黒幕(関与)説の説得力 毛利氏が動かなかったことの説明は? 足利義昭を擁立する気はなかった 明智光秀の政権構想を考える 秀吉は本能寺の変を知っていたか イエズス会黒幕説は成り立たない 第二章 イエズス会士が作り上げた光秀・ガラシャ像 フレデリック・クレインス 第一節 イエズス会士による日本についての報道 イエズス会の創設と日本 日本での布教活動をヨーロッパに伝える書物 フロイスの日本年報 フロイスがリーダーになれなかった理由 第二節 フロイスがみた明智光秀 光秀の第一印象 信長への期待 光秀の評判 本能寺の変の動機 イエズス会士から見た本能寺の変とその後の混乱 光秀に逆らうイエズス会士 打倒光秀! 本能寺の変は天罰である ヨーロッパで普及した光秀像 イエズス会士の日本戦略と秀吉 第三節 細川ガラシャへの期待 大坂から届いた朗報 秘密裡で教会を訪れるガラシャの姿 ガラシャの受洗 洗礼名「ガラシャ」の意味 離婚騒動 ヨーロッパにおけるガラシャ情報の普及 ガラシャの最期 待ち望まれる忠興の改宗 殉教者としてのガラシャ ガラシャの音楽劇 キリスト教徒の模範としてのガラシャ 第三章 美貌という幻想 井上章一 第一節 歴史小説のガラシャ像 美人像への精神史 美しさは罪になる あたしの美しさに、おどろかないの 「内面の美しさ」 おそらく、とても美人 美貌の記録はあったのか 第二節 日本とヨーロッパ 誰も美人だったとは書いていない 知性と徳性だけはほめられて ルイザは美しいのだが グスマンやモレホンも 比類のない美しさ ガラシャは自害した ウィーンのガラシャ劇 賢夫、貞女とはやされて まれには、美人の評判も 第三節 ひろがる美貌説 キリスト教がゆるされて ガラシャの名は教会から 国民史のなかで それほど美しい人ではない 無条件の美人にはためらって 日本の近代とキリスト教 第四章 ガラシャの知性と文化的遺産 郭南燕 第一節 修道士高井コスメの賛辞 教会訪問はたった一度 イエズス会に残るガラシャ文献 高井コスメとはどういう人物だったか 織田信長に謁見したコスメ 第二節 ガラシャの奇策 侍女たちの洗礼 教会への遠い道 洗礼名ガラシャは誰が決めたのか 細川玉からガラシャへ ガラシャとは「めぐみ、いつくしみ」 第三節 ガラシャが学んだ教えとは 愛読書 決意 『コンテムツスムンヂ』の翻刻 ガラシャが見た救世主 日本人キリシタンにとっての聖画像 不干斎ハビアン 『妙貞問答』 ガラシャの面影 父親明智光秀への思い あとがき フレデリック・クレインス

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2024/06/21

細川ガラシャを中心に父・明智光秀を含めた論考4本からなる一冊。史料上に見える実像、ヨーロッパで展開・受容された人物像と近代日本への影響など興味深い内容だった。

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2021/03/16

細川ガラシャの国内外での評価、美人とされるようになった変遷を文献をもとに丁寧に探っている一冊。歴史小説の引用もあり。章ごとに筆者が違うため重複箇所あり。まず「はじめに」「あとがき」を先に読むとこの本を出す経緯や目的がよくわかります。まあ親父の光秀の出自がわからないから玉もわからな...

細川ガラシャの国内外での評価、美人とされるようになった変遷を文献をもとに丁寧に探っている一冊。歴史小説の引用もあり。章ごとに筆者が違うため重複箇所あり。まず「はじめに」「あとがき」を先に読むとこの本を出す経緯や目的がよくわかります。まあ親父の光秀の出自がわからないから玉もわからなくて脚色されていても仕方ないだろうなって感じがしました。

Posted byブクログ

2021/02/14

大河ドラマ「麒麟がくる」の時代考証をされていた小和田哲男さんがYouTubeで勧めていたのをきっかけに読んだ1冊。 フレデリック・クレインスさんの論考が読みやすく大変参考になった。

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2020/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ガラシャ夫人は絶世の美女だったのかは何処にも書いてはいない では、なぜヨーロッパ中に、忠興の虐待に耐えながらも宗教に準じて、最後には死に至るガラシャ夫人の音楽劇がイエズス会の手により作られたのか? 全ては情報を発信する側の都合による イエズス会の設立とその直後の世界戦略は中々はかどらない 神の僕として信仰するレベルの人間は未開の地には無く、ようやく日本にてザビエルは見つけたのだ それが信長の下で結実しかけた時の「本能寺の変」 全ては崩壊した(立花京子はこのイエズス会の歎きを知りつつも、信長暗殺の黒幕としたのはナゼだろう) 苦境の中に一筋の光明が・・・丹後大名夫人がキリスト教に知的好奇心から足を運び、人を出し、教えを聞く中で信仰をあつくして侍女17人を入信させ、その筆頭清原マリアにより受洗した玉ことガラシャ夫人 その一挙手一投足はフロイスが欧州全体に各国の言語で翻訳して知らしめ、何年もの間ガラシャ夫人の物語は注目を浴びていた 知らなかった (´・ω・`)

Posted byブクログ