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チーム(Ⅲ) の商品レビュー

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33件のお客様レビュー

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2020/04/25

捜査が遅々として進まぬ警察小説は、読むのも遅くなりがちだが(笑)、スポーツ小説は一気に読み終える。 「チーム」から読んでいる読者には驚きの、「チームⅢ」。 あの傲岸不遜な振舞の山城が、コーチを? 本書のみを読んでも十分楽しめるが、「Ⅰ」から通読すれば、面白さはより深まるだろう。 ...

捜査が遅々として進まぬ警察小説は、読むのも遅くなりがちだが(笑)、スポーツ小説は一気に読み終える。 「チーム」から読んでいる読者には驚きの、「チームⅢ」。 あの傲岸不遜な振舞の山城が、コーチを? 本書のみを読んでも十分楽しめるが、「Ⅰ」から通読すれば、面白さはより深まるだろう。 東京オリンピックのマラソン日本代表を期待されながらも成績が振るわない日向。 彼の不振の原因は何なのか。ミステリーを加味しながら、彼を蘇らせるコーチとして山城に白羽の矢が立てられる。 説得役に起用されたのは、山城と唯一話ができるという学連選抜の仲間の浦。 様々な策を弄した結果、山城はコーチを引き受ける。 そして、紆余曲折を経て、日向はレースに復活する。そのレースには、山城の策も・・・。 「俺たちはチームなんだからな」という、以前の山城にはあり得ない言葉に支えられ、日向は走る。 クライマックスに向けて、心が熱くなり、結果を知りたくて頁を繰る手が嫌が応にも速まる。 やはり、堂場瞬一のスポーツ小説は、最高!

Posted byブクログ

2020/04/04

前作までを読んでいたので一層思い入れがある。まさかアイツが!?MGC導入やマラソン札幌移転などタイムリーなネタもカバーしているだけに、一年延期を描いた続編に期待したい。

Posted byブクログ

2020/03/27

シリーズ第3弾、外伝を含めると第5弾。実業団UAC所属長距離界の期待の若手日向誠。初マラソン優勝など派手なデビューをするが、三戦目以降は途中棄権などスランプに陥る。監督の畑山や旧友の浦は山城にコーチの依頼をするが難航。しかし、それを決心させたのは彼らの学連選抜の監督だった重病中の...

シリーズ第3弾、外伝を含めると第5弾。実業団UAC所属長距離界の期待の若手日向誠。初マラソン優勝など派手なデビューをするが、三戦目以降は途中棄権などスランプに陥る。監督の畑山や旧友の浦は山城にコーチの依頼をするが難航。しかし、それを決心させたのは彼らの学連選抜の監督だった重病中の吉池。遺言状に託された一言が山城の気持ちを動かした。日向は過酷な練習メニューに一度は逃げ出すが、山城は日向のスランプの原因を見出だし克服させる。そして、福岡国際マラソン。なんと山城がエントリー。 「走りにきた」と山城。日向の個人的ペースメーカーとして。自分の走り以外を考えない山城だが日向の「勝ちたい」という叫びに打たれたのだと思う。その後のレース展開はヒシヒシとした臨場感を味わえた。チーム山城からチーム日向へ。元学連選抜の仲間たちの熱い思いを感じた。

Posted byブクログ