禁じられた楽園 新装版 の商品レビュー
途中までは気味悪くもドキドキしながら読めていたけど、後半から最後にかけて????でいっぱいになりよくわからないまま終わりました。
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【2023年122冊目】 やたらめったらホラー小説が読みたいという欲望に突き動かされ、読んでるのですが、この作品は怖くはない、です。が、気味は悪いです。さすが、幻想ホラー小説と謳ってるだけはあります。 物語の鍵を握る烏山響一ですが、前半の中でそのカリスマ性とか異様性を感じさせる...
【2023年122冊目】 やたらめったらホラー小説が読みたいという欲望に突き動かされ、読んでるのですが、この作品は怖くはない、です。が、気味は悪いです。さすが、幻想ホラー小説と謳ってるだけはあります。 物語の鍵を握る烏山響一ですが、前半の中でそのカリスマ性とか異様性を感じさせるような建付けになっているからこそ、別の人物にまでこっちの気が回らなかった気がしました。「いや、お前もそっちなんかーい」と思いました、やられた。 インスタレーション、ぜひ体験したいなぁと途中までは思ってましたが、精神に異常をきたしそうなので、やっぱ遠慮したいところです。でも、あったら行っちゃいそう。一時期イギリスにあったディストピアの遊園地を思い出しました、あんなの可愛いもんかもしれないけど。 恩田陸さんは文章が美しい。素敵な表現がたくさんあって、まさに幻想的でした。
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ページをめくるほど、現実を見失い作品の中にのめり込んでいき、まるで自分の心臓を掴まれたかのような恐怖を感じました。そして、ワードセンスが自分に刺さり、恩田さんを好きになるきっかけになりました。
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烏山響一の影のある魅力やカリスマ性に導かれるように進行する、事件を絡めた前半のサスペンス的部分には引き込まれるものがあった。 ところが終盤で一気に幻想的要素が濃くなり最終的に「至上の愛」によって一切の解決に至ったため烏山の残酷性や魅力も底が知れた印象を受け、一連の真相に関しても不完全燃焼のまま終了した。 この著者の本を読むのは本作が初めてであったため、予め作風を知っていれば違う感想になったかもしれない。 読了感はあまり良くなかった。
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途中から後半臨場感溢れるシーンに緊張や恐怖が強まり一気に読み進めた。でもこれはどう終わりを迎えるんだろう?え?まさか幻想とかじゃないよね?あれ? 香織が出てきたところからあっという間に収束。何も無かったかのように… んー、な気持ちで読み終えた
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カリスマ的才能を持つ若き天才美術家烏山響一が熊野の山奥に作ったプライベートミュージアム。そこは現代のパノラマ島のように様々な仕掛けが施された様々なインスタレーションが設置されている。そこへ、吸い寄せられるように集められた人々が恐怖体験をする…というストーリー。 インスタレーション...
カリスマ的才能を持つ若き天才美術家烏山響一が熊野の山奥に作ったプライベートミュージアム。そこは現代のパノラマ島のように様々な仕掛けが施された様々なインスタレーションが設置されている。そこへ、吸い寄せられるように集められた人々が恐怖体験をする…というストーリー。 インスタレーションとは、ある特定の室内や野外などにオブジェや装置を置いて、場所や空間全体を作品として体験させる芸術、らしい。中盤までは次々に現れる悪意の塊みたいな仕掛けに翻弄される人たちにドキドキわくわくしながら読んでいたけど、最終頁が残り少なくなってきて、この物語はどう終わるんだろう…?と思ってたら、よく分からない精神世界の話になって終わった。理解不能な前衛芸術を見せられたような気分。
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うーん…なんか物足りない感じでした。美術関係の話だと聞いたので購入したのですが、私的にはもう少し色々と書いて欲しかったかも。個人による感想なので、人によって個人差があるかもしれないけど、私は頁数分厚くても良いからもう少し詳しく書いて欲しかった。特に結末とか。
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うーん。 久しぶりに最後まで読むのが苦痛だったなぁ。 なんだかドタバタホラーって感じで何が言いたいのか全く伝わってこなかった。 まぁホラー物が好きではないってのもあるけど。 恩田陸さんは自分にとっては当たり外れの多い作家さんだなぁ。
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最後の展開の途中くらいまではずっと面白かったのですが、終わり方が私の好みではありませんでした。読み手によって感想は全く異なると思いますが、一気につまらなくなったように私は感じました。 それまではずっと、身体の表面にゾワゾワする気持ちの悪い空気を纏っているような、まるでこの世のも...
最後の展開の途中くらいまではずっと面白かったのですが、終わり方が私の好みではありませんでした。読み手によって感想は全く異なると思いますが、一気につまらなくなったように私は感じました。 それまではずっと、身体の表面にゾワゾワする気持ちの悪い空気を纏っているような、まるでこの世のものとは思えない程くそ不味いリエットを食べた後の、いくら口をゆすいでも取れない不快感がこびりついてるような感覚がありました。 その感覚が新鮮で、他の小説では味わったことのない、地味だけど一時も離れることのない不快感を味わえて楽しかったです。 読者とキャラクターという一線を隔てた関係値なのに、キャラクターである響一に自分の中の本質を強引に引きずり出されるようで、捷や律子と共に後ろから見守りつつ着いて行く感覚があり、誰とは言いませんがラストで展開を大きく変えるあの人の目線で共に実際に体験しているような感覚で物語に引きずり込まれていました。 今感想を書きながら、なぜラストにあの人が影響を与えたのか理解できましたが、やっぱり終わり方は私の好みとは合いませんね。 ですが、ここまで自分も物語の中に引きずり込まれて目の前で同じものを見ているような感覚になる小説は初めてなので、ラスト以外は何よりも面白かったです。 これを機に、普段は絶対に行かないような、見ると気持ち悪さを感じるホラー系の絵画展にも行ってみたくなりました。
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