阿・吽(11) の商品レビュー
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自分の道を共に歩んでほしいと思っても一筋縄ではいかない。空海から最澄に向けられる想いの大きいこと…… 契約を交わし、求められることに応え続ける空海は永遠に生きなくてはならなくなった。とどめを刺せるのは、同じ高みにいる最澄だけだったけど、彼は先に逝ってしまうらしい…と知ったときの空海の表情が悲しかったです。 「花を美しいと思うのは、受け取る側の阿頼耶識の美しさ」。同じもの見ても想うことが違うというのはここからなのか…と思ったりします。 藤原冬嗣怖いな…萩子は有能だから生き残ったけど、別シーンの端女は毒の方食べちゃったっぽい。坂上田村麻呂も殺したの…?やっぱり藤原は〜などと(良房と良相の親か…納得)
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最澄が時に泥にまみれ絶望しながらも純潔に孤高を歩んできたのを見てきた訳だが、ここまで大きくなっていたとは…… かつて最澄が空海の底の深さに驚愕したことがあったが、今度は空海が最澄を見上げている。 冬嗣やべー奴だな!?
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灌頂のダイブでわかってしまったふたり、空海と最澄の進む道は同じではないのだ。最澄は弟子になっても、いよいよ大きな存在であると知る空海。この解釈が凄い。最澄は光の道を歩み、空海は光そのものであって、恵果の言葉、にうつとの約束のもと、永遠に生きなければならない。サイコパスな冬嗣は物語...
灌頂のダイブでわかってしまったふたり、空海と最澄の進む道は同じではないのだ。最澄は弟子になっても、いよいよ大きな存在であると知る空海。この解釈が凄い。最澄は光の道を歩み、空海は光そのものであって、恵果の言葉、にうつとの約束のもと、永遠に生きなければならない。サイコパスな冬嗣は物語にどう絡むのか?愛読者の方々はよくこの難解なコミックについて来れますね!私はついていってるのか、迷子なのか?
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今まで、お互いに天才である者同士、惹かれあって来たもののずっとすれ違い、ついに2人がゆったりと語り合うようになり、とても幸せな巻だと感じた。精神的に相思相愛であり、蜜月という言葉さえ似合うようなその状態に、これまでの長い道程を思うと幸せがこみ上げて、感動してしまう。 年上の最澄さんが弟子となり、空海さんがリードして行くような描写も、上下関係をやすやすと超えて行く感じが素晴らしかった。
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このマンガは、どういう人が読むことを想定しているのだろう。 大河マンガには巨匠が多くいるわけだが、本書にはどうも乗れていない。ぼくの感性がどうもしっくり馴染んでくれないのだ。 手塚治虫や横山光輝や、山岸凉子や池田理代子。惣領冬実や岩明均や宮下英樹には感じなかった違和感が、本書にあ...
このマンガは、どういう人が読むことを想定しているのだろう。 大河マンガには巨匠が多くいるわけだが、本書にはどうも乗れていない。ぼくの感性がどうもしっくり馴染んでくれないのだ。 手塚治虫や横山光輝や、山岸凉子や池田理代子。惣領冬実や岩明均や宮下英樹には感じなかった違和感が、本書にあるのだと思う。 現代的な価値をポーンと平安時代に移植したことによる拒否反応だろうか。 現代が嫌で嫌で仕方がないから歴史ものを読んでいるせいかもしれない。
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