90歳セツの新聞ちぎり絵 の商品レビュー

木村セツ

2024/08/16

木村セツさんは、2019年の元旦から新聞ちぎり絵を始めました。旦那さんが前年の11月30日に亡くなって、寂しさを紛らわすために、病院で見たちぎり絵をヒントに始めたそうです。旦那さんが亡くなる前に言った「いくつになっても勉強せなあかん」という言葉が心に残っていたこと、心配した娘さんが趣味にと勧めてくれたこと、などがきっかけだそうです。それにしても御年90歳での素晴らしい能力の開花です。老眼鏡もかけずに細かい手仕事をこなす視力と、そして根気に脱帽です。若い頃から働きづめで、絵を描くことにも苦手意識があったそうですが、人生分からないものだなと思います。
各ちぎり絵に添えられたセツさんの奈良弁のコメントにもほっこりします。
例～『ハンバーガー』お肉好きやからお店で食べましてん。これあんまりごついから「どこから食べるの」ゆうて食べたな。～
元同僚が今春退職し、ご実家の本屋さんを継ぎました。彼女に、高齢の両親へのプレゼントとして勧めていただいた中の1冊。

2024/08/10

新聞か何かで見て興味を持って。
歳をとっても楽しみがあるのは素晴らしいことだと思うし、ちぎり絵の繊細さもすごい。

2024/06/29

かなさんのレビューで知った木村セツさん
温かみがあって優しい〝新聞ちぎり絵〟の作品集です。

ちぎった新聞紙が材料だから、文字や写真が入ってるのがまた面白くて、その使い方やバランスが
最高なんです。

題材は野菜やお料理など食べ物が多め。
表紙のハンバーガー、すごいボリュームよね。
「お肉好きやからお店で食べましてん」
だって！食欲ありますね！
私も食べた〜い

それにしても驚くべきは、90歳からちぎり絵を始めたって事。
新しいことを始めるのに年齢は関係ない、と言われてるけど…
ねぇ～(⁠・⁠o⁠・⁠)

作品に短い文章も添えられていて、ちょいちょい戦争の話しが出てくるのね。
16歳で終戦を迎えたそうなんです。
それを読んで、矢部太郎さんの「大家さんと僕」を思い出しました。
大家さんも会話しているといつの間にか戦争の話しになっているの。
この年代の人たちは、戦争が人生の中に大きく存在しているのでしょうね。

2024/06/27

木村セツさん
90歳のおばあちゃんの「ちぎり絵」と創作の感想がワンセットの作品。
関西弁の解説と言うか感想が、いい味出してます。

失礼かも知れないけど、なんでもないおばあちゃんが、本を出してるところがスゴい。
誰でもデビューできるんやなぁ。
90歳からでも挑戦して、輝く✨。素晴らしい。
いくつになっても、挑戦することが大切だと気づかせてくれる本です。

ちぎり絵の材料は、新聞。そこがいい。絵の中に文字が入っていたり…。写真を使っていたり、とにかくセンスがいい。山下清も真っ青。

木村いこ(孫さん)もイラストレーターだったり。
娘さん、孫さんがインスタでデビューまで導いたのかな。

最後に、セツさんの自伝的インタビューがあって、人生が垣間見れます。写真なども。
どんな人にも人生ドラマあるよなぁと感じる良き作品です。
表現するって…何歳でもできる！

2024/06/11

セツさんのことは以前テレビで拝見したことがあります。夫を亡くして90歳からはじめたちぎり絵。ページをめくる度に、魅了されました。新聞だけで作ってるのが、所々でよくわかります。こんなに様々な色が新聞で使われているのかと、改めて思いました。

彼女は、お父さん(夫)が亡くなる前に「いくつになっても勉強せなあかん」と言われたことを心に停めて、ちぎり絵を作っています。どの作品も本当に、素敵です。ずっとみていても飽きません。表紙のハンバーガーはもちろん、私も好きなエビフライも、思わず食べたくなるくらいです。セツさんが一番のお気に入りのブロッコリーは本当のブロッコリーに見えてしまうくらいでした。

また、全ての作品に添えられた言葉は、セツさんがすぐそばで話してくれているような感じがして、それもまたとてもよかったです。何歳になっても好きなことができるのは、幸せなことだと思います。次の作品集も楽しみです。

2024/06/10

　椹野道流さんの『祖母姫、ロンドンへ行く！』の表紙、“クロテッドクリームと苺ジャムのせスコーン”に目を奪われました。この作品の表紙を手がけてられたのが、木村セツさんです。この「90歳セツの新聞ちぎり絵」出版当時はタイトルの通り90歳ですが、現在は95歳かな…。もう、スゴイとしか言いようがないんです♪

　木村セツさんは、若いころから働きづめで趣味を持つ余裕もなかったようです…。ご主人に先立たれ、怪我をした手のリハビリなるのでは？との娘さんからのすすめで、はじめられたのが新聞紙を使ったちぎり絵…。どの作品も味があって、あたたかみを感じるいい作品なんです。娘さんの喫茶店のお手伝いをされた経験もあることもあってか、この世代には珍しいハイカラな作品(パフェとかピザとか表紙のハンバーガーもそうですね)があるのもいい感じです。新聞紙だから、文字もあるけれど、文字も活かして制作に取り組まれているのもいいなぁ…。

　それぞれの作品に対する思いや、制作で工夫したことや苦労されたことが木村セツさんの言葉で添えられており、作品と作品の合間に木村セツさんの生き様が見てとれます。90歳になってもこれだけ素晴らしい作品が作れる…いえ、このあと「94歳セツの新聞ちぎり絵日記」も発表されているんで、木村セツさんの制作は続いています。ホント、元気や勇気をもらえる作品に感謝です。

2024/04/12

見ていてすごく楽しい！ひとつの形をちぎってくっけるんじゃなくて、幾つか重ね合わせて絵を作り出してるところが、才能だなぁと思う。

2024/02/23

ちょっと食いしんぼうのおばあちゃんがたのしくちぎり絵に取り組まれた様子がとてもいとしい。すこしずつ書いてある文章もなんだか穏やかですき。

2024/01/24

花屋さんの包装に使われていた英字新聞を何かに使いたいと調べていたとき、木村セツさんの新聞ちぎり絵を知った。図書館で借りて読んだけど、手元に置いておきたいので購入するつもり。

作品の第一印象はかわいいだったけど、セツさんの人生を知っていくうちに、だんだんと情熱だったり、家族との思い出を懐かしむ感情が伝わってくる。そして、時には寂しさも。90年間、一生懸命生きてきた人の作品は人間味の溢れ方が尋常じゃない。

孤独で元気のない人にこそ、ぜひ読んでほしい。

作品ひとつひとつのコメントには、この部分がうまくいった、ここはもう少しこうすれば良かったなどが書かれていて、ほっこり。。

個人的に好きな作品は、
・しめ飾り（裏白が秀逸、みかんの艶がリアル）
・パイナップル（まるで本物のような皮。でもよく見ると文字が見えておもしろい）
・焼き秋刀魚（お醤油がかかった大根おろしが上手）
・しめじ（石づき付近の小さいしめじがかわいい）
・カニ（迫力抜群）

2023/09/07

メディアか何かで見ていた木村セツさんのちぎり絵。
きっとモノやコトを、いつもよく観察していらっしゃるんでしょうね。
にしても、センスがすごいですよね。
「あぁ！こんなチラシありそう！」ってのが、細かくちぎられて安っぽくない感じで使われてるというか、むしろオシャレ。

創ることに没頭できるのも、素敵ですよね。
※花の拠点”はなふる”の蔵書です。