アパレル興亡 の商品レビュー
東京スタイルがモデルの勃興から転落までをデパートや小売りの業界も交えて戦後から現代に至るまでのアパレル業界を俯瞰できる。 後半村上ファンドのプロキシーファイトのエピソードもあり、個人商店から上場企業への会社の変質も時代を感じさせる。
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「獅子の如く」と同じような、強欲系主人公がアパレル業界で大暴れする小説。 個人的に、この主人公像が大好きなので、その時点で楽しい。 反面、アパレル(しかも婦人服)ならではのモチベーションや仕事ぶりは特に感じられなかったような。 時流とともに興亡したし、そうするしかなかった。
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日本のあるアパレル企業の栄枯盛衰を描いた長編経済小説。経済小説らしく?登場人物の人柄は一長一短で完璧な人物はいないが、逆に言うと完全な悪人もいない。主人公の田谷社長は我が強く負けず嫌いな性格が目立つが、アパレル経営の腕は確かで業界からは一目置かれており、登場人物誰をとっても人間臭...
日本のあるアパレル企業の栄枯盛衰を描いた長編経済小説。経済小説らしく?登場人物の人柄は一長一短で完璧な人物はいないが、逆に言うと完全な悪人もいない。主人公の田谷社長は我が強く負けず嫌いな性格が目立つが、アパレル経営の腕は確かで業界からは一目置かれており、登場人物誰をとっても人間臭さがあった。 ユニクロを例に出して、時代の変化とともに経営手法を柔軟に見直す必要性が説かれているようで、古川毛織工業のように堅実に自社の強みを生かすスタイルを維持する企業もおり、変化の激しいアパレル業界の経営の難しさを感じる。
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ある企業の変遷を通して戦後のアパレル産業の興亡を描いた作品。著者の他の作品同様、よく調べて書かれているなと感じた。
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一気に読めた。 真面目に品質を追い求めた者が救われたということか。 祖父も昔繊維業界にいたけど、ファッションに興味あるというよりは、ゴリゴリの体育会系だったしな。 ファッションに興味のない軍隊は、アパレル野郎やユニクロみたいなスマートな集団には勝てなかったという事か。 あんな時代...
一気に読めた。 真面目に品質を追い求めた者が救われたということか。 祖父も昔繊維業界にいたけど、ファッションに興味あるというよりは、ゴリゴリの体育会系だったしな。 ファッションに興味のない軍隊は、アパレル野郎やユニクロみたいなスマートな集団には勝てなかったという事か。 あんな時代に、新しいやり方で業界を覆したユニクロに興味を持って、本予約してしまった。
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ファッションへの興味は人並みかそれ以下とも思える自分であるが その積み上げた歴史自体には雑学的な興味はあった。 触れやすい文献では、海外の(自分でも聞いたことのあるような)ブランド名についての重厚な歴史というものは散見されるが 国内のそれについては、こういった経済小説上の物語と...
ファッションへの興味は人並みかそれ以下とも思える自分であるが その積み上げた歴史自体には雑学的な興味はあった。 触れやすい文献では、海外の(自分でも聞いたことのあるような)ブランド名についての重厚な歴史というものは散見されるが 国内のそれについては、こういった経済小説上の物語として咀嚼するのがちょうどいいように思う。 興味ある分野については筆者の他作品にも手を伸ばしたいと思える程度にはとっつきやすさと読み応えが両立していたし、アパレルに関しては作内の各企業について参考文献でより密接に触れてみたいとも思う。
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100冊ビブリオバトル@オンライン第21ゲームで紹介された本です。オンライン開催。 2020.08.22〜23
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私は百貨店の売り場やセレクトショップで服を買う層ではなく、本書の途中で出てくる青山や後半に出てくるようなユニクロやしまむらなどで服を済ましてしまう層。だから、原価1万円の服を4万円で売れた時代があるだなんて、感覚が少し違う。この私の感覚も、本書で描かれた戦後日本のアパレル業界の歴...
私は百貨店の売り場やセレクトショップで服を買う層ではなく、本書の途中で出てくる青山や後半に出てくるようなユニクロやしまむらなどで服を済ましてしまう層。だから、原価1万円の服を4万円で売れた時代があるだなんて、感覚が少し違う。この私の感覚も、本書で描かれた戦後日本のアパレル業界の歴史の産物なんだなと考えさせられた。華やかなアパレル業界が、こんな汗とタバコ臭い男性集団によって演出されていたなんて、ギャップがすごい。田谷のような、ちょっと汚らしい男が生地だったりボタンの位置だったりを指示するところが、とても違和感があり、でも人間ぽさも感じる。
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今は亡き東京スタイルをモデルとした本作。 今をときめくユニクロの成長やかつて世間を騒がせた村上ファンドも出てくる臨場感ある物語。 戦後のアパレル業界が、戦後復興に湧く好景気の中で作れば売れるというバブルを経験し、その後、時代を牽引する百貨店との蜜月の時代を経て、青山などを始め...
今は亡き東京スタイルをモデルとした本作。 今をときめくユニクロの成長やかつて世間を騒がせた村上ファンドも出てくる臨場感ある物語。 戦後のアパレル業界が、戦後復興に湧く好景気の中で作れば売れるというバブルを経験し、その後、時代を牽引する百貨店との蜜月の時代を経て、青山などを始めとするカテゴリーキラーにパイを奪われ、最終的にSPAが市場を席巻している。 まさにアパレルの歴史を垣間見た。
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2021.10.29 繊維業界とアパレルの盛衰が見れて面白かった。みんな本当に働いたよね!それが普通だと思ってたわ。
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