御社の新規事業はなぜ失敗するのか? の商品レビュー
思ったよりもスッと頭に内容が入ってきた。 新規事業を立ち上げる際に持つべきマインドセット、行うべき組織づくりなどについて体系立てて説明されている。 •イノベーションは手段 •情報収集の前に仮説があるべき •三階建組織の三階は触角であり、実験室。事業会社の収益をかせぐ一階、二階と...
思ったよりもスッと頭に内容が入ってきた。 新規事業を立ち上げる際に持つべきマインドセット、行うべき組織づくりなどについて体系立てて説明されている。 •イノベーションは手段 •情報収集の前に仮説があるべき •三階建組織の三階は触角であり、実験室。事業会社の収益をかせぐ一階、二階とは異なるKPIを適用すべきである。
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結論に納得できる。既存事業とのコンフリクトを避けるには、評価軸が違うところに組織を分けるべきだが、やはり大事なのは必要性の理解共有とコミュニケーションだと思う。
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良いことを言っているが、犬もウォークすればポールにヒットする並のカタカナの連発に辟易する。新規事業に抵抗あるおじさん向けの書籍ではないのか?カタカナ連発しないようユージュアルマイセルフもスピリットをつけようとシンクした。 他にも「リーダーシップの発揮」「覚悟」「内省」などマッチョ...
良いことを言っているが、犬もウォークすればポールにヒットする並のカタカナの連発に辟易する。新規事業に抵抗あるおじさん向けの書籍ではないのか?カタカナ連発しないようユージュアルマイセルフもスピリットをつけようとシンクした。 他にも「リーダーシップの発揮」「覚悟」「内省」などマッチョなソウトにサプライズ。
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著者が主張していることは明快だ。 現状の組織のままで新規事業を行うことは、相当無理があると言っている。 どこの会社でも挫折していることだが、既存事業の目指す目標と、新規事業の目指す目標は当然に異なる訳だ。 だからこそ完全に分けて行った方がよいという理屈。 さらに言うと、単に「イノ...
著者が主張していることは明快だ。 現状の組織のままで新規事業を行うことは、相当無理があると言っている。 どこの会社でも挫折していることだが、既存事業の目指す目標と、新規事業の目指す目標は当然に異なる訳だ。 だからこそ完全に分けて行った方がよいという理屈。 さらに言うと、単に「イノベーション」と言っても、「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」を分けて考える必要があるということ。 これも非常に納得。 当然に破壊的イノベーションを起こすことが、今後の時代を考えると不可欠だろうと思う。 むしろ破壊的イノベーションを起こせない企業は生き残っていけないだろう。 一方で持続的イノベーションも重要。 この点を社内で考え方を明確に分けておかないと、結果どっちつかずとなってしまう。 目的を誤ってしまうということか。 著者は、「既存事業でキャッシュを稼ぐ」1階、「持続的イノベーション」2階、「破壊的イノベーション」3階と組織を分けることを推奨している。 これについては個人的にも賛成である。 私の経験談でもあるが、既存の部署の中だけで新しいことを始めるのは実際に無理がある。 実は敢えて「新規事業を立ち上げよう」と言わずとも、現場でも当然に既存事業への危機感はある訳だから「新しいことを始めねば」という思いは当然ある。 実際に動いている人もいる訳であるが、結果を出すのは困難を極める。 今までの仕事の流れの中で改善出来る点はとっくにしている訳だし、今までと変わらないメンバーで仕事をする中で、急に新しいことが生まれる訳がない。 「新しいことを始める」気持ちはあっても、実現できないのが今の状態なのだ。 長らく競争環境が少なく、変化の乏しかった業界については特に壁に直面しているのではないだろうか。 特に「判断する上司が一度も新規事業を興したことがない」という状況であれば、更に成功確率を下げている要因になる。 「何を持って新規事業とするのか」「どうすれば新規事業につながるのか」 この前提のすり合わせをきちんと行うことが大切だろう。 その為にも著者は「企業発イノベーションマップ」が大事だという。 このステップも納得だ。 特にフェーズA・Bの3つ 1)イノベーションの型を理解する 2)外部環境の変化を捉える 3)組織のあるべき未来を構想する は個人的にも本当に大事と思う。 まずはこの3点を順に行わないと先に進めないと思うのだ。 上司は自分が新規事業を立ち上げたこともないくせに、打ち出の小槌のようにポンと出てくると思っている。 絶対にそんなことは地道な作業が必要だし、100個のアイディアで1個形に出来ればよい方かもしれない。 そういう視点でみなければいけないが、まずは植物で言えば「土壌づくり」からということだ。 どうしても何からスタートしてよいか分からずに、メンバー間で話がゴチャゴチャになってしまう。 大体「新規事業」という未知なものを扱うのに、みんなで議論を進行するのも本当に難しい。 会議ファシリテーターの腕にもかかるし、新規事業担当者のリーダーの能力に頼る部分が大きい。 いずれにしても企業は新規事業を興していかないと、座して死を待つのみとなってしまう。 すでに「生きるか死ぬか」の時代に突入しているのだ。 そういう意味でも、新規事業担当者は相当の覚悟が必要だ。 一番大切なことは、案外とこの「覚悟」なのかもしれない。 (2022/5/21)
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スタートアップ、小企業ではく、中・大企業を対照にしている。 ただ、本書での指摘通り一番高いハードルは既存の企業組織や個々人のマインドである。が、それに対する具体的な考察や対処が圧倒的に不足しているように思う(ここが本書の本題のはず) 例えば、「3階建て」の組織づくりいいとして階...
スタートアップ、小企業ではく、中・大企業を対照にしている。 ただ、本書での指摘通り一番高いハードルは既存の企業組織や個々人のマインドである。が、それに対する具体的な考察や対処が圧倒的に不足しているように思う(ここが本書の本題のはず) 例えば、「3階建て」の組織づくりいいとして階下へ落とすことがどれだけ難しいことか、、、これは完全に個々人のマインドや組織文化に依存する。 この点は本書内でも指摘されているが、議論がされていないところを見ると、その問題の大きさや重要性が軽んじられているのかと。 この点の解決策についてもっと突っ込んで考察していれば良書になったと思う。
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3月27日読了 自分の会社のことをズバリ言い当てられたようで耳が痛い 全弊社員に読んでほしい 筆者の他の本も読みたくなる
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持続型イノベーションと破壊型イノベーション 電気ポットの中でティファールみたいなのも破壊型イノベーション。ただし顧客すら自身のニーズに気づいていない。 持続型を否定はしていない。ゴールには破壊型を起こせる状態を作ること。 イノベーションは目的ではなく手段。だから目的は何かをはっきりさせる。 メンタルモデル(世界の見方)を変革しないといけない。 ありたい姿の前に「どんな世界を予測しているか」がくる 会社、組織のwantは何か 個人のwantとの接点を探す 社内リソース、紋切り型以外で何か canをさかす どこで(小規模)の検証をするか
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新規事業のお勉強。 ■事業の「インタンジブル」を考えるときのポイント Can-自社の保有資産/コンピテンシーを活用できるか Get Paid-将来的にどれくらいの市場があるか Roadmap-自社のビジョンと合致しているか Synergy-既存事業との相乗効果が期待できるか ...
新規事業のお勉強。 ■事業の「インタンジブル」を考えるときのポイント Can-自社の保有資産/コンピテンシーを活用できるか Get Paid-将来的にどれくらいの市場があるか Roadmap-自社のビジョンと合致しているか Synergy-既存事業との相乗効果が期待できるか Want-担当者に「内発的動機」があるか ■「4つの壁」を越えたかどうかを判断するときのポイント ①CPF/PSFの壁 ②PMFの壁 ③UE/Scalabilityの壁 ■企業イノベーションマップ 【フェーズA】イノベーションを理解する ステップ1 イノベーションの型を理解する →つまずき:イノベーションの「2つの型」を区別できていない →その結果:持続的イノベーションにとらわれ、破壊的イノベーションに敗北する 【フェーズB】ロードマップを明らかにする ステップ2 外部環境の変化を捉える →つまずき:「確実に起こる将来の変化」を把握しないまま走ってしまう →その結果:短期目線になり、「未来のマーケット」にフィットできない ステップ3 組織のあるべき未来を構想する →つまずき:「中期経営計画」レベルの未来しか見えていない →その結果:サクセストラップにはまり、あるとき「手遅れ」になる 【フェーズC】イノベーションの土壌をつくる ステップ4 社内リソースを明確にする →つまずき:部署間の縄張り意識が強すぎ、組織が縦割り化する →その結果:社内に無数にあるイノベーションの種が見落とされる ステップ5:イノベーションの土壌を耕す →つまずき:社内の視座を高めないまま、新規事業に突き進む →その結果:イノベーションが「種」や「芽」のままで終わってしまう 【フェーズD】組織をアップデートする ステップ6:先進的な組織とは何かを理解する →つまずき:「階」を分けないまま、新規事業を走らせてしまう →その結果:社内にハレーションが起き、「無難な事業」が量産される ステップ7:「3階建て組織」を実装する →つまずき:「自前のイノベーション」にこだわり、身動きが取れなくなる →その結果:「1階建て」組織から「3階建て組織」へと進化できない ステップ8:イノベーションを会社の文化にする →つまずき:「3階建て組織」のなかでの新陳代謝が起こせない →その結果:イノベーションが持続性を持った組織文化として根づかない
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新規事業のお勉強。 ■事業の「インタンジブル」を考えるときのポイント Can−自社の保有資産/コンピテンシーを活用できるか Get Paid−将来的にどれくらいの市場があるか Roadmap−自社のビジョンと合致しているか Synergy−既存事業との相乗効果が期待できるか ...
新規事業のお勉強。 ■事業の「インタンジブル」を考えるときのポイント Can−自社の保有資産/コンピテンシーを活用できるか Get Paid−将来的にどれくらいの市場があるか Roadmap−自社のビジョンと合致しているか Synergy−既存事業との相乗効果が期待できるか Want−担当者に「内発的動機」があるか ■「4つの壁」を越えたかどうかを判断するときのポイント ?CPF/PSFの壁 ?PMFの壁 ?UE/Scalabilityの壁 ■企業イノベーションマップ 【フェーズA】イノベーションを理解する ステップ1 イノベーションの型を理解する →つまずき:イノベーションの「2つの型」を区別できていない →その結果:持続的イノベーションにとらわれ、破壊的イノベーションに敗北する 【フェーズB】ロードマップを明らかにする ステップ2 外部環境の変化を捉える →つまずき:「確実に起こる将来の変化」を把握しないまま走ってしまう →その結果:短期目線になり、「未来のマーケット」にフィットできない ステップ3 組織のあるべき未来を構想する →つまずき:「中期経営計画」レベルの未来しか見えていない →その結果:サクセストラップにはまり、あるとき「手遅れ」になる 【フェーズC】イノベーションの土壌をつくる ステップ4 社内リソースを明確にする →つまずき:部署間の縄張り意識が強すぎ、組織が縦割り化する →その結果:社内に無数にあるイノベーションの種が見落とされる ステップ5:イノベーションの土壌を耕す →つまずき:社内の視座を高めないまま、新規事業に突き進む →その結果:イノベーションが「種」や「芽」のままで終わってしまう 【フェーズD】組織をアップデートする ステップ6:先進的な組織とは何かを理解する →つまずき:「階」を分けないまま、新規事業を走らせてしまう →その結果:社内にハレーションが起き、「無難な事業」が量産される ステップ7:「3階建て組織」を実装する →つまずき:「自前のイノベーション」にこだわり、身動きが取れなくなる →その結果:「1階建て」組織から「3階建て組織」へと進化できない ステップ8:イノベーションを会社の文化にする →つまずき:「3階建て組織」のなかでの新陳代謝が起こせない →その結果:イノベーションが持続性を持った組織文化として根づかない
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※このレビューにはネタバレを含みます
新規事業に関する本。スタートアップ向けではなく、既存企業向けというのが特徴。 整理されており、参考になる良著 理論やロジック面からの概観にはじまり、具体例や示唆まで含めて解説してくれているが、根本はシンプルながら、実際の環境状況は千差万別で根深い新規事業だけあり、示唆の事例部分はそうゆうのもあるよね程度で、実行へのハードルは感じてしまう。それを割り引いてもこの観点で整理してくれた本はないので良著なのだけれど。 <メモ> ・企業発イノベーションマップ フェーズA イノベーションを理解する ステップ1イノベーションの型を理解する フェーズB ロードマップを明らかにする ステップ2外部環境変化を捉える ステップ3組織のあるべき未来を構想する フェーズC イノベーションの土壌をつくる ステップ4社内リソースを明確にする ステップ5イノベーションの土壌を耕す フェーズD ステップ6先進的な組織とは何かを理解する ステップ73階建て組織を実践する ステップ8イノベーションを会社の文化にする ・イノベーションの型を理解する 持続的イノベーション 4Pを通じた改善改良 破壊的イノベーション 課題発見やインサイトによる市場創造 ・Airbnbの時価総額根拠 UX、膨大なデータ、サービス認知度ブランド ・product current market fitではなく、product future market fit ・規制が強い業界のほうがチャンスが大きい。悪いuxを強いられている可能性が高いので。 ・ディマーケティング マーケットそのものを消し去るという意思決定を行えるか。 ・社内眠るリソース、技術知見、顧客、可能性人材などを掘り起こすこともイノベーション担当の重要な仕事。 ・なぜを考え課題意識を顕在化させるwhy型人材、ビジョンに向けて何が必要かを考えるwhat型人材、目標実現の具体方法を考えるhow型人材、こうしたリーダーのフォロワー皆が必要。 ・pmfの前に尖った人を発見するideation_pmfというフェーズがある。 ・why型として活躍したい人のヒント。1日一つでも違和感を覚えること、不条理に感じることに目を向けてみること。その原因を書き出してみること。 ・既存事業がある中で新規事業を進めるための難しさ、そのための二階建て3階建ての組織をつくるべきというのはおっしゃる通りの話し。 ・イノベーションの仕事を既存の事業と分離して組織しなければならない。 ・一階の役割はプロダクトパースとマーケットフィット。これまで利益を産んできた過去のマーケットへのフィット。2階は新たに現前したマーケットにフィット、プロダクトカレントマーケットフィット。3階のミッションはプロダクトフューチャーマーケットフィット。未来のマーケットを生み出す破壊的イノベーションの創出がミッション。 ・オープンイノベーションを行う理由 1セルフディスラプションはハードルが高い 2自前主義の限界 ・kddiのように3階をcvcやアクセラとする方法も考えられる。 ・5つの評価軸 ロードマップ 自社のビジョンと合致しているか want担当者に内発的動機があるか synergy既存事業との相乗効果が期待できるか getpaid 将来的にどれくらいの市場があるか can 自社保有資産コンピテンシーを活用できるか
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