ブラウン神父呪いの書 の商品レビュー

ギルバート・キース・チェスタトン(著者),金原瑞人(訳者),ヨシタケシンスケ

2024/04/29

短編を5作品収録。
各話にヨシタケシンスケさんのイラストが入っていて、とても贅沢な本。チェスタトン入門にピッタリ。

一話目の「呪いの書」がとても好き。
怒りっぽいオープンショー教授と柔らかいブラウン神父の対比が良。オチもいい。ニヤリとできる。
神父さんが事件を謎とくからか、終わり方がわりとふんわり。断罪はしない。

どの話も今のミステリに通じる感じを受ける。クリスティを彷彿とさせるこの感じ！→

作者の時代を考えたら、コレはいわゆるミステリ古典でお手本なのかな？

ポーやクリスティと同じで、こちらを先に読むとさらに現代ミステリが楽しめそう。

2022/12/01

楽しいです。はい。ホームズより個々のキャラクターが薄味で、その分さっくり謎解きが楽しめる感じ。良い。
追記。amazonプライムでドラマやってる！楽しい！BBC良き！

2022/10/16

名前だけは知っていたブラウン神父。
ようやく手に取ることができた。
さすがに名高い推理もの。面白いし、ブラウン神父の雰囲気も気に入った。
短編ばかりなので、切れ味が鋭くて、急転直下のストーリーに、読んでるこちらも気が抜けない。よく考えると結構怖いな、という話が多い。
この世で一番恐ろしい犯罪、透明人間、が面白かった。

ヨシタケさんが挿絵をつける、このショートセレクションはどれも統一感があり、一冊一冊の完成度が高くて楽しい。

2022/09/24

チェスタトンによる推理小説。ブラウン神父は、風采は上がらないが洞察力が鋭い人物。人が消えてしまう「呪いの書」の謎を解き明かす。
チェスタトンはバベルの図書館「アポロンの眼」もお勧め。

2021/07/24

ミステリ。短編集。
おそらく「透明人間」だけ既読。
チェスタトンの作品は『ブラウン神父の童心』しか読んでないけど、厳選する作品はこれで良いのか？
悪い作品ではないが、もっと良い作品がたくさんあるのでは？

2020/11/12

ブラウン神父のＢＢＣドラマを1本みて原作も読んでみようと思い読む。近くの図書館でこの児童書があった。

「呪いの書」
開くと死んでしまうという呪いの書。たしかにオープンショー教授の周りではその本を見た者は次々姿を消したが・・
どんな人間に対しても興味をもって接しなさい、というちょっと説教めいた謎とき。

「世の中でいちばん恐ろしい犯罪」
ブラウン神父の姪の婚約相手は父からの遺産をもらえるのか？　婚約相手の父と会うと絶対に息子に全財産を残すというが・・　ドラマにしたら謎が解けた場面はおもしろそう。

「クレイ大佐のサラダ」（ブラウン神父の知恵所収）
美しいオードリー嬢をめぐるパトナム少佐、クレイ大佐とオマーン博士。

「消えたアーサー・ヴォードリー卿」
ヴォードリー卿は孤児シビルをひきとり育てたが彼女が大人になると求婚した。しかしそこに若者ドールモンが現れ・・　ヴォードリー卿はのどをかききられ川辺で見つかる。

「透明人間」
ケーキ屋娘ローラにアンガスは恋をしたが、ローラによるとまだ村にいるころ、小男スマイスと斜視ウェルキンに求婚され、一人前になったら考える、と言ったという。そこにさっそく成功したスマイスが現れるが、必ず姿を見せないウェルキンの気配を感じるという。これもちょっと「呪いの書」とポイントは似ている。

2020.2初版　図書館

2020/04/15

イラストにひかれて読んでみたけど
内容があまり頭に入ってこない・・
そもそも外国語の名前が苦手なんだった；；