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社会的ひきこもり 改訂版 の商品レビュー

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2023/09/01

ひきことりについて勉強したくて読んだ一冊。 本人が何故そのような行動をとるのか、どんな葛藤があるのか理解できたし共感できた。 自分の関わり方の間違っていた部分にも気付かされた。

Posted byブクログ

2022/02/13

 随分久しぶりの投稿。前回感想を書いた日が去年の9月ごろだから、およそ半年ぶり。その間まったく医療・健康に関する本を読んでなかったはずはないけれど、卒論を書き上げなければならず忙しくて、すっかりブクログの存在を忘れていた。また投稿しはじめられるようにしたい。  新書ははずれが多い...

 随分久しぶりの投稿。前回感想を書いた日が去年の9月ごろだから、およそ半年ぶり。その間まったく医療・健康に関する本を読んでなかったはずはないけれど、卒論を書き上げなければならず忙しくて、すっかりブクログの存在を忘れていた。また投稿しはじめられるようにしたい。  新書ははずれが多いと感じので、基本的に岩波書店から出ているものしか手に取らないが、今回思春期・青年期の精神医学の第一人者、斎藤環が著者だから読んでみようと思った。ひきこもりになってしまった知り合いがいて、なぜその状況から脱出できないのか考えるのに、参考になった。

Posted byブクログ

2021/01/24

著者が自身唯一のベストセラーとする1998年刊行書籍の改訂版。 第一部はひきこもりの実情や、様々な精神疾患との違いを伝える理論編。第二部は、ひきこもりの人とどう向き合うかを具体的に示唆した、主に当事者である家族に向けられた実践編となっています。全250ページほどで、一部と二部が...

著者が自身唯一のベストセラーとする1998年刊行書籍の改訂版。 第一部はひきこもりの実情や、様々な精神疾患との違いを伝える理論編。第二部は、ひきこもりの人とどう向き合うかを具体的に示唆した、主に当事者である家族に向けられた実践編となっています。全250ページほどで、一部と二部が約半々となっています。「社会的ひきこもり」との違いを探る過程で、精神疾患の基礎知識にも触れます。 基本的には30歳ぐらいまでの若者のひきこもりを対象にした実践的な著書として読みました。とくに第二部はどのように接するかから始まり、家庭内暴力、金銭面、病院の選び方など、当事者である家族が抱えているであろう具体的な悩みにアドバイスを与えています。一方、やはり20年以上前の著書ということもあってか、改訂版まえがきでは触れられるシニア世代のひきこもり問題についての言及はわずかでした。 多くは当事者に向けられた著書となっていますが、節々で精神分析の考え方や、愛や成熟の定義にも触れ、第二部最終章「ひきこもりと社会病理」ではひきこもりが増加する社会背景への著者としての見解も述べられています。個人的にはこのあたりの、人間や社会全般の考察部分について特に興味をもって読みました。以下に一部を抜粋します。 ・精神分析によれば、「愛」とはそもそも自己愛に由来する ・すべての愛は自己愛であり、維持するために「他人という鏡」を必要とする ・「愛は負けても親切は勝つ」カート・ヴォネガット ・人間は自分が万能ではないことを知ることによって、はじめて他人と関わる必要が生まれる ・現在の教育システムは「誰もが無限の可能性を秘める」幻想を強要し、「去勢を否認させる」方向に作用する ・成熟の定義「社会的な存在としての自分の位置づけについての安定したイメージを獲得し、他者との出会いによって過度に傷つけられない人」

Posted byブクログ

2020/08/23

不登校は学校生活における選択肢の1つと言う流れもある。 不登校を選択した結果、ずっと家にひきこもっている状態になると、ひきこもっていること事態が現状を悪化させる可能性もある事は念頭に入れないといけない。 ひきこもりの背景や、どうすれば良いか?なども描かれている。 タイトルは...

不登校は学校生活における選択肢の1つと言う流れもある。 不登校を選択した結果、ずっと家にひきこもっている状態になると、ひきこもっていること事態が現状を悪化させる可能性もある事は念頭に入れないといけない。 ひきこもりの背景や、どうすれば良いか?なども描かれている。 タイトルは「社会的ひきこもり」となっているが、Twitterなどのweb上で色々な人とのコミュニケーションが容易に取れる中、社会的にひきこもっているとは全ての場合言えないのでは無いだろうか?「働く事のみが社会的関わり」と考えてるのなら別だが。 別に必要がなければ働く必要も特に無いかな、と思ってます。その思い込みで、現状ひきこもっていて苦しんでいる人もいるかと思います。そんな人たちは「考え方を変えれば良いんじゃないのかなぁ」とは思いました。

Posted byブクログ

2020/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全国的な問題となっているひきこもり。とかく本人や親の責任とされがちだが、それをシステムの問題として語っている。 ひきこもりへの過度な憐憫や差別を助長することなく、精神科医としての実体験に基づいてに論理的に語っているため、大変読みやすかった。 ひきこもり問題を考える上でベースに置くことのできる本だろう。

Posted byブクログ