いいからしばらく黙ってろ! の商品レビュー
ちょっと分厚目だと思ったのに一気に読んでしまった。 大学卒業したものの、婚約破棄されて就職先も失った主人公・富士は、弱小劇団に関わることになる。 この、悲惨なはずなのに勢いあるコミカルさ……とらドラあたりを思い出すぜ。 主人公の能力がどの程度のものかまだよくわからないし、劇団員に...
ちょっと分厚目だと思ったのに一気に読んでしまった。 大学卒業したものの、婚約破棄されて就職先も失った主人公・富士は、弱小劇団に関わることになる。 この、悲惨なはずなのに勢いあるコミカルさ……とらドラあたりを思い出すぜ。 主人公の能力がどの程度のものかまだよくわからないし、劇団員についてももっと知りたいし、上下の双子についてももっと掘り下げてほしい。というわけで、ぜひ続きが読みたいものである。
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婚約破棄され職もないどん底ヒロインがある劇団に出逢って初めて自分の意志で自分の居場所を選び取っていく物語。 いやあ、王道だわ。良いねえ。 ゆゆこ先生らしくテンション高めのジェットコースターみたいな感情のふれと展開が爽快。 登場人物たち、だれもかれもがキャラ立ちまくりで一発で覚え...
婚約破棄され職もないどん底ヒロインがある劇団に出逢って初めて自分の意志で自分の居場所を選び取っていく物語。 いやあ、王道だわ。良いねえ。 ゆゆこ先生らしくテンション高めのジェットコースターみたいな感情のふれと展開が爽快。 登場人物たち、だれもかれもがキャラ立ちまくりで一発で覚えてしまえる(笑) なにより劇団話らしくラストのクライマックスが舞台の場面なのが良い。 そこで巻き起こる色んなトラブルを乗り越えてそれでも芝居を続ける姿は、その意志は、物語全体を凝縮したようだ。 個人的ハイライトは舞台本番でのトラブルで開演が危ぶまれているときにヒロインが掛けられる言葉。 『いでよ富士! なんとかしろ!』 それまで同じ言葉が何度か出てきて、それはほとんどキャグのような使い方だったのが、ここでぴたりと嵌るだよなあ。 もう、グッと来てしまった。 ああ、やっぱりゆゆこ先生のお話は面白い!
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竹宮ゆゆこ初読み。 劇団を維持していく難しさって相当だな、と。 大学卒業と家の会社に就職して結婚して何不自由ない生活を送っていくはずだった富士の、どん底からの起死回生、というか、七転八倒、というか、しっちゃかめっちゃか、というか、なんというか。 それぞれに想定内の展開ではあるけ...
竹宮ゆゆこ初読み。 劇団を維持していく難しさって相当だな、と。 大学卒業と家の会社に就職して結婚して何不自由ない生活を送っていくはずだった富士の、どん底からの起死回生、というか、七転八倒、というか、しっちゃかめっちゃか、というか、なんというか。 それぞれに想定内の展開ではあるけれど、お金も名誉も自由もない若者たちの、ひたすら熱い思いだけで疾走する姿は読んでいてとても気持ちいい。いつの間にか自分もしっちゃかめっちゃかの仲間に入ってて一緒に七転八倒しまくってる。いやぁ、楽しいわ。 キャラの濃い南野や蘭に圧倒され振り回されるけど、カニやら須藤やら大也やら小松やら、わき役っぽいメンツが実はものすごくかっこよかったりする。こういうのも舞台っぽいところなのかも。
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